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内緒にしておきたいパリのガレット屋さん。これぞブルターニュの味。

「フランス料理で好きなものは?」と聞かれたら、必ず「ガレット」と答えます。ガレットとは、そば粉を使った生地を薄く伸ばして焼き、ハムやチーズなどをトッピングした、ブルターニュ地方の郷土料理のこと。海に面しているブルターニュ地方は雨が多く、小麦の栽培に向かない気候です。そのため昔からそばの栽培が盛んにおこなわれ、そば粉が人々の主食を支えてきました。そんなブルターニュの味をパリにいながら楽しめる、おすすめのガレット屋さんを紹介。観光スポットから外れた場所にあり、わたしにとって隠れ家のような場所です。

ブルターニュのガレット、クレープをシードルと一緒に。

本場ブルターニュのガレットを楽しめるのは、「Crêperie bretonne, fleurie... de l'épouse du marin」というお店。Charonne駅の近くに位置しており、青い外観が目印です。内装は木がメインの温かい雰囲気で、ブルターニュにちなんでデコレーションされています。お店のスタッフがボーダーのシャツを着ていてマリンルックな点も特徴。

ガレットのメニューには、「Galette lardon, oignon, œuf(ベーコン、玉ねぎ、たまごのガレット)」「Galette crotin de chèvre, lardon, miel(シェーブルチーズ、ベーコン、はちみつのガレット)」など複数あります。注文してから料理が出てくるまでの時間が短く、おいしいガレットをすぐに食べることができます。わたしはガレットを縦に切って、たまごの黄身につけて食べるのが好きです。

このお店はデザートのクレープも絶品。メニューには、「Crêpe gérandaise(洋梨、バニラアイス、グリルしたアーモンド、塩バターキャラメルソース)」「Crêpe l'écureuil(チョコレートソース、マロンクリーム、アーモンド)」「Crêpe Juillette(リンゴの自家製コンポートをのせ、カルヴァドスでフランベしたもの)」などがあります。

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「Crêpe gérandaise」(Photography by 𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨)

写真の「Crêpe gérandaise」は、温かいクレープに冷たいバニラアイスがトッピングされています。アイスが少しずつ溶けて、塩バターキャラメルのソースと混ざりあっていくのが堪りません。

このお店では、ブルターニュ地方の名産であるシードルも味わうことができます。シードルとは、リンゴを発酵させて造るお酒のこと。シードルを蒸留するとブランデーになり、先ほど紹介したデザートメニューのなかに出てきた「カルヴァドス」はその1つです。シードルは甘口と辛口の2種類あり、度数が低くて飲みやすく、爽やか。グラス1杯でも注文できますが、ボトルでも注文できるので、何人かで一緒に飲むときはボトルがお得です。このお店の支払い方法は現金のみなので、お会計時は気をつけて。

[Information]
住所:67 rue de Charonne, 75011 Paris
営業時間:毎日11時30分~14時、18時30分~21時30分
お店の情報(lafourchette):https://www.lafourchette.com/restaurant/creperie-bretonne-fleurie-r72227

この記事は、𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が訪れた2017年当時の情報をベースに、思い出を振り返りながら書いています。お店を訪れる前には、ご自身で最新の情報をチェックしておくことをおすすめします。あなたがパリで素敵な時間を過ごすお役に立てば幸いです。

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