第3章 音楽が言葉の壁を越える瞬間 B面
<ある日の放課後>
「はぁ~・・・。 今日も先生にお返事がどうとか言われるのかしら・・・。ちょっと憂鬱だなぁ。」
・・・・・・。
「チョウさん!! チョウさーん!」
『あら先生、おうちまで送ってくれるの? ♡』
※心の声
「先生、なぁに?」
「チョウさん!B'z 好きなの?先生も大ファンなんだよ。限定版CDなんかも全部持ってるよ!」
!!!!!
『なんですってぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
『おおおおおおおおおおおーーーー!!』
『まじかーーーーー先生ぇぇぇ!!』
※心の声
思わず飛びついて先生に抱きつきたい気持ちだけど、ここは冷静に・・・
「えー? 誰に聞いたのー? 大好きだよー!」
『先生もね♡』※心の声
「私、稲葉さんの実家も見に行ったことあるんだよ。二人の身長とかも知ってるのー。ちょっと変かな?」
「いやいやそんなことないよ!先生もマニアだから!!」
「先生、私一番好きな曲があるの!」
「ほうほう、最近の曲かな?」
「ううん、ちょっと昔の歌なんだど<ウルトラソウル>」
「ほほぅ。2001年の曲だ。チョウさんまだ生まれてないね。」
「そうなの、お父さんがいつも歌ってるの。」
「なるほど、そうか、お父さんその辺の世代だもんね。あれ?でも中国でB’zって人気あったっけ??あまり聞いたことないけどなぁ・・・。」
「なんかね、日本に来て初めてテレビの歌番組見た時にね、B’zが出てたの。その時に歌ってたんだと思う。それからずっと家で『ウルトラソウル!! ハイ!』ばっかり言ってるの。お風呂でもずっと言ってんの。おかしいでしょアハハハ!」
「でもね、なんか楽しそうな歌だなーと思って、他の曲とかも調べて聞いてたらいつのまにかファンになっちゃった。ライブもたくさん行ったよ!」
「そうかー、こんなに世代が違うのに、同じミュージシャンで語り合えるなんてすごいね。また話そうね。」
「うんうん!またお話しようね!」
いやーびっくり!
まさか先生がB’zファンだなんて!
あーーあ!
あと20年、いや15年私が大きかったら、一緒にライブとか言って、その後は・・むふふ♡♡♡になれるのにぃぃ!
さすがに私とライブ行っちゃったら、私のお父さんとお母さんに先生が怒られるよね・・・(悲)
いまは我慢よ!
もうちょっと大きくなったら、絶対誘おうっと!
あれ?
なんか先生、向こうの方でガッツポーズしてるけど、どうしたのかしら?
うーん、気のせいかな?
なんかちょっと鳥肌が・・・。
まぁいいや。今日も帰ったら B’z聞こうっと。
続きはこちら!
最終章 B面続き
これまでのお話はこちら。
第1章 A面
第2章 B面
第3章 B面続き
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