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不登校息子が高校に進学しない、本当にこれでいいのか自問自答したこと

私の息子は中2で不登校になりました。
その後はほぼ学校へ行くことはなく、毎日家にこもる日々でした。
高校受験も公立の欠席が多い生徒を受け入れてくれる高校の説明に行ってはみましたが、結局受験するところまではいきませんでした。
中学の卒業式は通常の卒業式とは別に学校へ行くことができていなかった生徒だけで校長室で行われた。
その卒業式の中で、一人一人今の思いを話す時間がありました。もちろん息子も話しました。息子以外はみな定時制の高校や通信制の高校に進学し頑張りたいという内容の話をしていました。
息子は高校に進学しないという選択をしたので、進学する高校への思いというより、自分がしたいことを話していたと思います。

「高校に進学しない」この選択をしたことが良かったのかどうかはわかりませんが、私自身息子が行きたいと思っていないのに、無理やり進学させることに抵抗がありました。だから行かない選択は自然なことだってように感じます。
心にエネルギーが満タンになる前に新しい環境に身をおいて、また学校に行かなくなると、今度は義務教育ではないため、欠席が多ければ卒業ができないということになる。それは避けたいという気持ちもありました。時間がかかっても、行きたくなるまで待ってみようと思いました。

無理やり行かせたくない、でも進学しなくていいのだろうか、このままずっと家にいることになってしまうのだろうかと不安が消えることはありませんでした。いつもいつも「うん大丈夫」と思ったり「いや本当に大丈夫か?」と思ったり、自問自答を繰り返していました。

中学を卒業してから、息子の「無職」が始まりました。
15歳で無職って普通はあり得ないですよね。
ある日、平日の昼間に警察の方が巡回してきました。家族構成に変わりがないかを聞き取りするためでした。もちろん昼間は息子一人です。
そして、家族構成を聞かれ、母は仕事をしている、弟は中学生、「君は?」と警察の方に聞かれ、一瞬戸惑い「無職です」と答えたそうです。
私が家に帰るとこの話をしてくれ「俺、無職なんだな」と、解放されたことを実感した、私からはそんなふうに見えました。
どこにも所属していない状態。そして働いていない、だから無職。

人生の中で、たくさんの選択をする場面があります。

いつもいつも迷いながら、何度も何度も考えて考えて、選択していく。

何が正解かわからない。それでも選択してみる。

今は社会人となり仕事をしている彼を見ていると、その時のことが一瞬の出来事だったように思いますが、当時はこれがずっと続いていくのではないかと不安でたまりませんでした。

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