現象の枝
大谷選手まわりの話。
報道等で色々の情報が発信され、受け手が様々に解釈してまたそれが広く発信されます。
いままでに報道された情報で、おそらくこれは確実であろうとみなされるものがいくつかありますね。水原氏が違法賭博に手を染めたとか、それに使われた金が大谷選手の口座から送金されたとか。
しかし、それ以外については、あまりはっきりしていません。そして、そのはっきりしない要因が何であるかによって枝分かれし、社会的な取り扱いが異なってきます。つまり、考えられる枝分かれの内で実際どの枝であるかによって、誰がどのように罪に問われ得るかや、どう責任を取るかなどの波及範囲が違ってくる。
その枝に対する社会的な重み付けは全然異なります。枝分かれの要因としておそらく、送金の事実を大谷選手が知っていたか否か、の点が最重要なのでしょう。また、事実を知っていたとして、それが違法賭博の借金の補填であるかを知っていたかどうかでも変わってくる。
もし送金を知らなかったとすれば、どのように他人の口座から送金したかが関わってきます。口座の認証情報や二段階認証に関する情報を渡さないとオンラインで送金は出来ませんから、どう管理していたかが注目されるし是非も問われる。
そういった分岐する枝がたくさんあり、現状把握されている情報からは、それがどの枝かは全然判らない訳です。であるのに、もしこの枝であったなら、と想像で補われ議論されています。いや、議論と言って良いのか不明ですが。
実際にどの枝が現象したかには複数の要因が関わり、それぞれの起こりやすさや起こった時の重み付けが違います。単純な場合分けをおこなって現象のパターンを把握するに留めておくならまだしも、それのいずれかが起こったと前提して、さらに枝が伸びた先の話をするのは、これは早計と言うものでしょう。
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