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有吉弘行が大嫌いな幽霊に憑かれた件


霊感強い人間は、心霊現象が、あんまり怖くないのである。あまりにも日常的に心霊現象が起きるので、普通になってしまうのだ。


今夏も部屋の中で2度、人の声がした。
いずれも背後からだ。

1度目は女の声。
二、三言聴こえたが、ゴニョゴニョしゃべるので聴き取り不可能。「うーん、わかんないから、いいや!」と無視した。

2度目は男の声。
ハッキリ聞こえないから、またもや無視して寝た。

両人共、後日お寺の勤行の際に、天界に引き渡す儀式をしてお見送りした。
「バイバ〜イ」

毎回、こんな風に軽い感じで対応している。




しかし、たまに困ったことが起きる。



ゆうパックの集荷依頼をした時のこと。

テレビでお馴染みのお笑いタレント 有吉弘行に似ている配達員が来た。

私は伝票を貼り終えたダンボールを渡して、料金を計算してもらった。お金もお釣りが無いようにしたので、スムーズに受け渡しが出来たのだが、この5分に満たないやり取りの最中、有吉弘行に似ている配達員に向けて、私の心の奥底から、凄まじい怒り、憎しみ、恨みが湧いて出てきた!

「なんだ?この凄まじい殺気は!?」


沸き立つ感情を表に出さないようにして、平然とやり取りを終えて玄関を閉めたが、私は足の裏から頭頂まで駆け上がるような怨念の、爆発的なエネルギーに当惑したまんまだ。


有吉弘行や坂上忍のようなテレビに出ずっぱりな人に対して、世間の風当たりは強く、「ウザい」「どこに需要あるの?」「誰ウケ?」「嫌い」という意見が多いことは知っている。

しかし、そもそも、うちにはテレビが無い。
誰が出ていようが、見ないんだから関係ない。
知らない。


心理療法を長らくやっている私は、これは自分の過去の記憶や、感情が浮上しているのだと思い、マインドフルな姿勢で記憶を遡ってみたが、有吉に似ている人から嫌がらせをされたこと、恨むこと、激しく妬むような事件は一度も無かった。


殺気の内訳は「ムカつく」感情が大半を占めるようなので、セルフケアの心理療法テクニックを駆使して、感情の解放を試したものの、一向に変化がない。

依然として、強い殺気が残ったままだ。


普通は対処することで感情が薄くなるはずなのに、全く変化がないとなると・・・こういうケースの場合の原因はアレだ!



この感情は、憑依霊のもの。
すなわち私の感情ではなく、他者のものだ!



霊視モードに切り替えたら、女の霊が、私の内臓に入り込む形で憑依していた。

背後に憑く浮幽霊と違い、取り憑く相手の内臓に入り込むタイプは、ある程度、力の強い霊であることが多い。

私は、このタイプの霊を"内臓内蔵型"と名付け、
背後霊の方は "内臓にいないぞう型"と呼んでいる。

犬神も、内臓内蔵型だ。

人間の耳から体内の内臓に侵入し、憑かれた者は嫉妬深い性格になるともいう[6]

Wikipediaより


リーディングしてみると、どうやら、この女の霊は生前、有吉弘行に似た営業マンと結婚したかったが、浮気をされて、裏切られ、捨てられたようなのだ。
激しい悲しみと恨みを抱えながら、彼女は自殺した。


「なるほど。そういうことか」

このリーディングが終わった途端、私の中の謎の殺気は一気に消滅した。

試しに有吉弘行の写真を見てみたけど、もう燃え上がるようなネガティブな感情は、微塵も浮上して来なかった。

ちょうど、その日の夕方は、お寺で勤行することになっていたので、私に憑いていた彼女には早々に去っていただいた。


彼女は、誰かに自分の気持ちを分かってもらいたかったのかなぁ。


「しかし、何も有吉な彼氏に命をかけることはなかったのに。ツダケンに狂うのなら分かるけど、有吉は・・・ちょっと、わかんないわぁ」



ごめん。
彼女の気持ち、最後まで、わかんなかったわ・・・。


まあ好みは、人それぞれってことよ。


不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。