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Discordサーバー「アンビグラム情報局」を立てた

こんにちは、Σです。 このほど、アンビグラムなどの話をするDiscordサーバー「アンビグラム情報局(略称:ア局)」を立てました。 素敵なことに、最近アンビグラム制作者がどんどん増えてきていると思います。しかしアンビグラム理論には未整理ぎみな部分もあり、定義や分類などについて広くまとまった説明をあまり用意できていない状況にあります。 そこで、気軽にアンビグラムについて相談できる場を設けられたらいいな〜と思ったのが、アンビグラム情報局をはじめてみたきっかけの1つです。いい感じ

    • ロゴ・タイポグラフィ制作実績

      『敗北』 - TOOBOE 「Inside Rain」 「鵺沼こもり」 「Gregorio」 ミュージックレインマーダーミステリー倶楽部グッズ・アンビグラム

      • 2023年に描いた文字とか振り返り

        こんにちは、Σです。 昨年同様、かいつまみながら2023年の作品などを振り返ります。 1月 2023年1作目。新年らしく。 文字列生成型に初挑戦。楽しすぎる。 月刊アンビグラム参加作。確認している限りでは世界最長のアンビグラムかも。 10分作字参加作。2色で領域分け可能な敷詰図地反転型を初めて制作できた。 どうしても「必要最低限」型を制作したくて、三字熟語からひたすら探した。 「大団円」とあわせて、某所で回転重畳型に関する議論が活発だったころの作品。 こちらも

        • 2023年アンビグラム流行まとめ

          こんにちは、Σです。 昨年同様、Twitterのアンビグラム界隈に生息していて拾えた範囲で、規模の大小問わず今年の流行をまとめました。 min.tのまとめのほうでは画像も一望できます。 「流」 漢字の「流」を含む語句のアンビグラム。 「物流」/螺旋さん 「逆流」/螺旋さん 「流説」/螺旋さん 「流行」/Snow/淡雪さん 「流弾」/いがときしんさん 「放流」/Σ 「気流」/晴草さん 「流感」/晴草さん 「流域」/Σ 「海を流れ届くこの瓶の中詰めた便り」/Σ 「流行」/支

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        Discordサーバー「アンビグラム情報局」を立てた

          0から始めるアンビグラム制作

          こんにちは、Σです。 今回は、はじめてでも0からアンビグラムを始められるよう、関連情報をまとめました。 1. アンビグラムを知る アンビグラムを始めるにはまずアンビグラムを知る必要があります。 以下の記事やアンビグラム情報局での記述が参考になると思います。 アンビグラムがだいたいどういうものかがわかったら、アンビグラムをたくさん観察して理解を深めるのも大切です。 Twitterのハッシュタグから見てみたりいろいろ方法はありますが、やはり確実に誤解を含まないのは月刊アンビ

          0から始めるアンビグラム制作

          アンビグラムと描画ソフト

          こんにちは、Σです。 今回はアンビグラムの描画方法について。 アンビグラムの描画方法にもいろいろありますが、手軽なのは手描きで清書する方法です。毛筆・筆ペンやパラレルペンなど、手書きならではの味わいが強みの筆記具も多くあります。 撮影した写真を向きを変えてつなげるなどの方法もありますが、アナログで同一のグリフを複製するにはトレーシングペーパーを用いる方法があります。 手描きした作品を写真に撮るだけでは画像としての見た目が気になる場合は、簡単な色調補正をしてみたり描画ソフ

          アンビグラムと描画ソフト

          月刊『アンビグラム』参加作まとめ・2

          こんにちは、Σです。 1年前に引き続き、制作秘話的ななにかを残しておこうと思います。 2023-1月号(お題:フリー) 4ヶ月以上かけてのんびりコツコツと、全1000文字をアンビグラム化しました。 アンビグラムの制作はとても楽しいので、1000文字分もあると制作に終わりが来ないわくわくがずっと継続して楽しかったです。特に『千字文』は1文字もダブりがないので、ずっと新鮮な楽しさがありました。 普段はアンビグラマビリティの高い語句を見つけて制作することが多いので、与えられた文

          月刊『アンビグラム』参加作まとめ・2

          アンビグラムのネタの思いつき方

          こんにちは、Σです。今回はアンビグラムのネタをどうやって思いつく・考えるかについてまとめてみます。 (個人的な方針として「漢字を含む2文字以上の語句」で制作することが多く、それが前提になっている部分があります。) 1. 既定のお題で制作する 「みんビグラム」や「毎週お題」など題材が決められている場合、題材を考える必要がありません。初心者でもアンビグラムにしやすいお題が選ばれており、また他の制作者の作品を参考にすることもできてとても考えやすいので、まず迷ったらこれらのイベン

          アンビグラムのネタの思いつき方

          みんビグラム参加作まとめ・2

          こんにちは、Σです。 1年前に引き続き、制作秘話的ななにかとかを残しておこうと思います。 2022-09 「祝」 記念すべき1周年目らしく、お題は「祝」。 1つ目の作品はシンプルな対応ですが、「礻」の字形をかなり引き算的にデフォルメしていますね。類例「祝/呪」(oyadge01さん・意瞑字査印さん)が記憶にはあったので、対応解釈を考える際にその影響が表れているかもしれません。 第9回・第11回・第12回と風車型の作品が鮮烈で私も制作してみたいと思っていたので、4枚風車型と

          みんビグラム参加作まとめ・2

          2022年に描いた文字とか振り返り

          こんにちは、Σです。 1年間で800作近く投稿していてキリがないので、描いていて特段たのしかった作品や特殊な作品を中心に、2022年の作品をざっと振り返ります。 1月 2022年1作目。筆文字アンビグラムの描き方を試行錯誤。 映像化に挑戦。 内包型に初挑戦。1単語では史上初かもしれない6重マトリョーシカ型。 1日1アンビを締めくくる自信作。思いついたときと既出チェックにひっかからなかったときの興奮は忘れられない。 熟語ばかり探していたところを、ひらがなを含む単語も

          2022年に描いた文字とか振り返り

          2022年アンビグラム流行まとめ

          こんにちは、Σです。 Twitterのアンビグラム界隈に生息していて拾えた範囲で、規模の大小問わず今年の流行をまとめました。 min.tのまとめのほうでは画像も一望できます。 「アンビグラム」 「アンビグラム」の6対応旋回型アンビグラム。拙作から波及。 詳しくは以下の記事にまとめてあります。 ビャンビグラム 画数が多い漢字として有名な「𰻞(biáng)」のアンビグラム。peanutsさんがハッシュタグを設けたところから波及。 「𰻞」/peanutsさん 「𰻞」/Σ

          2022年アンビグラム流行まとめ

          月刊『アンビグラム』参加作まとめ

          こんにちは、Σです。今月の2022-12月号で約1年分の参加作がまとまったので、みんビグラムに続いて月刊アンビグラムの話もしようと思います。もう1年間も参加させていただいているんですね、ありがたいかぎりです。 2021-12月号(お題:時事) 記念すべき初参加回です。「路上飲み」「暁暁/蕾蕾」などの候補から「変異株」を選択しました。やりとりを見返したところ、題材探し含め2日で完成させていました。我ながらかなり信じがたいですね。 文字のアンビグラマビリティにまかせて対応解釈

          月刊『アンビグラム』参加作まとめ

          みんビグラム参加作まとめ

          こんにちは、Σです。今月の「迅」でちょうど1年分の参加作がまとまったので、制作秘話的ななにかを残しておこうと思います。 2021-09 「ゆめ」 記念すべき第1回です。当時はまだ本格的にアンビグラムを制作するようになる前で(投稿作だと「ゆめ」が全体の3作目)、絶対に参加しようというほどの積極性は携えていませんでしたが、期限ギリギリにいい対応解釈を思いついてダッシュで制作しました。 主な意図は「他の作品と対応解釈がかぶらないようにしたい」というものです。 判読性の高い対応

          みんビグラム参加作まとめ

          アンビグラムと文字組み

          こんにちは、Σです。またちょっとした備忘録を残しておきます。今回は文字組みについて。 文字単位で一対一対応させる場合は、どのように文字を組もうと点対称を保ちます。文字組みに制約がつくのは文字の間で筆画を共有するときです。 たとえばこの「眉唾」は「口」を、「逆光」は「⻌」を1文字目と2文字目の間で共有しています。 “前側の文字の後ろ側”や”後ろ側の文字の前側”であれば、不足や余剰があっても隣の文字と筆画を貸し借りすることで補えるわけですね。これによって1文字目と2文字目に密

          アンビグラムと文字組み

          「アンビグラム」6対応旋回

          こんにちは、Σです。 先日こんな作品を投稿しました。 風揺さんの「既視感」に大変な感銘を受け「ひさびさに多対応の作品を描きたいな~」と思い、多対応旋回で描けそうな単語のストックから引っぱり出してきた単語のひとつです。奇跡的なことに、「アンビグラム」という単語からは一定の旋回アンビグラマビリティが感じられるのです。もしアンビグラムのことを指す単語が「ノキロメミル」とかだったらノキロメミラビリティは感じられません。 さてこの拙作ですが、6対応にしてはまあ読めなくもないかな、とい

          「アンビグラム」6対応旋回

          アンビグラム制作中に考えていること

          はじめまして、Σです。 アンビグラム歴はまだ短い新参者ですが、アンビグラムを制作するときに個人的に気をつけている点をなんとなく成文化してみます。偉大な先人であるところのアンビグラム研究室やいがときしんさんやフロクロさんや宮倉ひのさんやあらたかなさんなどのご論考も参考にしてみてください。 1. 判読性 「ぱっと見たときに、自然に想定の文字列に読めるか」の尺度です。 アンビグラムが「逆さ(など)にしても読める文字」である以上、「読める」ことはかなり大事な要素になりうることでし

          アンビグラム制作中に考えていること