#文学
セックスするにはミジュクモノではいられない:『ライ麦でつかまえて』について
ちょっと暇な時間ができたから、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んだ。ほとんどパラパラめくるだけのことを読むと言うならね。いい歳した大人がこんなの読んでたら恥ずかしいじゃん。月一くらいで通っている病院の待合席で読んでいたら、僕と同い年の看護婦のおねぇちゃんにいつも何読んでるんですかって聞かれて、前来た時はノヴァーリスの『青い花』だったからまだカッコがついたけど、サリンジャーの『ライ麦畑』
もっとみるサロメはいかにして宿命の女になったのか
ファム・ファタールという言葉をご存知だろうか。単純に訳して仕舞えば、宿命の女、ということになる。「君こそ、僕の運命の人だ!」というような意味はもちろんある。しかし大抵、宿命の女(ファム・ファタール)といえば、「男を破滅させる魔性の女」という意味で使われる。例として挙げられるのは、メリメの『カルメン』のカルメンなど。日本で言ったら『痴人の愛』のナオミあたりだろうか?
その中でも代表的な人物といえ