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80代のセンパイと暮らす。(66)

あっという間に、もう6月。新しい仕事が始まってバタバタしていたことを言い訳に、センパイの記録をずっと怠ってきた。

久しぶりに今日書く気になったのは、センパイがワクチン接種1回目に行ったから。これは記録せねばならない。

先月から、私たちの世代では、親のワクチン接種予約どうした問題が暫く大きなトピックだった。ニュースからは予約に四苦八苦する高齢者の姿ばかり流れてきて、うちはどうなるのかなぁと思っている頃に来た!接種券。
予約の電話番号とQRコードが書いてあったが、そこからリンクするサイトは「準備中」と表示。そのまま週末に突入すると、センパイから、「今日電話してくれなかったのは不親切だ」と真顔で非難される。
「えー!だからサイトが準備中だって言ったじゃん!」と言っても聞いてない。とりあえず市のHPを調べてみると、「かかりつけ医にご相談ください」とある。は?そんなの予約券に書いてなかったよね!とイラつくが、接種可能な病気一覧があったので、プリントアウト。しかし、センパイのかかりつけ医はリストにない。は?そんな訳ないだろっ!ということで、リストを手にセンパイに説明することにした。

「今度病院いつ行くの?」
「これから予約するとこよ」
「そしたら、予約する時にワクチン接種やってるか、聞いてみて。このリストには載ってないけど、私はやってくれると思うのよ。いつもの病院でやれた方が安心だしね」

次の日、センパイが病院に電話すると、あっさり接種2回分の予約が出来た。その日から、センパイは鬼の首をとった(って言うのかわからんが)勢いで「あなた、予約どうした?私はね〜」と電話をかけまくっていた。あんな責められたのは何だったのか、ナイスなアイディアも自分が考えたみたいな話になってるが、余程嬉しかったのだろうから、ま、許すとするよ。

そして、今日。いよいよその日が来た。
「見知った看護婦さんがいて安心だったし、いつ打ったか分からないくらい痛くなかったわ〜」と言って、病院から帰ってきた。しかし、夕方くらいから、腕が痛むという。高齢者ほど反応しないと聞いていたけど、反応があるのはまだ元気な証拠?とにかく、先ずは1回目が終了。ホッとした。

数週間前、固いもの好きのセンパイの歯が割れて、ブリッジを作り直していたが、なんとその歯科医が院内感染で営業停止。初めて身近に迫ってきたのを感じて、センパイはショックを受けていた。母の日に美味しいモノを食べに行こうと言っていたのが、ずっとズレこみ、もうすぐ父の日だ。
80代の体には次々と色んなことが起こる。まだ笑っていられるうちが花と思わねばね、センパイ。

#80代のセンパイ  #備忘録 #ライフスタイル #ワクチン接種





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