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ベロンベロン森のレオンくん


『ベロンベロン森のレオンくん』
Nabechaaanさく
映子え
星雲社 みらいパブリッシング発行


ベロンチョ!ベロンチョ!
ベロンチョ!ベロンチョ!
どこからだろう、この音は……
ちょっとふしぎで、へいわな森。





ストーリーを娘さんが、絵をお母さんが制作した親子で絵本作家デビューを果たした記念すべき作品です。
子どもだけじゃなくて、大人だって。
何歳からでも、人は変われる。
やりたいことだってできる。
これらを体現してくれた先に出来上がった今までにない絵本です。






カメレオンってどんな色にもなれるけれども、自分の色が何色だったのかを忘れてしまいそうな、どこか心もとない危うさを持っているような気がします。
それはカメレオンだけでなく、人間も同じであるように感じます。
まるで「自分らしさ」は一体どこにあるのだろうかと彷徨うかのように…。
もみくちゃにされ、大切なものを気づけば見失ったり、落としてしまったりする今。
そんな今を生きる私たちでも、ページをめくれば大切にしたかったものを思い出したり、見つけることができるかもしれません。



「いったとおりさ!だれよりもじぶんをしんじてやるきるんだ。たいせつなのは、それだけさ!」


こんなにシンプルなのに力強い素敵なフレーズがあるだろうか。
大人になるにつれて信じることほど怖いものはないって不思議と思ってしまうんですよね。
別に誰かに強要されたわけでもないのに。
気がつかないうちに根付いてしまったこの感覚はなかなか取れないもの。
人に言われるとついムキになってしまいがちだけど、絵本から入ってくる言葉なら心にすーっと浸透してふわっと包んでくれる。
“大丈夫だよ“っていう自分の心の声に、素直に耳を傾けることができるような気がします。




そして、可愛くてたくさんの表情をもったカメレオンたちにもぜひ注目してほしいのです。
“私だったら…僕だったら…こんなカメレオンかもしれないなぁ“って妄想を膨らませるのも楽しみ方のひとつだと私は思います。
想像した“自分カメレオン“の絵をカラフルに描いてみたり、真っ白な紙にやってみたいことをつらつらと自由に書き出してみるのもいいと思います。
絵本をスタートに、たくさんの遊びが広がっていく。
そこから生まれたひとつひとつが、新たな学びのきっかけに繋がっていく。
そんな風にそっと豊かな創造が紡がれてほしいと思います。


絵本を読まなくなってしまったあなたに、
どこか自信がなくなってしまったあなたに、
そっと背中を押してほしいあなたに、
優しく寄り添ってくれる素敵な一冊です。
大切な人に心を込めてプレゼントするのもおすすめです。



『ベロンベロン森のレオンくん』はAmazonや全国の書店にて発売中です。
ひょっこり顔を覗かせているレオンくんを見つけてあげてくださいね☺︎
作者であるNabechaaanのインスタグラムはこちらからぜひ見てみてください!




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