写真と旅
「じゃあ、けんけんは、写真家になりたいの?」
最近よく聞かれること。
多分、ぼくは3月末で4年間続けた会社を退職したからだろう。
ここ2年間は休日になるたびに、写真を撮っていたし
写真には強い拘りもある。
仕事を辞めたのだって、毎日を自分の本気になれること(アジアや日本各地の写真を撮影する)で埋め尽くして、いつかそれを仕事にする為だった。
でも、写真家になりたいかという質問にたいして、堂々と「うん、そうだよ」と答えられなかった。
自分の写真が世間に評価されるか分からないし、仕事になるかも分からない、そんな気持ちもあるけど、本質的にはもっと違った気持ちがある。
最近そう思っていて、自分の意識の水面下でとまっていたけど、
なんとなくわかったことがある。
写真を撮ることは手段だった。
カメラを握って出かけることで、日常が旅になっていたから好きだった。
ぼくが一番好きなものは「旅」だって。
旅以外にも好きなことは沢山ある。写真だったり、モノづくりやデザイン、
立飲みやエスニック料理も好きだし。
自分が好きなものは、また変わるかもしれない。もしかすると、
写真を撮ることが好きでなくなってしまうかも。
でも、旅することだけはきっとずっと好きな気がする。
好きなことを探して、やり続けることは結構難しい。
好きなことだけでは生きていけないから。でも、ぼくにとって生きることは、好きなことを沢山、心の奥底までやりきる為だから。
これからも自分が好きなことを、とことん追求したい。
好きな道を進んで、好きの曲がり角を何回も曲がって、
また次に好きなものに出会う。
自分にとってそれが人生の本質で、「好きを探す旅」がぼくの人生なんだろうな、そう思った。
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