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尾っぽまであんこ。

「わかば」のたい焼きを初めて食べた。
尾っぽまであんこぎっしり、みっしり、つめつっめ。ボリュームたっぷりで、ずっしりとお腹にたまる満足感。

たい焼きに付いていた説明書に尾っぽまであんこが詰まっているエピソードが載っていた。
それを読むと、たい焼きの尾っぽまであんこが詰まっているのは当たり前のようでいて、戦後はなかなかそのようなたい焼きが無かったらしい。
筆者は、その中でわかばのたい焼きのあんこの詰まり具合に感動し、当たり前のことをきちんと当たり前にこなしているわかばの店主に感動したといった話であった。

当たり前のことを当たり前にこなすことの難しさ。今の時代それを痛感する。
当たり前だったことが、当たり前にできなくなっている。そもそもなにを「当たり前」と定義するかは、人それぞれだったりする。
私の場合、挨拶は当たり前の枠に入るのだけれど、社内であまり関わり合いのない人とすれ違った時に「お疲れ様です」と挨拶をすると、時たま驚かせてしまうことがある。

だから、私の中の「当たり前」を相手に強制するつもりは毛頭ない。
けど、なんていうか帰省したい時に帰省して、会いたい時に会いたい人に会えて、仕事終わりにご飯を食べに行ったり、歓送迎会をしたり、今まで出来ていたみんなの当たり前が早く元に戻ると良いなぁなんて、尾っぽまであんこの詰まったたい焼きをハムハム食べながら、しみじみ思ったりなんかして。

ただ、どんな時でもあんこがたっぷり詰まったたい焼きは、美味しかったりする。

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