大人のアトピー、ビフォーアフター
皮膚のトラブルは、アトピーに限らずですが、体の中から治す必要があります。
体に取り入れるものを見直す、栄養療法が大切です。
ですが、かといって、栄養療法だけで十分とも思いません(時間が長くかかると思います)
なぜなら、身体の中に溜まっているコリもそうですが、ほっといて肩コリが解消することがないように、コリは勝手にとれていったりはしないからです。
かゆみ物質
アトピーの場合でも、皮膚をひっかきたくなる原因「かゆみ物質」は、栄養療法で増えなくなるかもしれません。
しかしすでにできてしまった、皮膚の傷がそれだけで治るかというとそうではないと思いますし、
それ以前に、皮膚に異常を起こした原因物質は、皮膚だけじゃなく、皮膚の下の脂肪層や、筋肉や、もっと下の骨にまでくっついている(というのは、私の鍼灸師としての観測です)
その原因物質を、何らかの方法でこそぎとらないと、栄養だけでは簡単にいかないと思うのです。
肩こりも、骨なんか関係なさそうに思えるじゃないですか。
でも、実際は、骨にびっちり、ラクガンとか粘土とか、ラードのような質感の「コリ」が溜まってる。
とくに重症化すればするほど、降り積もった桜島の火山灰か、シベリアの雪かというくらい「降り積もっている」のです。
これを取り除かず、いくら筋肉や筋膜の癒着をいらっていても、根治には繋がらない。私はそう確信しています。
他の手技療法の限界
皮膚の上からいくらマッサージしても、骨にラクガンや、粘土や、ラードのようなものがついていることなんか、見えないと思いませんか?
MRIなら果たして映るんでしょうか?
私には分かりません。
ハッキリ言えるのは、私が日々の診療の中で、鍼先で探っているのは、不健康な異物だということだけです。
治療のたびに、それが減った、増えたと一喜一憂している。
ちょっとずつ骨の上に降り積もったコリを取り除いた結果が、写真のような変化です。
この写真の段階で二年。現在は二年半たちました。
「簡単ではない」と患者さん本人も分かっているアトピー。
初対面の鍼灸師に、これまで何十年と治らなかった問題を託してくださった患者さんに感謝しています。
その方がいたから、私は自分の治療法に確信が持てました。
ご本人がいうには、「最初から、鍼をした後スッキリ感があった。だから続けられた」
このようにハッキリと目に見える成果が出る前に、なかなか成果が出ないことに苛立って、治療を投げ出してしまわれることもあります。
この方が言う通りで、小さな成果のようなものがあると、その治療法に「可能性」を感じることができます。
栄養療法の場合、最初の成果が出るまでに時間がかかります。
最低3カ月から半年。
しかし鍼は、鍼をした後すぐに、「なんかちょっとかゆみが治まった」「熱感が減った」「次の日まで熱感に差があった!」「気持ちスッキリした」といった、ご本人が感じる変化がその場、または翌日生じます。
「この変化を積み上げていけば、治るんじゃないか…?」
鍼治療は、最初から、そんなふうに思わせてくれるのです。
栄養療法もとても大切なのですが、鍼と栄養と、両方に「最初から」取り組むのがベストです。
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