本末転倒これいかに。

私のまつげは特段長いわけでも短いわけでもない。いわゆる標準だと思う。まれに、睫毛の上に爪楊枝を３本くらいのっけられる、太くて長くてボリュームがあって、カールもしっかりしている睫毛の持ち主に出会うことがある。
正直羨ましい。

そして、これは私の確率の問題なのかもしれないが、そういった睫毛の持ち主は、たいてい睫毛が長かろうが、ボリュームがあろうが別に関係ないっす！といった、いかつい男性だったりする。
あなたが関係なかろうと正直羨ましい。

いらないのなら、その睫毛をくれーーーぇいっ、と毟り取って、私の睫毛に植毛したいくらいだが、人道的観念からちゃんと我慢している。そんな技術もないしね。

肌が弱い私としては、つけまつ毛は、あの接着剤的なものを皮膚につけるのがちょっと怖いので、避けたいところ。たまに、取れかけたつけまつ毛を目の上にぶら下げている光景を目撃したりもして、ちょっと抵抗感がある。

なので、もっぱらまつ毛エクステをしていたのだが、ほぼほぼひきこもりと化している今年に関しては、まつ毛エクステもしていない。明らかに女子力が下がってきている気がして、由々しき事態だ。

そもそも睫毛とは、外敵から目を守るための役割を果たしていると聞いたことがある。
確かに自転車を漕いでいる時、たまに神風特攻隊の様に果敢に向かってくる虫がいるが、そういった場面では、本当グッジョブ睫毛と思う。

だけど、睫毛よ・・・お前というやつは、なぜか守るべき目の中に自らダイブしてきやしないかい？ふとした瞬間にあ〜らよっと、って入ってきやしないかい?
その上、もう君を離さないばりに眼球にしがみつきやしないかい？

痛いんよ・・・。
正直、痛いんよ・・・。

仕方がないから、眼球に指を突っ込んで睫毛を排除しにいくけれど 、涙は出るし、化粧は落ちるし、違和感残るしで辛いんよ。
目を守るはずの睫毛ちゃん、お願いだから自ら守るべき対象を傷つけたりしないでおくれ。
目に違和感を感じて、鏡を覗くたびに、本末転倒これいかに！？な事態は、勘弁していただきたいのだ。

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