【図解】これが分かればコーチングが分かったも同じ!~Part2 何を目指すのか~
前回は、コーチングの定義について解説しました。
今回は前回お伝えした、
・頑張らずとも行動ができる!
・モチベーションを上げる必要がなくなる!
・今無い情報がどんどん入ってくる!
・今無い情報をどんどん手に入れようと行動できる!
という状態になる為に、何を目指すのかについて解説します。
今回のテーマの中では、
・コンフォートゾーン
・ホメオスタシス
という言葉が中心になります。
難しいことはありませんので、リラックスして読んでくださいね。
今回もユルッといきます。ユルッと。
コーチングでエフィカシーを上げるとは?
さて、前回はコーチングの定義が『エフィカシーを上げること!』だと解説しました。
では、この『エフィカシーを上げること』とはどういう事なのでしょうか?
エフィカシーは『ゴールを達成するための自己能力の自己評価』です。
つまり、「自分はゴールを達成して当たり前だのあきら!」と確信した状態です。
つまり、今回のテーマである『何を目指すのか』は、エフィカシーを上げてゴールを達成して当たり前だと確信することを目指すことになります。
ただ、あえてテーマを『何を目指すのか』としたのには理由があります。
それは、コーチングにおけるエフィカシーを上げることを目指しつつも、その詳細は意外と語られていない気がしたからです。
自分の思い過ごしかもしれませんが。
良く言われるのは、エフィカシーを上げることや、ゴールの臨場感を高めることを言われます。
ゴールの臨場感を高めるというのは、ゴールを達成した自分の姿や見ている世界、感じていることを鮮明にイメージすることを言います。
「ゴールを達成した自分はいつも余裕があり、毎日が清々しい」
「いつもエフィカシーの高い仲間に囲まれて心地よい」
「ゴールを目指す毎日が楽しい」
といった事をイメージします。
ではでは、さらに掘り下げて。
「自分はゴールを達成して当たり前!」という状態=ゴールの臨場感が高まる状態になるには、具体的にどうなれば良いのでしょうか?
これが分かるとコーチングの凄さがじわじわと分かってきます。
答えを言ってしまうと、
『コンフォートゾーンをずらしてホメオスタシスを働かせる』
です。
というと、
「そんなこと知ってるよ!」
とコーチングを勉強されたことのある人なら言うと思います。
なぜなら。。。
苫米地英人博士の著作に
『コンフォートゾーンの作り方』
という本があり、まさにこの事を説明しているからです。
ただ。。。
私も一番最初期にこの本を読んだにも拘わらず、間違ったことをしてきたのです。
コンフォートゾーンをゴール側ずらさずにまず行動しちゃってたんですよ!
なぜ、そんなことになっていたのか。
その理由を説明する前に、『コンフォートゾーン』と『ホメオスタシス』について解説しておきます。
コンフォートゾーン
コンフォートゾーンとは自分にとって快適な空間・状態・在り方と言えます。
例えば、出先のホテルよりも自宅の方が「ほっ」とくつろげるのは、自宅がコンフォートゾーンになっているからです。
その他にも、痩せたいと思っても今の体重が、コンフォートゾーンになっているので、なかなか痩せられない。
いつも成績が70点止まりになってしまう。
などなど。
コンフォートゾーンは快適な状態を意味するのですが、自分にとって不都合だと思っていることさえも、自分らしい状態だと思えばコンフォートゾーンになってしまうという怖さもあります。
なぜ、自分にとって不都合な状態もコンフォートゾーンになるのかといえば、次に説明するホメオスタシスが働いているからです。
ホメオスタシス
ホメオスタシスとは生理学用語で使われていましたが、コーチング理論でも使われています。
ホメオスタシス=恒常性維持機能です。
これは身体で言えば、体温を36℃に保ったり、呼吸や心臓のペースを一定に保つ機能です。
これが、自分らしさにも働いていて、自宅がホッと寛げるという情報や、自分は体重○○kgだという情報、テストの点は〇〇点が私らしいという情報にも働いています。
風邪をひいて体温が高くなれば、平熱に戻るように身体の菌を殺したのちに、元の体温に戻ろうとします。
テストでいつも70点を取っているのに、たまたま100点を取ると、40点を取って平均すれば70点になるように、自分自身を自分らしくあるように保とうとします。
コンフォートゾーンをずらして
ホメオスタシスを機能させる
通常は、現状の維持というコンフォートゾーンがあり、そこからすこしでもズレると元に戻ろうとホメオスタシスが働きます。
だからこそ、今日まで生存しているんですけどね。
しかし、そのホメオスタシスが働くからこそ、ありたい自分になるのが難しいとも言えます。
では、どうするのか?といえば、この現状維持のコンフォートゾーンではなく、ゴール側のコンフォートゾーンが自分らしい状態になれば良いわけです。
そうすれば、現状という状態が既にコンフォートゾーンの外側にいることになるので、ホメオスタシスが働いてゴール側の状態に戻る(実際はゴール側に変化する)のです。
これがコーチングにおいて頑張らなくても良い理由です。
ちなみに、コンフォートゾーンは現状維持とゴール側という2種類が存在しますが、選べるのは一つだけです。
ですから、現状維持のコンフォートゾーンとゴール側のコンフォートゾーンの対決になります。
「コンフォートゾーンをゴール側ずらさずにまず行動しちゃってたんですよ!」の理由
『ゴールを達成するための自己能力の自己評価』つまり、エフィカシーを上げるということは、ゴールの世界のコンフォートゾーンの臨場感を上げることがポイントになります。
ですが、ここに大きな落とし穴がありました。
勝手にコンフォートゾーンをゴール側にずらすと言えば、先にゴール側の臨場感を上げる必要があると考えてしまったのです。
更にゴール側の臨場感を上げる為には、現状のコンフォートゾーンから出て情報を手に入れる必要があると思って、心地よくないコンフォートゾーンの外に頑張って出たりしていたのです。
そんなことをしていたので、ホメオスタシスが働いてきちんと現状に戻ってきていました。トホホ。
正しくは、
「ゴールを達成するエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げる」
という事が先決なわけです。
これを絵にするとこんな感じです。
現状維持をする時
上記の絵では、自分のコンフォートゾーンを変えないまま、コンフォートゾーンの外である環境に移行します。
その結果、コンフォートゾーンの外なので、自分の状態が不安定になります。
結果的に、元の環境に戻って状態が安定させて現状維持をするというイメージです。
コンフォートゾーンが動かせる時
コンフォートゾーンを動かす時には、まずゴールを達成するためのエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げます(図の②)。
すると、現状の環境にいることが逆に不安定になってきますので、現状の環境からゴール側の環境に移行します(図の③と④)。
ゴール側の環境が既にコンフォートゾーンになっています(図の⑤)。
頑張ってコンフォートゾーンが動かせた時
がむしゃらに頑張っていて、気が付いたらゴール側の状態がコンフォートゾーンになっているというパターンもあります。
住めば都てきな感じでしょうか。
これもコンフォートゾーンを変える前に、先に環境を変えます。
当然コンフォートゾーンの外なので、状態は不安定になりますが、頑張って努力しているうちにコンフォートゾーンの外が自分にとってのコンフォートゾーンに変わります。
かな~りざっくりとしていますが、取り組むべきは先にコンフォートゾーンをゴールを達成するエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンに変えてしまうことです。
ゴールを達成するエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感が高くなれば、現状の環境が嫌になりますから、脱するためにあらゆる方法で(ゴール側の)コンフォートゾーンに戻ろうとします。
本人とすれば、頑張っている感覚というよりも、ゴール側にいて当然という状態です。
ゴール側にいて当然という状態ってエフィカシー(ゴールを達成するための自己能力の自己評価)が高い状態ですよね。
コーチングでは、この状態を目指しましょうという事です。
今回の『何を目指すのか』がお分かりいただけたと思います。
ではでは、ここで新たなクエスチョンが生まれたと思います。
「どうやってゴールを達成するエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げるの?」
この点を次回の『これが分かればコーチングが分かったも同じ!~Part3 どうやってやるのか~』で説明します。
お楽しみに。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
※注意事項
今回の『コンフォートゾーンの動かし方』の図の無断転載はご遠慮ください。
もし、転載を希望されている方は、私が運営している『9999coaching』の問い合わせか下記メールまでご依頼ください。PDFバージョンをお渡しできます(無料です)。
Mail:info@9999coaching.com
また、コンフォートゾーンの動かし方については、苫米地英人博士の本である、『コンフォートゾーンの作り方』を参考に作成しております。
コーチングを学びたいという方は、必読の書といえますので、2冊くらい買って読み込んでください。
希望があれば、『コンフォートゾーンの作り方』の読み方と解説をする読書会をやりたいと思います。
(※今の所、都内近郊で考えています)
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