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身体と季節の調和:わさび漬けがもたらす春の健康効果

医食同源とはよくいいますが、食べることで身体が健康になる食材というものがあります。

だからと言って何か特定の食材を食べ続けたら健康になるのかというと、そうではありません。特定の食材を食べ続けるダイエットは続きません。

最初のうちはいいのですが、1週間2週間と経ってきますと、その食材を見るだけで悲しい気持ちになります。
「この悲しい気持ちがダイエットにつながるのか」そんなことはありません。

しかし、そのときの身体に適った食べ物というのは存在します。

春というこの季節。
春にぴったりな食材がわさびです。

ツンと来るたびに

わさびは案外身近な食材のように思います。
お寿司に入っています。
最近の回転ずしさんにはお寿司自体にわさびが入っていなくて、別に入れたりつけたりしてから食べるスタイルになっています。
おしょうゆにわさびを溶かしてつけて食べます。

子どもの頃はわさびが苦手でした。
ウチの母親はおしょうゆにわさびをたっぷり溶いてから、お刺身をつけて食べていましたので、子ども心に「あれじゃ何を食べてもわさびの味しかしないのでは?」と思っていました。

辛さを表現する言葉は数あれど、わさびの辛さを表現する言葉はツンと来るではないかと思います。

わさびの辛さが鼻に抜ける。
お寿司屋さんの用語でわさびのことをさびとかなみだというそうです。
なみだ、ピッタリですね。

しかしこの季節はツンと来るたびに健康になります

わさび漬け 

先日のことですが、わさび漬けを食べました。
私の手作りではないんですが、地元の方が作られた酒かすのわさび漬けがありましたので、購入しました。

わさびを食べるためにお寿司やお刺身ばかりですと、お財布に優しくない。医食同源というものの、お財布にも優しくないと続けることができません。

心身の健康は一日にしてならずです。
健康も快適も続くからこそ価値がある。

熱が籠ったときの症状 

わさびが効くというよりは春の季節には熱が身体に籠りやすいという特徴があります。それを解消するのに適した食材がわさびです。

身体に熱が籠っている時に現われる症状が花粉症、頭痛、肩こり、頸の痛み、目の疲れ、めまい、関節痛などです。

こういった症状がある人は身体内に熱が籠っています。
熱が籠っているからいろいろな症状が出ますから、熱を排出してあげればいい。そうすることで症状は不要となります。

道の駅 犬挟

私が住む鳥取県は自然が豊かな地域です。
自然しか自慢できるものはないのではないかと思います。
空気もきれいですし、水もきれいです。
人間の数が少ないですから、空気も水もきれいなのでしょう。
人口が少ないことも強みなのかも。

ふらりと立ち寄りました鳥取県倉吉市関金町にあります道の駅犬挟(いぬばさり)でわさび漬けを購入しました。

ビールやお酒のおつまみにも最高です。

季節と私たち

私たちは思っている以上に季節の影響を受けています。いつもエアコンがあって、電灯が煌々としている場所に常にいる人でも、季節の影響を受けています。

花粉症は今や国民病と言われているほどです。ときの総理大臣が国家をあげて花粉症対策をすると公言しました。あれは今やどうなったのだろう?と思いますが、これだけ環境に対する技術が進歩しても、やはり季節の影響を無視することはできないのです。

季節の影響を受けている私たちは悪い影響ばかりではなく、恩恵を受けることもできるはずです。それは季節のものを食すことです。今の季節のものを食べることは今の季節のエネルギーを取り入れることです。

だからといって「だったら旬のものだったらなんでもいいでしょ」とはならないのが人間の身体のおもしろいところ。

時間がないけど食事を楽しみたい

季節のものを食べようっていっても実際には調理に手間がかかったりするものも多いです。そんな時間はありません。食事って毎日のことですから、そんなに毎回毎回季節のものを食べることなんてできないのはわかります。

一日に三食食べる人もいれば、一日二食という人もいらっしゃるでしょう。一日一食という人もいらっしゃるかもしれません。お仕事のスケジュールによっては食べる日と食べられない日があるという人もいらっしゃるでしょう。

季節のものを食べることは毎回毎回難しくても、季節を感じながら食べることはできるのかもしれません。それは食事の楽しみ方でもあるような気がします。


季節を感じる特権

季節を感じることをしなくなったからこそ、私たちは春特有の症状を現わし、季節を感じるようになっているのではないかとも思います。
春の風物詩となりました花粉症ですが、花粉症がなくとも春を感じられる身体が望ましい。

シンガポールに住む友人が言っていましたが、シンガポールには四季がないそうです。
季節を感じ、四季を愛でることは国際色豊かな現代において、私たち日本人に求められることではないのかと思います。

わさび漬け、もうひとつ大きいサイズのものを選んでおけばよかったな。


読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。