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80代のセンパイと暮らす。(65)

昨日センパイは久しぶりに親友その1のトミと会った。11月のセンパイ仕切りの同窓会以来、約4か月ぶり。お互いに電話しようと毎日思い合っていたらしい。思ってもなかなか行動に移せないのが、歳をとるということなのだろう。

センパイが足が痛いから(結局、霜焼けではないようだけど)と、トミが地元まで来てくれた。センパイお気に入りの和食屋→隣のカフェという間違いのないコースでお喋りし続けたとか。その後、ウォーキングが趣味のトミに靴屋に連れて行かれ、シューフィッターに足のサイズを測って貰って、念願のスニーカーを購入。ドイツ製というそのスニーカーの高額ぶりにびっくりしたが、痛くて歩けなかったことを思うと、痛くないスニーカーは嬉しくて仕方ないらしい。「トミがいなかったら、買うことはなかったわ!」と興奮気味。

「私、ペースメーカーが入っているからワクチン打てないのよ」というトミとは、「コロナになったら会えないから、これからは毎月会って生存確認しようね」と約束したとか。
うちに帰って来てから、センパイが早々にトミにメールをしているとトミから電話。

「今、メール書いてたのよ」
「うん、私も書こうかと思ったけど、声聞きたくなって」

さっきまで喋っていたというのに、久しぶりの再会がホントに楽しかったのだろう。丸聞こえのスピーカーフォンから伝わってくる。

緊急事態宣言が解除になったからって、高齢者が出回ったら良くないのだろうけど、対策をしながら友達に会い続けることは彼らにとって必要だ。彼らはそうやって励まし合ってこれまで生きてきたのだから。それでコロナにかかっても仕方ないと腹を括っている80代たち。

鵠がもうすぐ旅立つ春。
センパイたちがあと何度迎えられるか知れない春を感じて、自由な気持ちになるのを、誰が止められる?そんなセンパイたちがコロナに負けるはずがない、と思えてならない。

#80代のセンパイ #備忘録 #ライフスタイル #緊急事態宣言解除

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