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パラサイト 半地下の家族 感想 これは普通にエンタメ映画ではないか?

最近暴飲暴食なのでしばらくダイエットしないとな~と思っています647です。
さてとぉ。パラサイト見ました!

非英語作品での初のアカデミー作品賞受賞ということで前から気になっていたんですがついにAmazon primeに登場したので!

感想を一言で。

なんやむずかしいことぁない。普通にエンタメ映画だった。

非英語圏の映画。
いかにもなメッセージ性+++でダラダラ~っと続く面白くない作品なんだろうなと思っていました。覚悟してみました。
ちなみに私は韓国映画は初です。
何のことはない。誉め言葉ですよ?

導入はスムーズ。ストーリーのテンポはいい。ドキドキハラハラもある。わかりやすいキャラクター。

エンタメ映画のお手本のようでしたね。
特に良い!と思ったのが日本の映画のようにグダグダと生い立ちや過去のいきさつを回想しないところ。

今、主人公家族が半地下に住んでいて、貧困の生活を送っている事実。
そしてその状態で裕福な家庭に”寄生”(パラサイト)して金を手に入れ、気が大きくなっていく過程。
何の努力もなしに豪邸と金を手に入れたという錯覚。
回りまわってそんな簡単には、結局うまくいかなかったという落ち。

言いたいメッセージはごく普遍的では?と思いました。
それでもアカデミー賞を受賞した理由は、

この映画のメッセージは、「人間の欲」であり、だれでも共感を得られ、その描写が”そつなく”うまいからでしょうかね?

お金を稼ぐこと、毎日食べていくこと、でいっぱいいっぱいで余裕がなかったからほかのことは何も考えていなかった。
そんな家族が詐欺まがいのことで簡単に金を手に入れた。
すると、今まで気にならなかった裕福な人たちからの差別が気になり始めた。
一つ目の欲は生きていくための金・食でした。
人間は強欲だから一つの欲が満たされるともっと、と望んでしまうんですよね。
生きていくための食を手に入れることができたら、十分すぎるお金のもらえる労働なのに、変なプライドが芽生え、差別されることが我慢できなくなる。
プライド、承認欲求、自分も人間なんだという矜持。こんなものを主張していれば、生きていけなかったはずですよね。でも金が手に入ったせいで主張し始めたんですよ。食欲が満たされ、余った欲望が、次のフェーズに移行したんですね。
人間の醜い部分をうまく表現しています。
この映画は極端に描いていますが、これは万国万人に共通のことだと思います。
お金持ちはお金持ちで、お金を持ちすぎれば次は権力を掌握しようとするように。
ただし何ら新しいメッセージではありませんよね。
この当たり前をうまく描写しているからこその評価なのではないでしょうか。

また、前述したようにエンタメとしても非常にレベルが高い。
私は映画は2時間スクリーンの前から人間を離さないことだと思っています。
この、基本の”キ”ができない映画が世の中には五万とあります。
なぜか?2時間という長い時間人間を飽きさせないということはとてもむつかしいからです。1日24時間ですよね?その12分の1の時間、つかんで離さないこと。しかも画面の向こう側から。
そりゃむつかしいよ。
しかもアカデミー賞とるためには、ある程度の教養みたいなメッセージを入れ込む必要があるんだからね。バタバタガッシャーンってジェットコースターみたいなアクションを詰め込めばいいって話じゃないから。

グリーンブックよりも面白いとは言えないけれども、久々に当たり映画でした。おすすめできる作品だと思います。

もしわかる人いたら教えてほしいんだけど、気になる点がいくつかあった。

①主人公が家庭教師を引き受けた初日、奥様が札を抜いていたのに”物価に合わせ友人よりもお金をはずんだ”といった理由
友人よりも主人公が気に入らなかった(本能的に下だと見下した)から?

②家庭教師していた娘は家庭教師みんなを好きになるのか(つまり友人とも付き合っていたのか?)それとも主人公だけたまたま???

③妹が絵を教えていた弟のトラウマの年齢を当てた理由
ただのネット記事がたまたま当たっただけ??

ま、物語の本質でないところに必要以上の説明を割かない作品が私は好きなので別にいいけどね。

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