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迷いと矛盾を踏みしめる。

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#沼落ちnote

緊急非常用ボタンを押し続けたのに、

押した。

しばらく押してみた。

毎日。毎日。
許された自由時間に押してみた。

だけど、
だれも来なかったんだ。

私の緊急事態は当たり前になったらしくて、
だれも気にも留めてないんだ。

オオカミ少女じゃないんだけどな。
辛いんだけど、

何も変わらないな。

あ、1つだけ変わったか。

そのボタンもう使い物にならないんだよね。

然有琉 湊(さあり みなと)

出汁がうまいんだよ。

”私はこんなだし。”
”僕はこうだし。”

”だから私は駄目”だなんて
言わなくていいんだよ。

誰でも弱い部分はある。
嘆きたくなるような駄目な部分はある。

でも、それってその人の本質だと思う。

君が吐いてる自分への悪口は君の旨味を増すと思うんだ。

「私こんなだし出汁、僕はこうだし出汁。」ってね。

何かに感動して
何かを恐れて
心が熱くなって湧き上がって
灰汁が溢れ出て
澄んだ出汁はその

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たまらなく不安なんだ。

「頑張れよ」って意味の大好きな作品の名言が怠惰な僕を突き上げる。

”痛いよ。”
”その名言。”
”なんだよ。好きなのに僕を不安にさせるのか。”

”まあいいよ。”
”逃げた先で刺されるとは思わなかったけど、”
”まあいいよ。”

どうでもよくなって
横になった。

時計の針とともに
心に空気が入った。

膨れ上がって出来た空白を埋めるように
甘いものを頬張った。

”痛いなあ”
”こんなことして

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