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やり過ぎると強制終了がかかるよという話~スピこと#3

「やり過ぎ」というと、過度の筋トレのように『逆効果なもの』というイメージが強いかもしれません。
でも実は、やり過ぎってネガティブなことばかりを指すとは限らないんですよね。

たとえば、「人助けが得意な人」は、逆に「人に頼ること・甘えることが苦手」だったりします。
一般的には、それは良いことだと思われていますよね。

ところがどっこい。
人に手を差し伸べてばかりで、差し出された手を受け取ることをしないと、運命的には「やり過ぎ」の一種にカウントされてしまうのです。



このシリーズでは、私や私の周囲の人々の体験を通して、様々なことわざ・格言などの中に見られる人生模様を、スピリチュアルな解釈を絡めてお伝えしていきたいと思います。

今回のテーマは前回同様、孔子繋がりで
「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」というお題です。
それでは行ってみましょう!


「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」

何事も、行き過ぎること・度を超すことは、どんなに良いことでも不足や不満足と同じ状態になってしまう。

論語(孔子の言葉)


貧乏生活の反動から買い物依存に陥った母


「行き過ぎ」の分かりやすい例として、まず最初に、私の母の話をしたいと思います。

父と結婚していた当時、母はお金には散々苦労をしていました。
父が運営する町工場の資金繰りがうまく行かず、しかも父はお金には無頓着だったため、家計は火の車となる一方だったのです。

そしてとうとう我が家は破産し、両親も離婚して、家族はバラバラになってしまいました。


それから数年して母は再婚したのですが、再婚相手は当初、事業を経営していて羽振りの良い状態でした。
結局はまた離婚してしまうのですが、しばらくの間は、母も「裕福な家の奥さん」として過ごしていたようです。

……が、生まれも育ちも貧乏だった母は、ようやくお金に困らない生活が手に入ったことで、今までの反動からか、買い物依存に陥ってしまったのです。

再婚相手のDVから逃れ、身一つで家を飛び出したまま…


再婚相手のDVがひどくなり、着の身着のまま身一つで家を飛び出した母は、結局それから一度も自宅に戻ることはありませんでした。

というのも、裁判~離婚が成立した後、たった四日で突然倒れてこの世を去ってしまったからです。

↓ 裁判の時の不思議なお話はこちら。


その後半年して再婚相手も亡くなったため、母の形見を整理しにその家に行ってみると、母の遺した荷物は驚くほど大量にありました。

服にバッグにアクセサリーに……これはさすがに買い過ぎというレベルです。

・貧乏生活 ⇒(その反動で)⇒ 買い物依存に陥った。
・買い物依存 ⇒(その反動で)⇒ 身一つで家を出て、それらを二度と手にしなかった。


こうしてみると、母のケースは結構分かりやすいですよね。

モノというエネルギーを過剰に溜め込んだことで、それを一気に手放すための反作用が働いて「着の身着のまま家を飛び出す」ことになったのだと思います。


これを「バチが当たった」と取るか「天の助け」と取るかは人それぞれですが、私は神様の恩寵だという気がします。

買い込んだ品物を全て置いて身一つで家を飛び出したことは、「溜め込んだマイナス貯金を一気に片づけるチャンス」でもあったと思うのですね。

与えてばかりで受け取ることをしないと、逆にマイナスになる


さて本題。
受け取ることが苦手な人って、割と多いんじゃないでしょうか。私もその一人です。

でも、「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」の言葉のように、与えてばかりの一方通行では、逆に大きくマイナスに傾いてしまうのです。

物事は全てバランス。良いことでも過剰になってしまってはいけないのですね。

物事はすべてバランスで成り立っている、の図



たとえば、私の周りには「働き者でとにかく動き回っていないと落ち着かない」という人が数名いるのですが、みんな「人の手は借りたくない」が口癖の人ばかりでした。

率先して人助けはするけど、人に弱みは見せない。
人に頼らず、自分のことは自分で何とかする。


そうした生活を何十年も続けてきた結果、
まさかのケガで長期入院を余儀なくされたり、深刻な事情で専門家のサポートがどうしても必要になったりと、
ほとんどの人が、これまでの動きに強制的にストップがかかってしまいました。

つまり結局、「人の手を借りる」状態になってしまったという訳です。


私も程度こそ軽いものの、働きバチのように働き過ぎるせいか、どんな仕事に就いても三年以内に辞めるハメになったことは、前回書いた通りです。
(まあ、そもそも私が「行くべき道を間違えていた」というのが大きかったんですけど…^^;)

それからは全然面接に受かりませんでしたし、働くことは悪いことじゃないけれど、あの頃はきっとやり過ぎていたんだろうなと思います。
「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」ですね(笑)

このお話のまとめ


何事も、度を越してしまえばそれはマイナスになる。
そして積み重ねてしまったマイナス貯金は、いずれ反動によって大きく逆方向に振れてしまいます。

貯金するのはいいことだけど、あまりに貯め込み過ぎると、突然お金を出さざるを得ない事態になってしまう……とかね?

だからその場合、貯金もするけど募金もする、必要な時に気持ちよくお金を出す、
みたいにして「バランスを取る」ことが大事なのかな、と思います^^

そんな訳で、
長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました!

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