Shinya Yokoyama(横山 真也)

2010年から経営者、2019年から大学教員、1981年から矢沢永吉ファンをやっていま…

Shinya Yokoyama(横山 真也)

2010年から経営者、2019年から大学教員、1981年から矢沢永吉ファンをやっています。 シンガポールに通算10年住んでいたので、話す英語は現地人にも褒められるシングリッシュ。 noteでは「ROCK THE WORLD 〜世界を揺らせ〜」をテーマに書きます。

マガジン

  • 「食とインバウンド」(19年7月〜現在)

    19年7月から「NNA ASIA経済ニュース・日本版」で連載している月次コラム『食とインバウンド』を転載します。 この連載の前に16年2月から19年5月まで同誌のシンガポール・ASEAN版で連載していた『ハラールという戦略上の選択肢』の後継シリーズです。

  • Achievements

    フードダイバーシティ関連での登壇や記事掲載についての記録です。

  • WE WANT BIG E

    私の人生そのものと言って過言ではない人について書きます。

  • ROCK THE WORLD 〜世界を揺らせ〜

    日本社会不適合者の日常 -海外に10年住んだ結果、本当に日本が合わなくなった男のはなし 矢沢永吉から学ぶ自立学 -ファン歴40年、コンサート参戦140回から学んだ「生き抜く科」 連載コラム -NNA経済ニュースでの連載コラムの転載と執筆うらばなし

  • 「ハラールという戦略上の選択肢」(16年2月〜19年6月)

    『NNA ASIA経済ニュース』誌面に私が寄稿していた月次コラム、全41回を転載します。 この連載の後に2019年7月から同誌の日本版で「食とインバウンド」を連載しています。

最近の記事

第47回:ムスリム女性の活躍

2023年5月31日掲載 先日、私はオンラインで開催されたWIEF(1 World Islamic Economic Forum Foundation=世界イスラム経済フォーラム)内のパネルディスカッションに登壇しました。このフォーラムはマレーシアのクアラルンプールに拠点を置く同団体が毎年開催しているもので、今年は「#iEmPOWER Women Drive: A Way Forward in Halal Economy(ハラール経済における女性の進展:未来への道)」をテー

    • 第46回:「まさかの時代」の生き残り策

      2023年4月26日掲載 インバウンド(訪日観光客)が急回復しています。その中で、食の多様性(フードダイバーシティ)に対する問い合わせも増えており、フードダイバーシティ対応に関する要望が以前よりも高まっています。しかし、これまでのような単純な対応だけではなく、より細かいニーズにも応じることが求められています。そこで今月は、コロナ禍を経て変わりつつある食の最前線を考察します。 ■レストランはある。お弁当は? フードダイバーシティ対応するレストランはコロナ禍で急減しましたが

      • 第45回:ラマダンは楽しい

        2023年3月29日掲載 今月22日からラマダンが始まりました。ラマダンとはイスラム暦第9月のことです。日本では断食のイメージが強いのですが、多くのムスリム(イスラム教徒)は「1年で最も楽しいイベント」だと言います一体どういうことなのでしょうか。そこで今回は日本でもちょっとした動きがあったラマダンについて考察します。 ■ラマダンは毎日がお祭り ラマダンではイスラム教の五行のうちの一つである断食をする期間であることは知られています。世界中のムスリムはこの期間中苦行にも見え

        • 第44回:ムスリム客対応の本質

          2023年2月22日掲載 「ムスリム(イスラム教徒)対応は難しい」「ハラール(イスラム教の戒律で許されたもの)対応は手間がかかりすぎる」――。東南アジアからの訪日客が回復傾向にある中で、こうした声を再び聞くようになりました。一方で、「今日も団体予約が入りました。10名様のうちムスリムは2名様です」「イフタール(ラマダン期間中の夕食)の予約が増えています」―――といった声も聞きます。前者はお手上げ状態、後者は嬉しい悲鳴という全く逆の現象が起こっています。これはどういう事なので

        第47回:ムスリム女性の活躍

        マガジン

        • 「食とインバウンド」(19年7月〜現在)
          47本
        • Achievements
          37本
        • WE WANT BIG E
          2本
        • ROCK THE WORLD 〜世界を揺らせ〜
          4本
        • 「ハラールという戦略上の選択肢」(16年2月〜19年6月)
          41本

        記事

          第43回:値上げラッシュは代替食品普及の契機

          2023年1月25日掲載 昨年から市場関係者を悩ませているのがコスト高です。その主因となっている人手不足については先月解説しましたが、同じく大きな要因となっているのが食品の値上げです。値上げになった分を訪日客に価格転嫁することはできても、日本人客に同様の対応をすることは簡単ではありません。日本の消費者はとりわけ価格に敏感だと言われています。では価格を上げられない中で事業者はどう対応したらよいのでしょうか。 ■米国では卵が値上がりトップ 米国でも食品・日用品の値上げが続い

          第43回:値上げラッシュは代替食品普及の契機

          第42回:人口減少の中でのインバウンド対応

          2022年12月28日掲載 約2年半ぶりに本格再開となったインバウンド。訪日客もちらほら見かけるようになり、市場は徐々に回復しているように見えます。でも実は、現場は人手が足らずに大混乱しています。政府は2025年にインバウンドで新型コロナウイルス禍前の水準を目指す政策を打ち出しましたが、果たして可能なのでしょうか。今回は人手不足の中でのインバウンド対応について考察します。 ■影響を受けやすい業界 私は今年夏から秋にかけて北海道から沖縄まで全国を巡る機会を得ました。行く先

          第42回:人口減少の中でのインバウンド対応

          第41回:日本のハラール市場は再始動するか

          2022年11月30日掲載 前前回、訪日を予定しているムスリム(イスラム教徒)旅行者のアンケート結果を解説しました。すると、「ハラール(イスラム教の戒律で許されたもの)ブームは再燃するのか」というご質問をいくつかいただきました。コロナ禍前のハラールの盛り上がりについて私はブームとは捉えていませんでしたが、市場の期待は大きいのかもしれません。そこで今回は日本のハラール市場の今について考察します。 ■ハラールはブームだったか 日本でハラールという言葉が見聞きされ始めたのは約

          第41回:日本のハラール市場は再始動するか

          第40回:ムスリム旅行者の動向

          2022年10月26日掲載 訪日団体旅行が解禁されて約3カ月、個人旅行解禁から約3週間が経過しました。インバウンド復活への期待が高まる中、全国旅行支援も相まって、観光業界は一気に活気が戻ったようです。実際国内旅行各社へも海外から訪日旅行に関する問い合わせが増えており、インバウンドの早期復活はにわかに現実味を帯びてきています。そこで今回はムスリム(イスラム教徒)旅行者はどう動くのかについて考察します。 ■ムスリム旅行者の心配事 世界が新型コロナウイルス禍の影響を受けるまで

          第40回:ムスリム旅行者の動向

          第39回:健康意識が高まるシンガポール

          2022年9月28日掲載 先日私はシンガポールを訪問しました。三年ぶりに開催された食品展示会『FHA 2022』に出展するためです。その会場で目撃したのはコロナ禍を経ての現地の変化でした。健康を意識した商品が以前にも増して多く出品されていたのです。そこで今月はシンガポールで広がる健康意識について考察します。 ■展示会の注目はプラントベース FHAは東南アジアで最大級の食品展示会です、シンガポールで二年毎に開催され、出展社は100ヵ国以上から約2,000社、来場者数は40

          第39回:健康意識が高まるシンガポール

          第38回:代替食品の最新事情

          2022年8月31日掲載 代替食品が広がりを見せています。日本では代替肉、特に大豆ミートが普及していますが、昨今はソーセージ、ハムも人気になっています。海外では国境封鎖が解除され、訪問先の代替食品を試そうという旅行者が増えています。そこで今回は代替食品の最新事情を考察します。 ■食べない理由と価格差 食習慣は毎日の生活に密着しています。その習慣に自社の商品を加えてもらうために、企業は様々な新商品を市場に投入し続けています。近年注目されている代替食品もその一つで、世界的な

          第38回:代替食品の最新事情

          第37回:インフレで変わる日本の食卓

          2022年7月27日掲載 インフレ率8.8%。先日OECD(経済開発協力機構)は今年の経済見通しを発表しました。それによると、OECD全体の実質GDPの伸び率を昨年12月は4.5%としていましたが、今回は3%へ下方修正しました。一方でOECD加盟38ヵ国平均のインフレ率は8.8%と、逆に前回発表から2倍近く上方修正しました。これは世界経済が激しく動いていることを表しており、日本経済にも大きな影響を及ぼしています。そこで今回はインフレで日本の食はどう変わるのかを考察します。

          第37回:インフレで変わる日本の食卓

          第36回:日本のハラールトラベル2.0

          2022年6月29日掲載 先日、今年の「GMTI(グローバル・ムスリムトラベル・インデックス ※1)」が発表されました。ムスリム(イスラム教徒)に優しい「ムスリムフレンドリー」な旅行先をランキングするこのインデックスは、世界138の国と地域を対象にしています。昨年は新型コロナウイルス禍の中で2年振りに発表され、それまでランキング上昇を続けていた日本が初めてランクを落としたことが話題になりました。そこで今回は、このインデックスからいよいよ再始動を始めたムスリム旅行市場について

          第36回:日本のハラールトラベル2.0

          第35回:ウェルネス観光

          2022年5月25日掲載 日本への渡航規制の緩和が発表された今月、私のもとに­複数の友人から問い合わせがありました。「日本へ観光に行きたい」「企業訪問をアレンジしてもらえないか」「あのお店はまだ営業しているか」。その多くはシンガポールとマレーシアのムスリム(イスラム教徒)からだったのですが、彼らはASEAN(東南アジア諸国連合)域内ではなく、日本へ行きたいと言うのです。聞くと、「日本はコロナの感染率が低かったから安心」「日本食を食べたい」「温泉でゆっくりしたい」とのこと。そ

          第35回:ウェルネス観光

          第34回: 学校給食でもプラントベース

          2022年4月27日掲載 先日アジア最大級の食品展示会であるFoodex Japan 2022(第47回国際食品・飲料総合展示会)が開催されました。出展者数は1,485社。昨年より規模を拡大した中でひときわ注目されたのがプラントベース(植物性)食品です。出展企業22社が集結した「代替食品・新素材」コーナーは多数の来場者で賑わっていました。そこで今月は日本のプラントベース食品の今について考察します。 ■「すでに試した」消費者が増加中 プラントベースは今年のFoodexのハ

          第34回: 学校給食でもプラントベース

          第33回:注目度高まるプラントベース食品

          2022年3月30日掲載 先日アジア最大級の食品展示会であるFoodex Japan 2022(第47回国際食品・飲料総合展示会)が開催されました。出展者数は1,485社。昨年より規模を拡大した中でひときわ注目されたのがプラントベース(植物性)食品です。出展企業22社が集結した「代替食品・新素材」コーナーは多数の来場者で賑わっていました。そこで今月は日本のプラントベース食品の今について考察します。 ■「すでに試した」消費者が増加中 プラントベースは今年のFoodexのハ

          第33回:注目度高まるプラントベース食品

          第32回:コロナ下でのハラール対応の現状

          2022年2月23日掲載 新型コロナウイルスの感染拡大に対し、WHO(世界保健機関)が緊急事態宣言を出してから2年が経過しました。その間、本コラムでは特にプラントベース(植物性由来)食品に注目してきましたが、今月はハラール(イスラム教徒も消費できる)を考察します。間もなく始まる今年のラマダン(イスラム暦の9月)を前に、日本と海外の状況について見てみましょう。 ■海外では日本への評価が変化 昨年7月、ムスリム(イスラム教徒)旅行市場でちょっとした話題がありました。近年高か

          第32回:コロナ下でのハラール対応の現状