中小企業のIT導入 ③
今回で、IT導入も最終回です。
なかなか導入結果を出せなかった方、どの様に計画を立て良いか分からなかった方、①②は参考になりましたか?
まだ①と②を読んでいないよ!という方はコチラから。
・現状を確認する
・問題を理解する
・リストを作る
・検討を行う
・トライアルを行う
・効果を確認する
・実運用する
①と②では上記の内容をわかりやすく解説している内容です。
最終回の今回は、効果確認や実運用するまでを書けるようにしていきます。
・効果確認
②で、作成したリストの想定した効果を確認して行きます。この効果をしっかりと「金額」で把握する事が重要です。トライアルを行った事で、発券した効果も必ず金額に変換しましょう。
ここでのポイントは、臨機応変にメリットを金額に変換出来るかです。直接出る効果や2次的に出る効果までは、上手に変換すると良いです。
また、投資金額(イニシャルコスト)と運用金額(ランニングコスト)に対して、償却期間がどの位になるのかを明確にしておきます。
※償却期間とは
掛かったお金(イニシャルコスト)・維持するお金(ランニングコスト)を使った結果プラスになった金額で今までに掛かったお金と維持するお金を回収し、最終的にプラスになるまでの期間。
金額と期間を提示する事で、導入するかどうか判断をしやすくします。この判断しやすさをきちんと作れているかは、組織の中で決定権を持った方が求める物へバージョンアップして行く事を常に意識します。
・実運用する
提案がOKされたら、必ず運用ルールを関連部署の視点で用意します。どんなに優れた機能を持つ提案であっても、運用する各部署の為に用意された提案とはなっていないことが多いです。
どんなに優れたアプリやソフトであっても、どの様に運用したら良いかは各部署の為には作られていません。
その為、使う側の運用方法で解決して行くことが必要となります。
事前に行ったトライアルが、ここで非常に役に立ちます。アプリ等を使用した時の流れと、理想の流れにあるギャップを運用で妥協出来る方法を探します。
アプリ等の想定された流れに合わせる方法も有ります。しかしアプリ等に囚われず、理想の流れを理解・見直しをする事は必要です。
アプリ等を改造し理想の流れに合せる事も出来ます。改造をするには、非常に高いコストが必要となって来ます。
理想の流れとコストを、バランスを見ながら導入していきます。この流れをより効率にする事で、導入後の使用率も変わってきます。
・全体のまとめ
お金を掛けたIT導入をしようとしたら、幾らでも掛かります。先に何に困っていてどうしたいのか?を、理解しておく事が必要です。
最近は、無料でトライアルが出来る事が増えています。
なので、使えるものが無いかのリサーチを行います。
多少違った形でも、トライアルに使える物は使いましょう。トライアルを行うと、見えなかったメリットやデメリットが確認出来ます。
最適なアプリ等を購入するか、運用方法で解決するかを判断します。判断基準は、効果予測と導入コスト・運用コストで決まります。
導入ハードルが高い場合は、少ないコストで導入出来る物を運用方法で解決しましょう。
組織毎に環境は違います。
ハードルが高い場合は、ベストな選択ではなくベターな選択が最良となる事も有ります。
変わる事が大事な場合もあるので、臨機応変に考えられる様にしましょう。
現状からの変化をする事で、知る事が出来る景色があります。
圧倒的に変わりたい・変われるの事が有っても、組織の中では共有・一体感の方が重要です。
先ずは、一歩を踏み出すことでいつもの景色を変えていく事が必要です。
サポートよろしくお願いします 。 充実させる為に、頑張って準備しますね(^O^)