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「推し」に生きる

久しぶりの日記になる。なかなかに毎日を忙しなく過ごしていたが、特に7月からが大変だった。ここではあまり詳細を書かないが、身内のごたごたがあって精神的にきつい日々を送っていたのだ。
そんな最中、突如として現れたamazon primeドラマ『グッド・オーメンズ』シーズン2。

天使と悪魔が仲良しなドラマ『グッド・オーメンズ』


シーズン1からファンだったので、最近気持ちが張り詰めていたし息抜きに観るか、と呑気に視聴を始めたところ、最終話のエピソード6でオタク心のど真ん中にハートの矢を射抜かれ、あれよあれよという間に沼へ転がり落ち、今に至る。

どれだけ私がこのドラマに心酔したかが分かるこちらのnoteもぜひ……。

視聴直後にポストした投稿(最終話を観てあまりの衝撃に垂直に倒れた、という内容)へのいいねは1000を超え、「みんな満身創痍なんだな……」と安心するのも束の間、日が経つごとに深い深いグオメ沼に足を取られて戻ってこれなくなってしまった。

これからどうなるんだろう、と未来への不安を感じてナーバスだった日常から一転、箸が転がっても萌えてしまうような情緒の振り幅に風邪を引きそうになりながらも、今はかなり人生楽しくやっている。
オタクをやっていて思うのは、本当にこの人種にとって「推し」というのは人生を生きる指針のごとき大切なもので、それがない人生なんてもはや人生ではない、ということだ。いまいち何にも心を動かされず、屍のように生きていた時期を考えると、今のこのハイテンションでアクティブな自分はまるで別人のようだ。ここまで「推し」というのは人を変えるんだな、と素直に驚くと同時に、生きがいというのは本当に人の人生に不可欠なものなのだと実感する。いわば、お守りのようなものなのだ。もし自分が何かに躓き、悲しむことがあっても、「推し」への感情を思い出せたのならばきっとうまくいく、きっと立ち直れるという、最強のお守り。

そして私はパッションの矛先を創作に向けることを信条としている人間なので、グッド・オーメンズのファンフィク小説をこれまでに20本以上書いた。この2か月という短時間で、である。ちょっとどうかしてるな……と自分でも感じるものの、書いたものは全部愛着があるし気に入ってるものばかりだ。創作魂に火をつけてもらえる作品に出会える、というのもオタクにとっては喜ばしいことなので、本当にこのタイミングでグオメに出会えて良かったなと心底思う。上手下手を考えず、ただ自分が「楽しい」と思って書く創作は純度の高い愛の結晶のようなものだ。そりゃ愛着もわく。自分が作品にハマった、リアルタイムの証をこうして残せることへの感動もひとしおだ。オタクで良かったなぁ、作品を心から好きになれる感性を持っていて良かったなぁ……と、しみじみしてしまうこの頃なのだった。

人生には谷がある。つらいことも起こる。
だけど、何かを本気で好きになれたその気持ちを忘れないで胸にしまっておけば、それがお守りになって自分を守ってくれる。

そんな風に思いながら、今日もおかげさまで楽しく生きている。

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