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【アンコンシャスバイアス】思い込みを排除し、自身の可能性に最大限チャレンジする!!

こんにちは。

住谷知厚です。


みなさんは”アンコンシャスバイアス”という言葉を知っていますか?

「アンコンシャス(unconscious)=無意識」と「バイアス(bias)=偏見」という二つの単語から構成されている言葉です。
日本では「無意識の偏ったものの見方」「無意識の思い込み」「無意識バイアス」などと訳されます。

無意識下での偏ったものの見方やゆがんだ認知のことを指し、多くは過去の経験や周囲の意見、日々接する情報から形成されるそうです。

2021年代に入ってから、Google社やFacebook社が、従業員から人種や性別の偏りがあると指摘されたことが一つのきっかけとなり、Google社は2013年から社員教育でアンコンシャス・バイアス研修”実施しました。

それが話題になり、国内でも働き方の多様化が進み、労働力人口が変わってきていることを背景に、企業や自治体などの研修や学校での道徳や総合学習の授業に導入されてきているそうです。

守屋智敬もりやともたか氏は、リーダーシップやキャリアデザインなどの研修や講演を行うコンサルティング会社の代表取締役で、高校生の頃から心理学、とくに「無意識」に興味があったといいます。

今回はそんな守屋氏から、「アンコンシャスバイアス」のもたらす影響などについて学んでいきたいと思います。


4〜6年生を対象に行った道徳の授業

写真ACより引用

2021年10月下旬、守屋氏は神戸市にある小学校で、4~6年生を対象にオンラインによる道徳の授業を行ったそうです。

クイズとディスカッションで、子どもたちは次の5つの「アンコンシャスバイアス」について学んだそうです。

・ステレオタイプ:性別、学校、血液型、職業などで、「□□の人はみんな〇〇だ」と思い込むこと
・正常性バイアス:「私は大丈夫だ」と思い込むこと
・確証バイアス:「〇〇に違いない」と思い込むこと
・集団同調性バイアス:周りに合わせてしまうこと
・無理バイアス(インポスター症候群):「私なんかどうせ無理」と思い込むこと

下記HPより引用

やってしまいがちな思い込みが多いですね。
このほかにも心理学の研究では200種類以上の認知バイアスが確認されているそうです。

授業では、他にも「自分のアンコンシャスバイアス」について考え、アンコンシャスバイアスに気付くとどんなことが起こるかについても、グループで話し合い発表し、様々な意見が出たそうです。

「多様性が生かされる社会の根底には、1人ひとりが生き生きと活躍できることが大前提です。しかし、現状では、それを頭ではわかっていても、各自の無意識の思い込みによって多様性が生かされない状況が生まれています。このアンコンに気づき対処していくことで、SDGsで掲げられているような社会が実現すると思っています」

下記HPより引用

当初、守屋氏は「子どもに伝わるか」と少し不安だったそうです。
しかし実際に授業をやってみると子どもたちは大いに興味を持ち、実際にその授業を生かして「友達と仲直りできた子」や「授業で挙手できるようになった子」、「諦めていた夢をやはり頑張りたい」と親と話し合えた子がいるなどかなり有意義な結果だったそうです。

最後に

「アンコンシャスバイアス」のマイナス面は、組織全体だけでなく、個人間でも発生します。
年齢、性別などに対する無意識の偏見は、普段の態度や会話など、普段の何気ない動作に表れてしまいます。

この問題を放置すると、女性の社会進出やLGBT、在留する外国人の増加など、組織の多様化の阻害になってしまうといいます。
思い込みって怖いですよね。

ここまで書きましたが「アンコンシャスバイアス」は、全面的な「悪」という訳ではありません。
人はこの「無意識の思い込み」によって、物事を迅速に判断する高速思考を可能にしているそうです。

一人一人が自身の可能性に最大限チャレンジし、誰もが生き生きと過ごしていける社会をつくっていくためにも、各々が心の中の「アンコンシャスバイアス」に気付いて、変えていけるかが大切になってくるかもしれませんね。

今日はここら辺で♪

《参考》
「無意識の思い込み」気づいた子に起きた劇的変化

日本の人事部


住谷知厚(すみたにともひろ)

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