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コンプレックスを抱くのは悪でも惨めでもない



コンプレックスを持つようになる理由とは?


人間だれしもが何かしらのコンプレックスを抱えて生きていると思います.ただコンプレックスを抱くようになる原因とは,どのようなものなのでしょうか?私が思うにコンプレックスを抱くようになるその原因というのは2つあると思います.

1つ目の理由とは「何かしらの目標を掲げ,その目標を達成する為に死に物狂いで頑張ったのだけど,思うような結果が得られなかったことで自分に対して無力感を抱くようになった為」だと思います.

そして2つ目の理由は「自分が成しえなかった領域にて,自分が喉から手が出るほど欲しかった物を手に入れて,充実した生活を歩んでいる人を見ると,羨望や嫉妬といったドロドロした気持ちが湧いてくるため」だと思います.

ただコンプレックスを抱くようになる理由だけ述べても味気ないので,
具体的にどういった経験のある人がどのようなコンプレックスを持つようになるのかを考えてみました.


こんな人はこんなコンプレックスを持つようになるのでは?


1.学歴コンプレックス


コンプレックスの最たる例で,おそらく日本人が一番抱えるのがこのコンプだと思います.

「問題集や参考集のやり込みも徹底した」「自分に合った勉強法を模索するべくPDCAサイクルを何周も回した」「目的の合格点をとるべく,着実に学力が積み重なっているか,模擬試験の過去問や赤本で客観的に確認した」「勉強方法の解説本を読み込んだり,問題集マニアになるぐらい,受験に対する熱意が高くあった」というように,第一志望の学校に合格する為に全力で努力していた学生は大勢いたと思います.

しかし第一志望の学校の合格のイスには制限があります.入試の世界は相対評価の世界なので,いっぱい自分の中では頑張ったつもりだけど,結果が振るわなかったという人が必ず現れてしまいます.ましてや入試倍率が2倍を越えるような学校の場合は,合格と言う目的を果たせず無惨に散っていく学生の方が多いわけです.

散っていく学生の方が多いというのは高校受験や大学受験に限らず,大学院受験の世界でも同じです.といっても地方にある私立大学院や国立大学院の入試の場合は,TOEICが200点台でも専門試験や口頭試験の成績が0点近くであっても合格者ばかり(極端にいうと試験を欠席しない限り強制的に合格扱いとなる)になるケースがあります.しかし旧帝大やそれに準ずる筑波大・電通大といった大学,またMBA取得ができる都内の有名私立大学院というところでは,受験倍率が2倍を越えてくることもザラにあり(勿論,文系学科やバイオ系学科では定員割れしているところもありますが),努力しても合格できなかったという人も当たり前のようにいます.

とはいえいつまでも学歴コンプを持っているのは惨めだから,やれ高難易度の資格をゲットしようだの,やれ会社で高給取りとなろうだの,とにかく社会で成功すれば学歴コンプなんて払拭されるというコメントは,ネットでいくらでも見られると思います.

確かにいい企業に入って高収入を稼ぎ出し,それで学歴コンプなんでどうでもよくなる人もいるのかもしれません.しかし社内に勤める会社員が有名大学卒ばかりであるのに対して,自分は名の無い大学出身であることに引け目を感じているという人も一定数いるのも事実です.また家庭の経済的な事情より高校卒業後にすぐ就職せざるをえなくなり,30歳をすぎて仕事で成功を収めてきたのにも拘らず,大卒組にコンプレックスを抱いて大学院への入学を検討するといった社会人の方も一定数はいます.

また会社員に限らず,知名度も財力も有する一流芸能人が学歴を求めて慶応・立命館・中央といった都内の私立大学院で修士号を獲得しようとする例もあります.結局のところ「仕事で成功したから学歴コンプとはおさらばだ!」となる人ばかりではないのだろうと思います.

故に,社会に出てからある程度の成功を収めて仕事も落ち着いてきたような人が「学歴コンプはいつまでも俺の心の内にいつまでもこびりついて離れないストレス源だ!このどうしようもない癌からいい加減解放されたい!
学歴の闇から俺を自由にしてくれ!」と思うぐらいであるなら,有名大学院に挑戦してみてもいいと思います.

それがたとえ他の人から「学費の無駄使いだ!大学で学べることは個人で書籍を買って勉強できるよ!今更大学院なんかにいっても自分のキャリアにどう役に立つのか分からないだろ!」と言われようとも,その人にとって心の闇を払うきっかけになるなら,全然院への進学を検討してもいいと個人的には思います.

ちなみに大学院といっても1年制の大学もありますし,仕事で忙しい社会人が学びやすいよう最大限配慮されたカリキュラムを設定しているところもあります.


※ 社会人でも通いやすい大学院はどこか分析された記事

社会人で働きながら通えるコスパ重視の大学院 (live-super-aged-society.com)


※ 以下の記事は学歴コンプを資格獲得で克服しようとするとどうなるのかということが書かれた記事です.なるほどなと思いました.

学歴コンプは墓場まで【一生治らない】 - 言語学研究家・Hiroaki (linguist-ht.com)


※ どれだけ頭がいい人でも,努力できる場所は選ばないといけないんだなというのが分かる記事がありましたのでお勧めです.

勉強を頑張れた人の末路【京大卒】 - 言語学研究家・Hiroaki (linguist-ht.com)



2.大企業コンプレックス


※    以下の記事は,大企業に負けず劣らずの中小企業も世にいっぱいあるよ!ということを前提の上,お読みいただければと思います.

新卒就活で就職したかった大企業に就職できず,能力的に中小企業にしか就職できなかったという人が抱きやすいのがこのコンプだと思います(世の中にはどの会社にも就職できない人もいるというのになんて贅沢な)

このコンプを抱く人の特徴と言うのは様々あると思います.例えば「小中高大とエリート街道を進んできたのにも拘らず,就職だけ上手くいかなかった.難関大で共に学問を学んできた同級生はこぞって大手企業への就職を成功させているのにどうして自分だけ・・・大学まで順調にコマを進め,努力を重ねてきた自分が報われないじゃないか!!」と思われる方とか.

もしくは「アナウンサーになる為に小さい頃から,放送部やアナウンススクールで修業してきた.けれど倍率3,000倍のテレビ局の就活面接において,希望する内定を得ることができなかった.最終的にはメディア業界とは異なる会社で恵まれた給与を得ることができたけど,テレビで活躍するアナウンサーの姿を見ていると,この会社で働き続けることが自分にとって幸せになるのか迷う・・・」といった人もこのコンプを発症するのかなと思います.

そうはいっても早慶の学生でさえ3・4割しか大企業には就職できませんし,大手への推薦権を有する理系の大学でさえ皆が大手企業に就職できるわけではありません.なので教育に携わる大人が「高学歴になれば必ず大企業に就職できるから,名門大学に入らなきゃいけないんだ!」という一種の洗脳教育を中高生に施すというのはあまりよくないのでは?と思ったりします.


※ 早慶の大手への就職率に関する参考動画

【就活】早慶から大手企業に行ける確率 - YouTube


といっても大企業コンプに陥る学生が多いのは無理もないことなのかもしれません.

「20何歳までにずっと競争世界に浸かってきた俺にとっては,競争を勝ち抜いて同世代の上位を目指すことが自分にとって至上命題なことなんだ!」と思うようになる学生は多いと思います(特に受験競争が激しい地域で育ってきた学生とか).そんな学生にとっては,大企業に就職することが善という感覚に陥るのは自然な感覚なのかもしれません.そして「競争で勝ち抜くことでしか掴めない栄光や夢があるから,勝負士として一生競争のステージにいたい!だから競争犇めく大企業の世界で激しく揉まれてみたい!」という熱い思いも持っている人がいるというのも理解はできます.

他にも熾烈な受験競争に幼いころからいた都会の学生とは異なり,地方出身の学生であっても「大企業に就職して,家族や恋人にいい顔をしたい!」「不景気なこの世の中,少しでも収入が良い会社に勤めて,経済的に安心したい」という気持ちを心の中で抱くようになるのも理解はできます.

一方で「競争の中で勝ち抜くことは自分の人生にとって幸せとなる鍵なのか?」「人間は得意不得意がある以上,どうやっても敵わない相手がいるというのに,競争の中でしか自分の存在を誇示しないというのはある意味リスキーなことなのでは?」とも思います.そして「誰かと比較し続けることにはもう疲れた.競争の場を降りて,自分のやりがいを追求する道を探すのもいいんじゃないか・・・それは裁量権を持ちやすいと言われる中小企業やベンチャー企業にいけば実現できるのではないのか?」という考えを持つのも間違いではないと思います.

しかも新卒就活で大手に入れなかったから,一生訳の分からないブラックな会社に勤め続けなければならないわけでもありません.英語力・IT技術を有しており且つ,仕事での実績があれば,欧州や欧米といった地域で高給外資系への転職を果たせる可能性は全然あります.

他には就職したかった会社に入れなかったとて,腐らずに着実と専門分野で実績を積み重ね続けており且つ大手会社に勤める友人がいる場合,その友人に「どのようなスキルや実績を有していれば転職が果たせるのか?」といったことに関して相談にのってもらい,現実的な転職の道を検討していくといった方法を考えることもできます.

いずれにせよ結局は,自分の置かれた場所で咲きなさいという言葉が嫌であるなら,実績を重ね続け,自分が就職してみたい会社に就職を決める武器を作るほかないのかなと思います.

ちなみに就職したかった大企業に入社できたとしても,部署ガチャや配属地域ガチャといった社内事情を踏まえ,自分が希望する部署や地域で働く為に努力する必要はあります.

また仕事ができないから左遷,高度なプロジェクトから外されることもありえるので,結局どの会社にいても自分のやりたいことをするには実力が無ければいけないのかな思います.

※ 以下の記事は大企業コンプに対して心の内を正直に晒し,具体的にそのコンプに対してどう向き合って克服していくか書かれてある記事です.個人的にお勧めする記事です.

大企業コンプレックスは転職で解消しよう - 素材さん@東大卒のゆとり生活 (snow-yuhzoh.com)

※ 大企業の面接を受ける学生にとって参考になるかもしれない記事その1その1

「就活の面接官は、通す学生と落とす学生を、どこで見分けるのですか?」という学生からの質問に、何と答えるか?|よはし (note.com)

※ 大企業の面接を受ける学生にとって参考になるかもしれない記事その2

2浪1留バカ大学の看板引っさげて、大手企業から内定総ナメした話をする。(大学3年生は参考になるかも)|ネブソク (note.c

※ 大企業の面接を受ける学生にとって参考になるかもしれない記事その3

"就活"はがんばるものじゃないと思うんだ。|翠 swi. (note.com)

※ 大企業の面接を受ける学生にとって参考になるかもしれない記事その4

超ダメ大学生が「プリキュア」と「ひろゆき」と「選挙公報」で就活を乗り切った話(一部上場企業に入れた話)|よう (note.com)



3.スポーツコンプレックス


まずスポーツコンプとは何か説明します.それは「スポーツの分野で活躍する選手を見ると,自分もああなりたかった」という負の気持ちが湧いてくるのがスポーツコンプです.

例えば「公立中学時代はエースで四番のピッチャーだったけれど,大阪桐蔭高校や横浜高校の野球部に入部してからは応援席で座っているだけだった・・・昔の俺はプロ野球選手になりたくて頑張っていたのに今は・・・」と辛い思いをして野球から離れてしまった人が,このコンプを発症すると思います.

他には「一流大学にも入学できて,皆が羨む超大手会社にも就職できて,美人な奥さんも捕まえて,地位も名誉も財産も全て思いのままの人生を歩んでいるのにも関わらず,唯一スポーツの分野では成果を出せなかったから,
子供にはスポーツ教育を徹底しよう!」と思って,スパルタ環境の名門スポーツクラブに子供を預けようとしている人も,このコンプを発症すると思います.または,そこそこスポーツの実力はあっても突き抜けた実力ほどではないことに劣等感を感じている人とか.

個人的には,子供と親は別人格であり,それぞれ異なる価値基準を持っている以上,親が無しえなかった夢を,その立場上親の教育から逃れることが難しい子供に,代わりに果たしてもらうというのは好きな考えではありません

とはいえ,プロスポーツ選手を目指して常に頑張ってきたような経験が自分にはない以上,子供にスポーツの世界で成功してもらう為に,徹底したスパルタ教育を施そうとしている大人を否定する資格は自分にはありません.
そしてスパルタ教育を施そうにもその人達にとっては,その人が人生で得た熱い教育哲学がきっとあるのだろうとは思いますし,結果的に親子がスポーツを通じて充実した思いができるならいいと思います.

※ 運動部では以下のような考えを持って頑張る人がいるんだなということが分かるお勧めの記事がありますので,推薦しておきます.

『補欠』であることのコンプレックス|新町真之介|Shinmachi Shinnosuke (note.com)

※ 補欠部員もレギュラー部員もせっかく部活動の時間を割くなら,充実した時間が過ごせればいいよなと思ったお勧めの記事です.

スポーツで補欠になったら辞めるべき?【逃げずに続けましょう!】|よーぺい (note.com)



4.恋愛コンプレックス


「自分の容姿に自信が持てないにも拘らず,美人やイケメンと付き合いたい.けどそんな度胸は自分にはない」「30歳をこえてキャリアウーマンとして成功の道を歩んでいるけど,頭のいい女性はイヤ!と男側から勝手に嫌煙されちゃった・・・男って若くて可愛くて従順な女性が好きなんでしょ!」といったことを思う人がこのコンプを発症するのかなと思います.

他には「学生時代は男子校で勉強ばっかりやってきて,ろくに女性との付き合い方も学ばないまま30歳,40歳になってしまった.俺だって可愛い子とイケない遊びがしたい!」という人が政治家や高級役員となって不祥事を起こす記事をよく拝見しますが,こういった真面目系仕事人間というのは恋愛に対してコンプを抱くのでは?と思います.

とはいっても恋愛に自信がないから,自分が異性に対して魅力的に映るように自分を磨くというのは清清しいと思います.デブだから彼氏に振られたんだと思っている女性が,食事制限やダイエットに真面目に取り組み,数年後にカッコいい彼氏を見つけて幸せそうな生活を送っているのをみると「あぁ・・・恋愛面における自分のコンプを上手い方向に昇華させたな」と思います.

なのでコンプレックスを持っていることが一概に悪だの惨めだのと言うつもりは毛頭ございません.むしろコンプというのは自分を成長させる起爆剤にもなりうると思いますので,見方次第でプラスにもマイナスにもなるのが,コンプレックスの本質だと思います.



※ 恋愛・結婚に関して面白いなと感じるブログサイト

結婚物語。ブログ (ameblo.jp)



さいごに


勉強,就職,部活,仕事,恋愛・・・様々な分野において誰しもが目的を掲げ,その目標を果たす為に己の全てを投げうって全力で挑むような経験があると思います.

ただ努力が結果に結びかずに,結果として惨めな思いしか残らない事例も存在するのであれば,真面目に頑張ることはいい事ばかりではないのだろうという事は認識しておくべきことだと思います.

でなければ医学部受験や司法受験で年齢と資金を無駄にしてしまったと嘆く人が今後とも出てきてしまうと思います.勿論努力することは美徳だというのは大肯定なのですが,努力する上では資金も時間も有限です.努力の方向性や損切といった冷酷非情な判断視点も持っていなければ,何か膨大な時間や労力といった貴重な資源を浪費してしまいかねない気がします.


私のコンプレックス


私も学歴コンプがある人間だと思っていたので,東京大学院を受験していた経験があります(自分の場合は,コンプに対する思い:東大院で果たしたい野望や研究意欲=3:7でしたが).

といっても東大院には合格することはできませんでしたし,不合格になってからは日常生活の中で理由もなく涙がツーっと流れてきたり,毎日東大院で充実した生活をおくっている夢を見ては翌朝トチになって「やめろ!もう東大院は俺の頭から消えろ!」とトチ狂っていた時期もあります.

このように精神崩壊一歩手前の状態になっていた一方で,合格するかも分からないのに日本トップの競争環境に挑んでいくのが最高にヒリヒリして癖になってたまんねぇわ!!と血が滾っていたこともありました.

なので多分今後は,写輪眼が開眼するレベルで心から絶望を味わって傷つくリスクがあるのを知っていながら,日本最高峰の競争環境に挑戦する心のヒリつき具合を味わうのが好きな性格上,再び日本トップレベルの環境に入れるように努力は続けていくのだろうとは思います.

一方でこの記事を開いて頂けた方で,東大院受験に関心のある人がいたら以下の文章を読んで頂けたらと思います.東大院試に落ちた自分の言葉にはあまり力はないかもしれませんが,何かしら参考となる内容が含まれていれば幸いです.

東大院試に対して


まず東大院試にはTOEFLやTOEICのスコアが求められます.文系であれ理系であれ,どのような専攻科であってもTOEFL ibtなら70~80.TOEICなら650~750あたりであれば,合格者のラインにはのると思います.これは東大院試に関するweb記事を数十件参照したことや(当時はgoogleの検索ページについて30ページまで表示させてあらゆる記事を閲覧したと思います),東大院生に聞き込みした結果を元に判断した値です.ちなみにバイオ系の専攻や理工系の人気の研究室だと,TOEFL ibtで90以上,TOEICで800以上は欲しいです.

といっても正直,東大院試に挑戦してくるような学生の学力というのは大して差はありません(というより皆,必死に東大院に入れるよう勉強してくるから).なのでTOEFL ibt70~80,TOEIC650~750の人は普通に院試に落ちる可能性は全然あります.また合否の分け目となるのは専門科目の点数差だったり,研究計画書や卒論のデキだったりします.この辺は他の東大院の記事を書かれている方が同じようなことを説明していると思います.

ちなみに自分は東大院試において,専門科目のペーパー試験が無く,代わりに研究計画書と卒論だけで受験できるようなところを選びました(先端表現と人間環境学).なので今回はこの2専攻に限ったお話をします.

勿論,受験する年度や受験する学科によっては,以下に述べる私のお話が全く参考にもならないという可能性はあります.あくまでも「こういった意見の人もいるんだ・・・」といった程度に閲覧して頂ければと思います.

まず結論から言うと,研究計画書あるいは卒論(卒論を出さない場合は,卒論に相当する研究論文を個人で作成して提出する)のクオリティで合否を評価するような試験を受けるというのは個人的にはお勧めしません.理由としては,どのような特徴を持つ文書が合格に値するのか?という明確な審査基準が公開されていない為です.それでも私はどうしても東大院に行きたかったので,様々な取り組みをしたつもりです.

まず東大院生数名とSNSで知り合って,彼らが提出した際の計画書がどのようなものなのか具体的に教えてもらいました.

次に研究計画書と卒論に相当する論文に対して,信憑性・再現性・独自性・定量的な記述文といった観点から文章を執筆しました.研究計画書は全然クオリティが低いですが,卒論に相当する研究論文に関しては,2か月かけてクオリティアップに拘ったつもりです.というのも卒論に相当する研究論文に関しては,厳しく論文審査することで評価のある先生,それと同級生と先輩を含め計20名ぐらいに,計30回ほど論文添削をして頂きました.

おまけに全国各大学のルーブリック(論文のクオリティを客観的に評価する為に作られた審査項目文書のこと)をネット検索し,どのような論文がウケが良いのか分析を重ねました.

※ ルーブリックとはこんな感じ

ルーブリック 大学 - Google 検索

ここまで徹底的に文書のクオリティアップの為に努力したつもりでしたが,院試には合格しませんでした.院試に落ちて以降,論文を数本執筆するようになったから分かるのですが,自分が院試に落ちた理由は,おそらく当時作成した文書にクオリティアップの余地があったからだと思います.とはいっても今のレベルで再び東大院試に挑戦したら合格するかと言われたら,おそらく無理なんじゃないかなと思います.東大院試(少なくとも先端表現と人間情報学においては)は合格する人はサラっと合格して,そうでない人はいくら努力しても・・・という種類の試験のような気がします.

そして東大院試に関して様々な情報収集・取り組みを行ってきて思ったことがあるのですが,東大の院試で合格を頂くには,ロボコンに数々の作品を提出し,モノづくりコンテストにて実績を重ね,更にTOEIC800点・TOFEL90点台をとるような学生が競争相手になりうるので,そういった化物クラスの人達と競って,自分の方が優れた実績があるということを示す必要があるなと思いました(特に先端表現においては).

ただ実績の高さそのものが合格に必要という考えではありません.東大で研究をしたいという熱意がある人ならば学部3年間の間に何かしらの行動をし続け,それなりの実績を重ねてくることが多いだろうということです.
なので結果的には,東大院に挑む方は凄い実績を掲げてくるばかりということになります.正直「世間一般の学部4年生の研究レベル,語学力を軽く超えてるよね?」という人が東大院には挑戦してきます(学部4年生が作る論文なんてどの大学でもたかが知れてるだろと思った当時の自分をぶん殴ってやりたい).

また東大院試を受ける方に気を付けてほしいことがあります.それは受験倍率2倍を越えるようなところでは,落ちる人の方が多いという事ことです.しかも学力的に箸にも棒にも引っかからない人は少なく,全国各大学で学力に自信のある学生ばかりが集って,その競争の中で勝たなければならないという難しさがあります.(最近の先端表現の受験倍率は2倍・3倍・4倍と年々高くなっています)

また院試に合格できなければ受験勉強の時間は何だったんだということになりかねません.といっても院試勉強で得たTOEICのスコアは就活時に使えますが,TOEICのスコアだけで就活が何でも上手くいくかというとそんなことはありません.そして研究計画書作成や専門科目の勉強経験が就活時の武器となりうるかといわれたら疑問が残ります.

なので院試に落ちることがはじめから分かっていれば,院試の勉強に励むのではなく,就活に向けてガクチカを充実させたり,日々の研究をさらに進めたり,友達と楽しく遊んでいた方が良かったんじゃないか?と思うこともあります.

そして院試に挑むに当たり,何も知識技術が無い状態から1日十時間も勉強を続けて合格を目指すといった作戦はお勧めしません.それは「何時間も勉強しているのだから,これで合格しなければ俺の努力って一体・・・」となりかねない為です.そもそも勉強習慣が抜け落ちていることが多いであろう大学生が1日何時間も勉強をするというのはキツイと思いますし,就活・授業・研究・院試対策という2刀流~4刀流を実現するのは大変だろうと思います.

それより日々の活動の延長線上に院試という関門があるというか,日々の活動で得た知識技術に少しプラスアルファしてあげれば十分院試合格ラインに乗るという方が楽だと思いますし,そのような方の方が合格可能性は高いような気がします.

以上,私の東大院試に対する考えでした.今振り返ると「自分の実力不足だから院試に落ちたんだ」とはっきり自分の負けを認めることはできますが,それでも悔しさは残っていますし,本郷や柏といったキーワードを見ると今でも一瞬,心がグラつくのを感じます.それでも先端表現や人間情報学の授業カリキュラム自体は面白そうなので,時間があればツテを頼って個人で勉強してみようとは思います.そして「東大院に合格するには圧倒的な実績を沢山作らないと合格しないんだ・・・私の学部時代って一体なんだったんだ・・・」という悔しさが自分の中にありますので,そういった憤りの気持ちを払えるように,大学院時代は数々の実績を作って思う存分に暴れたいと思います.


最近面白いなと思った趣味記事


※ こんな就活のやり方もあるのかと知った書籍

広告のやりかたで就活をやってみた | 小島 雄一郎, 笹木 隆之 |本 | 通販 | Amazon


※ マーケティング分野の論文が発見できるお勧めサイト

マーケター必読!論文のすすめ一覧:MarkeZine(マーケジン)


※ スポーツテクノロジー分野の面白い論文が発見できるお勧めサイト

深くて面白い“スポーツ×科学・テクノロジー”の世界 - MONOist編集部 (itmedia.co.jp)


※ 乗馬を嗜むイラストレーターの面白い記事.最近だとウマ娘のジェンティルで有名な二次創作の漫画を描かれる方の記事です.

馬のような謎の四足歩行生物「UMA」を生み出した、乗馬を嗜むイラストレーター by 鷹月ナトさん (loveuma.jp)


※ ネットケイバという競馬予測の有名なサイトがあるのですが,ショップ経営もしているのかとつい最近知った記事です.

netkeibaショップ | netkeiba 公式競馬グッズ販売サイト


※ 写輪眼の話をしましたが,ナルトで一番好きなのは卑劣様です.
卑劣様について面白い分析をされている人がいました.

卑劣様の青春フル卑劣忍伝(NARUTOジャンプ本誌感想) (lipcre.sakura.ne.jp)

※ 大勢の人からアンケを集められるお勧めサイト

24時間セルフ型アンケートツール | Freeasy (research-plus.net)


※ セブンイレブンのマシンドリップ式の珈琲ってずっと昔からあるんだなと知った面白記事

セブンカフェ成功の裏にあった「30年戦争」 ただひたすらに、市場の声を聞け! | コーヒーで読み解くビジネス戦略 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)


※ コンプなんて忘れて素敵な旅行に行きたいという人向けの記事

「界タビ20s」星野リゾートが提供する18歳~29歳限定のお得な宿泊プラン。|Liquid boy|星野リゾート (note.com)


※ 個人でできる珈琲豆の焼き方の動画.

https://www.youtube.com/watch?v=dzZju_u6Xx8&ab_channel=%E7%85%8E%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%A6%E3%83%8F%E3%83%9E%E7%8F%88%E7%90%B2




参考
冒頭画像
憧れは理解から最も遠い感情だよ | E-Neta-Houko(ネタ画像の元ネタまとめサイト)




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