見出し画像

【本日、校了!】 ベストセラー編集者との対談記事がおもしろかった

【この記事のまとめ】
凄腕編集者へのインタビュー記事から、企画とマーケティングの位置づけが結びついた


本日、校了!』というサイトを知ってますか?
実用書を手がける女性編集者さんたちが集まって、おもしろい本の紹介や著名人に行ったインタビューの記事を書いているサイトになります。

実用書がもつパワーや魅力に共感して集まったメンバーで構成されているようで、ぼくもその共感に同意している読者のひとりです。なので定期的に記事を読ませていただいているわけですが、現在(11月12日)更新中の記事がおもしろかったのでシェアしていきます。

ちなみにこの『本日、校了!』という語感、めちゃくちゃ好きです。

今回紹介する記事はこちら。


ヒットメーカーにインタビュー

画像1


インタビューのお相手は、現役で編集局長を務める柿内尚文さんです。これまでは編集者として本の編集に携わっていたそうですが、その手がけてきた書籍の部数はなんと1000万部を超えるとか。ヒットメーカーと呼ばれるにふさわしい、とんでもない業績ですね。


そんな柿内さんは今年の6月に、初となる自身の著書を出版されたそうです。


編集のプロが書く企画と考え方の本、『パン屋ではおにぎりを売れ』。

この本、じつはぼくも知ってました。まず一発目に感じた印象は「キャッチコピーすげ〜〜」です。

書籍や新聞だけでなく、スマホでも簡単に情報が手に入るようになった現代では、見出しやタイトルの重要性が飛躍的に上がりました。スクロールで流される中、あるいは大量の本棚を眺める中でのたった1秒か、それ以下の一瞬で、読者のこころを掴む。それがタイトルや見出しの大事な役割になります。

だけど正直にいうと、書店で見かけて気になってたけど買ってませんでした(ごめんなさい)。裏を返せばこれは、買ってないぼくにですら、第一印象につよく残るキャッチコピーとデザインだったということです。

※記事読んですぐ買ったので、届いたらレビューします。


POINT①

・インタビュー相手はヒット著書を手がける編集者の柿内尚文さん
・『パン屋ではおにぎりを売れ』という強烈なキャッチコピー


マーケティングから考える企画作り

画像2


企画を作る、アイデアを生み出すためにはいろいろな手段やテクニックがあります。その中でも柿内さんがインタビューの中で答えていた、興味架け橋の例えが印象に残りました。


【興味のレベル】
・サッカーにすごく興味がある
・サッカーにまあまあ興味がある
・サッカーに全然興味がない

このように、人々がもつ興味の度合いを3段階に分けて考えます。もしサッカーの本を出すとして、サッカーにすごく興味がある人が買ってくれるのは、まあ必然といえますよね。

焦点は、それ以外の「まあまあ興味がある人」「全然興味がない人」です。
ここに相当する人がサッカーの本を買いたがるかと言われれば、答えはNOなわけです。

なので、いわゆる興味レベルが低い層に向けて、どういうアプローチをするか?ということを意識すると、企画の幅は広がるんじゃないかというお話をされています。そのアプローチには切り口がたくさんあるけど、広く関心がありそうなこと(社会問題など)から人を取り込むという手法が、「興味と架け橋」です。


ぼくは以前、似たような話を別の場所で聞いたことがありました。そこでは顧客のターゲット層を考える上で、世の中の人を以下のように分類しています。

興味レベル×需要と行動


ここでは世の中の人の需要と行動から、3つの分類に分けています。それぞれ「需要を感じて行動できる人」「需要を感じても行動できない人」「需要を感じれず行動もできない人」です。

先ほどの柿内さんの例えを抽象化すると、この需要と行動の関係に当てはめることができるのではないでしょうか。ぼくはマーケティングに関する知識はほとんどないのですが、客層のターゲッティングと企画の広げ方に関する考え方にはパチっとはまるものがありました。

つまりここから得た考えは、「どんな人に向けてアプローチする企画なのかを考えることは、どんなマーケティング戦略をとるかの基盤になる」という見方です。知ってた情報と別の視点がリンクしたことで、無意識に感じていたポイントを言語化することができました。


ところで、ぼくは「人のこころを動かす」というテーマに関心を持っているので、そのための勉強のひとつにマーケティングと心理学が入っています。もっと広げると行動経済学になるんですかね?そちらも早めに着手したいです。

その一端ともなる「企画」の話。
『本日、校了!』の続きを楽しみにしています。


POINT②

・《企画=客層×アプローチ》の全体戦略
・いかに興味がない人を動かすか


参考サイト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?