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90歳の仕事は ”運び屋”

ユリの栽培にすべてを掛けて長年働いて来た園芸家。毎年のように花は受賞し、その道では有名人だったが、農園の経営が破綻して売りに出すまでになった。
家庭を顧みない夫に、絶縁状態の元妻や一人娘からも見放されていた。
疎遠だった孫の婚約パーティーに顔を出すが、家族に迷惑がられて帰る羽目に。
そんな惨めな姿を見たパーティー客の男から仕事を紹介される。
車で物を運ぶだけで多額の報酬を受ける運び屋。何と、その荷物はメキシコに渡るための大量の薬物だった。最初は中身を知らずに引き受けるが、報酬の額に魅せられて運び屋を繰り返す事になる。

 
クリント・イーストウッド監督、主演。2018年の作品。

イーストウッドは、マカロニ・ウエスタンがはまり役でスターになり、長年、映画界で活躍する。代表作は数限りない。
その容姿だけでなく、人柄がにじみ出る優しい笑顔。女性フアンは魅せられる。
最近のインタビュー番組を観たが、現在も素敵だった。
65歳の時に35歳下のニュースキャスターと再婚して話題をよんだ。二度の離婚の額は破格。
子どもは息子2人と娘6人。婚外子5人とその数に驚く。
90歳の園芸家は現在の彼の年齢と重なるが、幾つになっても素晴らしい俳優である。現在、92歳。
100歳までも、現役で監督や主演をして欲しい。

 
薬物の運び屋は、現実でもよくニュースになる。綺麗な女性が捕まることもある。勿論、破格の報酬に引き込まれるのだろう。国によっては死刑になる怖い仕事だ。


女性で初めて麻薬取締官になった知人がいたが、難関らしい。空港で警察犬がウロウロしている光景はよく見かけるが、警察犬も素質と共に厳しい訓練を経て一人前になる。
社会の悪と闘う素晴らしい仕事だが、犯罪発生率は中々減少しない・・・。
イーストウッドのリアル溢れる映画に
引き込まれながら、現実を考えさせられた。


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