runo

大学院生もやりながらフリーランスで働く40代。どうやら「楽しい」を人生のキホンとしてい…

runo

大学院生もやりながらフリーランスで働く40代。どうやら「楽しい」を人生のキホンとしているらしいと最近気づきました。

最近の記事

80代のセンパイと暮らす。(66)

あっという間に、もう6月。新しい仕事が始まってバタバタしていたことを言い訳に、センパイの記録をずっと怠ってきた。 久しぶりに今日書く気になったのは、センパイがワクチン接種1回目に行ったから。これは記録せねばならない。 先月から、私たちの世代では、親のワクチン接種予約どうした問題が暫く大きなトピックだった。ニュースからは予約に四苦八苦する高齢者の姿ばかり流れてきて、うちはどうなるのかなぁと思っている頃に来た!接種券。 予約の電話番号とQRコードが書いてあったが、そこからリン

    • 80代のセンパイと暮らす。(65)

      昨日センパイは久しぶりに親友その1のトミと会った。11月のセンパイ仕切りの同窓会以来、約4か月ぶり。お互いに電話しようと毎日思い合っていたらしい。思ってもなかなか行動に移せないのが、歳をとるということなのだろう。 センパイが足が痛いから(結局、霜焼けではないようだけど)と、トミが地元まで来てくれた。センパイお気に入りの和食屋→隣のカフェという間違いのないコースでお喋りし続けたとか。その後、ウォーキングが趣味のトミに靴屋に連れて行かれ、シューフィッターに足のサイズを測って貰っ

      • 80代のセンパイと暮らす。(64)

        約2か月ぶりである。センパイは元気、と言いたいが、最近はちょっと弱っているようにも見える。 今年に入ってからの緊急事態宣言、2回の延長は、さすがにセンパイの行動を制限した。連日伝えられる医療施設の逼迫は「もう病気になれない」と、高齢者を引き籠らせる。楽しみにしていた年下の友人たちとの食事会も、トミとの映画も、流れてしまった。明らかにテンションが落ちていた。センパイの元気の源は、人と会うことだったのだなと、実感する。 センパイに出来ることは何かと思い、とりあえず興味を持ちそ

        • 80代のセンパイと暮らす。(63)

          今日は私の誕生日。 つまり、センパイが私を産んだ日だが、遂にそれを忘れられた。今日はそんな記念日となった。 センパイは耳が遠くなり、何度も同じことは言うが、認知症ではない。 お互いに誕生日は美味しいランチを奢り合うということにしてから、もう5年くらいにはなるか。いつもなら、誕生日の少し前に今年はいつにするか、どこの店に行くか、そんな話になる。しかし、今年は全く出なかった。緊急事態宣言が出て、センパイは約束した外出をほぼ取り止めているからかもしれないなと思った。 2日前のセ

        80代のセンパイと暮らす。(66)

          80代のセンパイと暮らす。(62)

          2021年、新しい年をセンパイと迎えられたことに先ずは感謝。 出来ないことが増えても、センパイはまだまだ元気である。 年末は30-31日は台所に立ち続け、おせちは作らないと言っていたが、ぶり大根やらシチューやらを熱心に作っていた。年越し蕎麦はセンパイが食べてみたいというので、山形の肉そばを頼んだが、肉か噛めないと2回言ったので、あまりお気に召さなかった様子。 紅白はお気に入りの福山やユーミンにはもちろん反応していたが、新しいところだと瑛人。耳に残るわね、と一言。石川さゆり

          80代のセンパイと暮らす。(62)

          80代のセンパイと暮らす。(61)

          先週のことだが、センパイとバースデイランチにやっと行けた。テリーヌを得意とするフレンチビストロ。前菜2品とメイン、デザートのコースをペロリと完食するセンパイ。体調が回復したことも確認できて良かった。 食事中に亡くなったセンパイの息子の話に涙するシーンもありながら、びっくりしたのは息子に対して、 「なんか印象の薄い子だったわ」 と一言。 「えー!だって、よく二人で夜中まで話してたし、母と息子は絆が深いと思ってたけど」 「そうだったかしらねぇ」 そんなもんかね、、、息

          80代のセンパイと暮らす。(61)

          80代のセンパイと暮らす。(60)

          センパイは今日、元気よく一人で映画を観に行った。先日約束していた年下の友人とみちゃんが旦那さんの事情でキャンセルになったからだ。 「誰か誘うのも面倒だし、一人で行ってくるわ。ランチして映画見て、ゆっくりぶらぶらしてくる。一人でお出かけも楽しみなの」 来週まで猛烈に仕事が忙しくて、お付き合い出来ないことを詫びたが、天気も良く暖かくなってたので、嬉しそうに出かけて行った。そんなセンパイはとても誇らしい。 センパイ主催の同窓会は7人に声をかけて6人が快諾。みんな、待ってたわー

          80代のセンパイと暮らす。(60)

          80代のセンパイと暮らす。(59)

          先週、83歳となったセンパイ。忙しすぎた誕生日ウィークの皺寄せが金曜日に来て、朝から眩暈がする、、、とダウン。私との誕生日ランチは延期となったが、ゆっくり寝てから、元気を取り戻してきた。 来週、ずっと観たがっていた『スパイの妻』の上映予定を調べ(映画コムのアプリを入れておいたら、いつの間にか調べられるようになっていた!)、年下の友達Tちゃんに電話。センパイの「久しぶりに行きましょうよ〜!」にTちゃんは乗ってくれて、約束完了。 先週会ったトミに、「近場の人たちでも集まれない

          80代のセンパイと暮らす。(59)

          80代のセンパイと暮らす。(58)

          本日、センパイが83歳になりました。 つまりはこのnoteを始めて3年が経ったということ。 センパイの誕生日ウィークは忙しく、 昨日は長年の年下の友人、 今日は従姉妹、 木曜は仲良しのトミ、 金曜は私、 とランチの約束が続いている。 誕生日にファンから届いていたバラは、ファンも高齢になって入院して、最近は来なくなってしまったけど、80代でこんなに予定が埋まっているのは立派! しかし、80代同士の約束は色々大変。先ず今日は1時間、間違った待ち合わせ時間を伝えられ、待ちぼうけ。

          80代のセンパイと暮らす。(58)

          80代のセンパイと暮らす。(57)

          センパイの親友その1、ケロが転んで足にヒビが入ったらしいという一報。早速、ケロに電話するセンパイ。 「やーね。もう知ってるの?猫と一報に四つん這い生活よ」 とケロは笑っている。 最近転んだ話が周りで続出しているセンパイは「明日は我が身」と怯えているというのに。 「もうすぐあの世からお迎えが来るだろうから、早いうちに居間のカーテンを新しくしようと思って。ここで自分の葬式するからね」 とケロ。四つん這い生活でも相変わらず突拍子もない。しかし、居間でお葬式をするかどうかはケロ

          80代のセンパイと暮らす。(57)

          80代のセンパイと暮らす。(56)

          今朝のあさイチは推しのいる生活を特集していて、一際熱かった。 特に今これといった推しがいない私は「推しって生活のハリだよね〜」と言うと、「私はタケル推しだから」とセンパイ。 「タケル?」 「そうよ、佐藤健」 「え?そうなの?福山雅治だと思ってたけど」 「福山は(自分と同じ)長崎の出身だからご贔屓なだけ。龍馬伝の時から健よ〜」 そうでしたか。全然知りませんでしたよ。センパイがバラエティでタケルを見ることはあっても、最近のドラマや映画で見たりはたぶんしていない。「半分、青い」も

          80代のセンパイと暮らす。(56)

          80代のセンパイと暮らす。(55)

          4泊5日の旅を終えて帰宅。とりあえずセンパイが好きそうなお土産をいくつか買ってきた。センパイはよく海外から帰ると用意してくれているアジのお刺身を買ってきたという。旅帰りだとそうしなきゃと思うのか? 留守中のセンパイがどうしていたか、お土産の草だんごを食べながら聞く。孫から敬老の日に靴下とアイピロー?を貰ったらしいが、「こんな汚い色、自分じゃ絶対買わないわよ。なんでこんなの買うのかしら。センスがない」とバッサリ。そうなのだ、センパイに何かをプレゼントするのは難しい。これまで何

          80代のセンパイと暮らす。(55)

          80代のセンパイと暮らす(54)

          気づくと前回の投稿から2か月半。 センパイは変わらず、元気にしている。というか、頑張っている。 むしろ私の方が今月は弱っていた。仕事が1本飛んで、頭が混乱していたのが、段々と気持ちを蝕んでいった。初めてコロナが仕事に影響したことが、じわじわときた。そんな時にFBで見る友人たちの夏休み投稿。最初はよくやるわ、と思っていたけど、私に必要なのはこれだと気づいた。3月以来、遠出をしなくなったこと、手荒れが酷くなって庭仕事や料理が思うように出来なくなったこと、暑さを理由にジョギングしな

          80代のセンパイと暮らす(54)

          80代のセンパイと暮らす。(53)

          黄色のバラ30本がセンパイに届いたのは、2週間ほど前。 送り主は親友その1、同級生のケロ。 もちろんセンパイの誕生日でもない。何の前触れもない。全く予想出来ないところがさすがケロ。 ビール好きのケロに地ビールのセットを送ったところ、ビールのお礼はあっても、なぜバラを送ったかは言わないらしい。 友達に理由なく30本もバラをプレゼントできる80代に私もなりたい。

          80代のセンパイと暮らす。(53)

          80代のセンパイと暮らす。(52)

          実感のないまま、今年も半年終わった。センパイとの自粛生活も3か月を超えた。 全国的な緊急事態宣言が解除になった翌週前半、センパイの同級生が我が家にやってきた。センパイの息子のお参りに来たかったから、と、もうすぐ亡くなって10か月にもなるのに、このタイミングで1人で電車に乗ってやってくるのがすごい。80代恐るべし。外で天ぷらを食べ、お茶してから、うちへ。ひとしきり話してから帰った。何やら微笑むセンパイ。最近、手が動かないのが悩みだったが、「あの人も手が震えてたし、そんなもんな

          80代のセンパイと暮らす。(52)

          80代のセンパイと暮らす。(51)

          前回からほぼ1か月後。自粛生活も2か月以上となりましたが、センパイは元気です。 センパイが変わったこと、その1。よく掃除をするようになった。重い重いと文句を言われているが、スタンディング式の掃除機がリビングにあるので、毎日のようにかけている。センパイは掃除好きではないので(たぶん)、画期的。 その2。庭しごと熱が上がった。10年以上前には山野草を買いまくる熱心なガーデナーだったが、その熱もいつしかなくなっていた。しかし、人に会えないストレスからか、数年ぶりに植木屋さんに大

          80代のセンパイと暮らす。(51)