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映画監督岩井俊二と僕

こんにちは、Jinkingtoshです。

今回は、僕が尊敬する映画監督の一人である岩井俊二について書きたいと思います。

大学生活を振り返ってみると、主に思い出される記憶は自主映画等の映像制作をしていた経験ですが、実は僕はあまり映画を観ません。

というのも、映像に興味を持ったきっかけ自体が、RADWIMPSのMVを主に制作していた島田大介(当時:コトリフィルム)を知ったことや高校の映像研究部でkotarounogami(Grafica)の制作する映像を観たこと、YouTuberが好きでよく観ていたこと、だからです。

しかし、大学入学後、放送研究部に所属し、作りたいと思ったのは映画でした。それは、中学生の頃に自作小説の執筆に打ち込んでおり、それを活かしたいと感じたことやセリフやストーリーを通してよりメッセージ性が強い形なのかなと感じたことからです。

当たり前ですが、野球が上手くなるためには野球を知らないといけませんし、絵が上手くなるためには絵を知らないといけません。

だから僕は、積極的に映画を観るようになりました。

人生初の1本目の自主映画を制作し始めた後だったんですけどね。

それまでの僕は、本当に人並以下の映画鑑賞数だったと思いますが、現在は人並より少し上くらいには、なることができたでしょうか。

その経験の中で出会ったのが、岩井俊二です。

あまり映画監督に詳しくない僕ですが、唯一監督から作品を辿って観るという経験をしました。初めて鑑賞した岩井俊二の作品は、『リリイ・シュシュのすべて』です。

もう衝撃的でしたね。

思春期のすべてをRADWIMPSに傾倒していた自分の人生を追体験しているような気分にさせられました。こんな風に崇拝していたなぁという感じです。映画全体の雰囲気も素敵で、思春期ならではの脆さを感じる儚い演出が何とも言えません。

他にも『リップヴァンウィンクルの花嫁』や『スワロウテイル』も是非観ていただきたいです。

観賞中の世界観に飲み込まれていくような感覚が、僕は本当に好きです。また、岩井俊二の作品は映像自体も本当に美しいです。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』では、不思議なフワフワした感じなのに、どこか妙にリアルな感じが、奇妙で最高です。この作品で、綾野剛の魅力を知りました。

『スワロウテイル』は、円都と呼ばれる架空の都市が舞台になっているのですが、本当にその場所に連れて行かれます。そんな感じがする作品です。

今年1月に公開された『Last Letter』ももちろん観に行きました。手紙はやっぱり良いものですよ。

小林武史もやっぱり天才的だし、相性も抜群です。

僕が映像で描きたかった作品は、まさに岩井俊二が作るような作品で、正解がそこにある安心感と追いつけない悔しさで、僕の大学生活は幕を閉じました。

この程度の作品で、卒業制作として学部の歴史に名を刻んだと思うと恥ずかしさで堪りませんが、次にまた、映画を作る機会があれば、受けた影響を自分なりの解釈で昇華させ、より良い作品になる気がしています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。是非岩井俊二の作品を観てみてください。あなたの好きな映画監督も、よかったらコメントで教えてください。

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