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勤務医vsバイト医vs開業医

都会も田舎もクリニックの開業ラッシュです。

総合病院で一緒に働いてた先生、同級生、後輩などにアドバイスして、さらに同門会では開業に関して講演の機会を頂きました。

自分が今、開業していて幸せとは思えないので、一概には勧められません。

そこで今回は勤務医・バイト医・開業医の時間と収入のバランスを比較したいと思います。

個人の経験による判断なので誤差はあります。
1年は50週とカウントします。

結果


<総合病院勤務医>
週5日勤務+外勤1日+当直バイト月3回(日曜含む)
年収2200万円=手取り1400万円
勤務日数300日
日給手残り4.6万円

<バイト医>
週5勤務(日給8万とする)
年収2000万=手取り1290万
勤務日数250日
日給手残り5.1万

<開業医>
週5勤務
平均年収2800万=手取り1675万
勤務日数250日
日給手残り6.7万


考察

<勤務医>
勤務日数が多く、当直・オンコール等の拘束も長いため、日給換算では稼ぐ効率は悪い。
しかし、毎月安定した給与があり、愚痴れる同僚がいて、雇用のストレスがない。休みがとりやすい等の様々なメリットもある。

<バイト医>
当直やオンコールがなく、働く日数も調節できるため、ワークライフバランスの調整が容易。
就職先さえ確保できれば、最もストレスフリーといえる。
キャリア形成や専門医維持には不利。

<開業医>
雇用のストレス、休みがとれない、クレーム・訴訟のリスクなどの様々な問題はあるものの、稼ぐ効率は一番。
医療技術だけでなく、経営能力、メンタル面で向き不向きがある。

私が考える最適なキャリアパス

24歳~35歳
専門医をとるまでは、苦労は買ってでもするべし。
安月給でもスキルアップできる勤務医として修行を積む。

35~45歳
自分の提供する医療に価値が出てきたら、開業。
専門医取得して数年後くらいが理想。体にがたがくる40台前半で辞める。

45~60歳
自分の体力と、必要な給料とのバランスでバイト医として働く。
家族と接する時間も大切に。

60歳~
株式投資での収入と、趣味程度のバイトで生きていく。

研修医時代に奴隷生活を叩き込まれた我々医師は、患者さんのために時間を使っているうちに、気づけば自分だけでなく家族との時間も犠牲にしてしまう。
私の父がそうであったように。

人は働くために生まれてきたんじゃなくて、楽しむために生まれてきたんだから、計画的に生きていく必要があると考えます。

まず一番身近にいる人を幸せにできなければ、患者さんもスタッフも幸せにできないのではと自分にも言い聞かせて。。

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