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飲むなら赤ワイン?? 酒の害を最小限にする方法(前編)

こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。

以前の投稿で、『アルコールは少量でも健康に悪い』という内容をお伝えしました。

しかし『赤ワインは健康によい』という話を聞いたことはないでしょうか?
そのことからか『どうせ飲むなら赤ワインがいい』と言われることもあるとおもいます。

今回はこの真偽と、酒を飲む場合に有効な対策について解説いたします。



赤ワインは健康に良いのか?


赤ワインが健康に良いといわれる理由は、数千〜数万種あるとされる植物栄養素『ファイトケミカル』のうちの1つ『ポリフェノール群』

その中でも最強の抗酸化作用をもつといわれる、
『レスベラトロール(フラボノイド系)』
を含んでいるからです。
(その他、抗アレルギー作用、抗がん作用、勃起不全の改善)

レスベラトロールは、赤ぶどうの皮などに多く含まれる今もっとも注目を集めている抗酸化物質で、
人間の長寿遺伝子『サーチュイン』を活性化させるなど、アンチエイジング効果が期待できるものです。

これが、『酒を飲むなら赤ワインがいい』といわれる理由のひとつです。

ぶどうの皮に多い抗酸化物質『レスベラトロール』



それでもワインはおすすめしない?


レスベラトロールの効果を説明したところですが、その抗酸化作用をもってしても、赤ワインのマイナス面は大きいです。

1、アルコールの代謝に時間がかかる

ワインは、ぶどうの糖分を酵母が発酵させた『単発酵酒』であり、ビールや日本酒と同じ『醸造酒』の仲間です。
蒸留してつくった焼酎・ウイスキー・ウォッカ・ラムなどの『蒸留酒』とちがい、代謝に時間がかかり、アルコールが体内に長時間残ってしまいます。

アルコールから体内でつくられる『アセトアルデヒド』は、カラダにとって猛毒です。
特にワインは、これがカラダに長時間残りつづけ、臓器に負担をかけつづけるというデメリットがあります。

『醸造酒』には糖質が多いから『蒸留酒』より太りやすい、というのはその通りですが、いちばんの問題はそれではなく
『猛毒がなかなか無くならない』ことなのです。

長時間、毒がぬけない。

2、余計なものが入っている

ワインはぶどうを原料としているので、特に海外からの商品には『酸化防止剤』が入っていることが普通です。

これは『亜硫酸』といわれるもので、人体には有害です。
ワインに入っている量としては微量なので『人体に直接影響はない』とされていますが、アレルギーによる影響も多いなど、とにかくカラダに良いものではありません。

ワインには酸化防止剤が入っている。

3、頭痛の原因になる

ワイン(特に赤ワイン)には、『チラミン』という片頭痛を誘発・増悪するものが含まれます。

チラミン自体は、チョコレートやチーズ、レバー、アボカドなど他の食品にも含まれるものですが、アルコール以外からのチラミンの摂取については個人により反応に違いはあり、摂取を制限する必要はない(日本神経学会、日本頭痛学会)とされています。

赤ワインのチラミンは頭痛の原因になる。

以上、ポリフェノールのレスベラトロールの効果に隠れて見落とされがちですが、このようにワインにはかなりのデメリットがあり、
結論、『酒を飲むなら赤ワインが良い』という意見には賛同できません。

次回、『酒を飲むならなにが良いのか?』
へつづきます。

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