Hiroyuki Ariga/有賀博之

#SeaUsRise MLBが好き。スポーツメディアで記事を書いたり、動画配信をしたり…

Hiroyuki Ariga/有賀博之

#SeaUsRise MLBが好き。スポーツメディアで記事を書いたり、動画配信をしたり。絶滅危惧種、'01年マリナーズファンの生き残り。最推しはフリオ・ロドリゲス。MLB公式『Baseball Savant』のデータ掘り下げなどを随時発信しています。

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球団史上初のワールドチャンピオンへ、マリナーズ躍進の大黒柱フリオ・ロドリゲス

”主砲”カル・ローリーが劇的なサヨナラ本塁打を放ち、21年ぶりのポストシーズン進出を決めた、我らがシアトル・マリナーズ。イチローのMLB移籍をきっかけに応援を始めた諸氏は数知れず。よもや、2001年の116勝を最後に、気が遠くなるような暗黒時代を過ごすとは思いもよらなかっただろう。 フェリックス・ヘルナンデスが去り、イチローとカイル・シーガーが引退。生え抜きスターも、殿堂入りのレジェンドさえも叶えられなかった夢。2022年、ようやく世界一へのスタートラインに立つことができた

    • 強肩強打が魅力、日系人初の侍メンバー「ラーズ・ヌートバー」データ分析

      野球の世界一決定戦「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)が、日本時間8日に開幕する。鈴木誠也が左腹斜筋損傷で離脱し、さらに重要性が増したラーズ・ヌートバーの存在。各メディアがこぞって報道をしたことで、ミドルネームが祖父からとった「タツジ」であること、ご両親の馴れ初めが語学留学だったことなど、割とどうでもいい予備知識を身につけることができた。 魅力的な人物像の掘り下げも捨てがたいが、ファンが気になるのはやはりプレーだろう。ここでは、定番の「B

      • WBC出場のマリナーズ戦士たち(後編)

        日本時間10日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の最終ロースターが発表。我らがシアトル・マリナーズからは、マイナー含め10人の選手が選出された。 前編で、あらかたその紹介は終わっている。ここでは、かつてシアトル・マリナーズに在籍したメンバーを(苦い)記憶とともに振り返りつつ、来るべき本番に思いを馳せていきたい。 ■ドミニカ共和国代表に、多数の元マリナーズ勢前編で紹介したフリオ・ロドリゲス、テオスカー・ヘルナンデス、ディエゴ・カスティーヨに加え、元マリナーズ勢も

        • WBC出場のマリナーズ戦士たち(前編)

          日本時間10日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の最終ロースターが発表された。主要メディアでもこぞって報じられており、各国の豪華絢爛なメンバーを同じ切り口で紹介する必要もないだろう。 ここでは、我らがシアトル・マリナーズの選手たちにフォーカスしてみたい。飛躍の1年を支えた、馴染みの面々が勢ぞろいした。 ■優勝候補、ドミニカ共和国から3人が選出フリオ・ロドリゲス(ドミニカ共和国) '22打撃成績 └ 打率.284/本塁打28/打点75/盗塁25/OPS.854

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          ベースボールにまつわる映画のはなし

          ナショナル・パスタイム(国民的娯楽)。 アメリカ映画に於いて、親子の絆をキャッチボールで描く演出はよくあること。ベースボールは国技であり、生活に深く根ざしている。 「フィールド・オブ・ドリームス」や「メジャーリーグ」など、本格的なものも数多く存在するが、それはまたの機会に。ここでは、ベースボールが少しだけ物語に関わる作品を、ご紹介していきたい。 ■バック・トゥーザ・フューチャー2(原題: Back to the Future Part II) 1989年作品 言わずと

          ベースボールにまつわる映画のはなし

          MLB年度別球種割合の変化

          「ゴロキング(Ground Ball King)」 かつて、松井秀喜が「ニューヨーク・タイムズ紙」から授かった不名誉な称号。ニューヨーク・ヤンキース入団当初、MLB特有のムービングボールに苦しみ、ゴロアウトを繰り返したことで、このように報じられた。 日本人野手がMLBで成功を収めるために、避けては通れない「小さく速く動く球」。2017年・WBC第4回大会、準決勝のアメリカ戦で侍ジャパンが貧打に喘いだ要因としても挙げられる。昔から日本では、軌道の美しいフォーシームがもてはや

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          マリナーズの"天敵"大谷翔平6年目の進化・打者編

          前回の「投手編」に続き、今回は「打者編」をお送りする。改めて言っておくが、これはロサンゼルス・エンゼルスの応援ブログではない。長年シアトル・マリナーズを応援し、暗黒時代を生き抜いた者の独り言である。 昨季の打者・大谷翔平は、MVP候補に挙げられながらも、本塁打が2021年の46本から34本へと減少。アーロン・ジャッジの当たり年で霞んでしまった印象だが、本当に打撃成績が落ちただけなのか。シーズン終了直後のインタビューが、この謎を解く大きなカギを握っている。 「3割近く打てる

          マリナーズの"天敵"大谷翔平6年目の進化・打者編

          マリナーズの"天敵"大谷翔平6年目の進化・投手編

          予め断っておくが、これはロサンゼルス・エンゼルスの応援ブログではない。イチローに魅了され、長年地獄を見せ続けられた、筋金入りのシアトル・マリナーズファンが垂れ流す独り言である。昨季、ド派手な大乱闘をやらかしたのも忘れてはいない。男気溢れるジェシー・ウィンカーが、スタンドに向かって中指を突き立てたことだけは、記憶の彼方に消し去ろうと思っている。 SNS界隈でもいがみ合う両チームだが、この男については誰もが称賛せざるを得ない。MLBで二刀流だなんて、荒唐無稽にもほどがある。性格

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