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80代のセンパイと暮らす。(51)

前回からほぼ1か月後。自粛生活も2か月以上となりましたが、センパイは元気です。

センパイが変わったこと、その1。よく掃除をするようになった。重い重いと文句を言われているが、スタンディング式の掃除機がリビングにあるので、毎日のようにかけている。センパイは掃除好きではないので(たぶん)、画期的。

その2。庭しごと熱が上がった。10年以上前には山野草を買いまくる熱心なガーデナーだったが、その熱もいつしかなくなっていた。しかし、人に会えないストレスからか、数年ぶりに植木屋さんに大伐採して貰ったからか、毎日のように庭に出ている。古いアルバムの整理をしていたら、昔の豊かな庭の写真を見つけたらしく、また苗を植えたがっている。

その3。書道熱が下がった。あんなに夢中で書いていたセンパイが、最近はずっと書いてない。集中力がなくなるのはコロナ禍において誰でもあることなので、そのせいかと思っていたら、それだけではないらしい。先週からお稽古が再開となったが、マスクもしない先生へのリスペクトが薄れ、楽しくなくなったという。先生と弟子という関係はリスペクトがなくなると成り立たない。これはどうしたものか。先ずは他の弟子仲間に相談することをアドバイス。

最近はテイクアウトも食べなくなり、センパイも変わらないようで、変わってきている。物理的な動きは小さくなっても、人の心は常に動いている。心の距離を保っていくのは難しい。ご無理なくね、センパイ。

#80代のセンパイ #エッセイ #備忘録 #自粛生活 #庭しごと #心の距離

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