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19歳、家庭環境を言葉にして飲み込んだ記録。 いまは山が好きだから気候変動に取り組んで…

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19歳、家庭環境を言葉にして飲み込んだ記録。 いまは山が好きだから気候変動に取り組んでみたりしてる。

最近の記事

#8 つたえたいこと

中学生、高校生を家庭環境に囚われて生きた私だったが、投げ出さず、真面目に考えて生きた。一生懸命に、向き合おうとした。矛盾する自分の気持ち、日々意見の変わる父母と、真正面から対峙しようとした。 できなくても、やろうとした。それだけで充分だった。 #0 から#8 を書いたことで、うまく私の過去を言語化できた。これは単なる自己満足で綴ったものだ。 でも、これを読んだことで、死にたい、じゃなくて、頑張らなくていいからただ生きていよう、そんな考えに変わってくれたらいいな。 死ぬことは

    • #7 復活への道

      しばらくはどん底だった。 布団から出れず、一日中ケータイと睨めっこしてるか寝てるかのどっちかだった。 でも、そんな日々も永遠ではなかった。 まず、無理言って一人暮らしをはじめた。コンビニの目の前の、古い3階建ての大きなアパート。自分以外誰もいない、物を動かされない、自分の好きなように飾れる、そんな空間に心から快適さを見出して、好きなように生きた。1Kの小さなお部屋。 そして、「人に頼ること」を覚えた私は、頻繁に誰かと連絡を取るようになった。仲の良かった先輩、小学校の友達、

      • #6 崩壊

        母の家に引っ越し、母は祖母の家に引っ越し、住む場所が移動民族かのように変わり続けた高校1年生の冬。 弟はなかなか父にはがしてもらえず、子供も大人と同じように権利を持った人間である、という子どもの権利条約の内容まで説明して父を納得させ、なんとか一緒に住むことに漕ぎ着けた。 しかし、崩壊はここから激化する。 母は祖母と喧嘩をするようになる。 コロナ禍に突入。 一緒にいる時間が増え、もっと不満が溜まる。 母と私と弟は少し離れた小さなアパートに引っ越した。2DKで、部屋は寝室

        • #5 確立させた自己、再婚

          中学3年生、自己を確立させた。 環境に依存せず、自分の足で生きること。 いつ死んでも後悔しないように、毎日を必死に生きること。 常に感謝すること。 継続して努力すること。 自分にした約束を裏切らないこと。 母と私の関係は良好になり、父も悠々自適に過ごしていた。と思っていた。 なにか今までと違う世界を生きはじめた私は、悟りを開いたお坊さんかのように感謝と幸せで溢れた生活を送った。 中学3年生の終わり、父は再婚の話を切り出した。 今聞けば、「1人で老後を生きるのが寂しかった

        #8 つたえたいこと

          #4 病んでいく父

          父はだんだん病んでいった。母に裏切られたこと、そして私たちが週末母の家に行ってしまうこと。寂しかったんだと思う。 週末は自分の寝室でひとり布団にくるまり、テレビや映画を見ていた。 ある忘れ物を取りに帰った日、玄関前の廊下にお好み焼きのようなものが落ちていてびっくりした。ドアを開けると、とても酸っぱい匂いがした。家に入って匂いをたどると、お風呂場が吐いた液でめちゃめちゃだった。私は父に対して「気持ち悪い」と感じてしまった。 本当は、もっと父に寄り添って、心の傷を癒してあげれば

          #4 病んでいく父

          #3 離婚

          2016年、中学1年生の夏の終わり。 ある日家に帰ると、母は荷物ごといなくなっていた。 私はすぐに状況を理解した。 父に母の不倫がバレて、離婚したんだと。 終わった。さらば、私の思い描いていた楽しい理想の家族像。いつか起こることは分かっていたけれど、ただ茫然と玄関に立ち尽くすしかなかった。 母は歩いて20分ほどのアパートに引っ越していた。 父は泣いていた。 いま思い返せば、1番辛いのは私ではなくて父だったのではないだろうか?10年以上嫌でも我慢して共同生活していた人に、

          #3 離婚

          #2 母の不倫

          2015年、小学6年生の冬のこと。 夜中、母のスマホがなんとなく気になって手に取った。そこに来ていた通知。私が知らないおじさんからのLINEだった(母はケータイにロックをかけていなかった)。不倫相手は当時母が学生課の職員として働いていた大学病院の、ある科の教授(名前を検索したら顔写真まで出てきてショックだった)。妻子持ち。その人はいまもそこで勤務している。 「毎日抱いてほしい。でも我慢。」 「明日わたしをどっちから攻める?前と後ろの両方からお願いします。」 「旦那さんとのこ

          #2 母の不倫

          #1 夫婦喧嘩の日々

          両親は昔から仲が悪かった。 夜になって父が帰宅した後、もしくは休日の夕方、喧嘩をした。 小学生の私はその喧嘩の仲裁をした。 賃貸のマンションなのに、壁に穴が開くことはしょっちゅう。お風呂場のドアは壊れていた。皿が目の前を飛び交うこともあった。 2人がなぜそんなに喧嘩をするのか、小学生に理解できるはずもなく、私はその理由をよく覚えていない。でも。 私がこの世に存在しなければ、私が生まれてこなかったら、母と父にはもっと幸せな日々が流れていたんじゃないか。すれ違いも起きず、価値

          #1 夫婦喧嘩の日々

          #0 トラウマから解放されたい

          はじめまして。Aです。 私は現在18歳で高校3年生、受験生です。 でも、いまの私は今日を生きることで精一杯です。 いつからか私は、「明日になったら死んでいたい」と思って毎日眠りにつくようになりました。他人なんて何を考えているかわからないからどうせ裏切るだろうという人間不信、誰も心の底から信じることはできません。生きる資本は自分であるのに、自分さえも信じられません。混沌とした社会の中で存在価値を見失って、精神が放浪しています。 この私を作り上げた背景には、家庭環境が大きく関

          #0 トラウマから解放されたい