Canvaで見出し画像を修正してみた 銀河フェニックス物語<出会い編> 第三十一話(10) 恋の嫉妬と仕事の妬み
気になっていたCanva。
テンプレートを使って、今朝投稿した記事の見出し画像を変更してみました。元の画像はこちら ↓
おしゃれ感は出た気がするのですが、小さい画像になった時の文字の大きさとかどうなのかなぁ。
アップしてみないとわからないですね。
第三十話「修理のお礼は料理です」だと、こんな感じか・・・
文字の位置が逆になって、テンプレートを生かし切れていないのですが、タイトルっぽくなった気はする。
元の記事はこちら↓
とりあえず、投稿して様子を見てみます。
=====================
ここからは、けさ投稿した
銀河フェニックス物語 <出会い編>
第三十一話「恋の嫉妬と仕事の妬み」(10) 本編です。
・第一話のスタート版
・第三十一話 まとめ読み版①
* *
レイターはコッペリ社地下一階の警備室に、バルダン隊長、アーサーに続いて入った。
立てこもりの現場である十五階の防犯カメラの映像が、複数のモニターに映し出されていた。
ティリーさんが映っている。銃を手にした白髪男の横に座らされていた。
犯人は一人、人質は三人。
俺の頭ん中はクールだが、胸ん中は怒りで煮え立っていた。
「あの野郎、俺のティリーさんに銃を向けやがって、絶対、許さねぇ」
アーサーがバルダンにたずねる。
「犯人の身元は割れていますか?」
「ああ、入館リストと顔認証から判明した。ノア・ワトキンス、五十八歳。コッペリ社のライバル会社であるハルタナ社の元研究員だ」
コッペリ社の担当者が補足説明する。
「ワトキンス氏は、これまでも弊社の速乾洗剤フイールについて、自分のアイデアがロットリンダ研究員によって盗まれた、と再三クレームを繰り返しておりまして、きょうも総務部が苦情対応をしておりました」
ロットリンダ研究員。
その名前に聞き覚えがある。
テレビで見たな。フイールの開発者だ。
イケメンすぎる研究者、とか言って取り上げられていたぞ。
コッペリ社の担当者が一息入れた後、続けた。
「ロットリンダはワトキンス氏の元部下で、三年前に弊社に転職してきたんです」
アーサーが振り向いた。
アーサーの後ろに、サブリナさんをフェニックス号に送り届けて戻ってきたカルロスが立っていた。
「カルロス、ワトキンス氏とロットリンダ氏について調査を。クレームの詳細を聞き取ってください」
「はっ」
将軍家のポチが姿勢を正して部屋から出ていった。
「とりあえず、ワトキンス氏と交渉を始めますか」
アーサーはゆっくりと立ち上がり通信機の前に立った。
* *
フェニックス号に到着したサブリナは、身体の震えが止まらなかった。
どうすればいいのだろう。
私をここまで連れてきてくれたカルロスさんは
「現場へ戻りますので、失礼いたします」
と帰っていった。
一人にしないで、と言いたい気持ちを必死でこらえる。
わたしは極度の心配性なのだ。不安でたまらない。
まず、会社に報告を入れなくては。
アディブ先輩に通信を入れる。
「先輩、取引先のコッペリ社が大変なことに」
「レイターから連絡が入ってるわ。サブリナはフェニックス号に着いたのね」
「はい。でもティリー先輩がまだ残っていて」
「大丈夫よ、レイターが救出に向かったから。あなたは、そこで待機していて頂戴」
「わかりました」
「契約が完了してよかったわね。おめでとう」
「あ、ありがとうございます」
よくこんな時に契約のことを笑顔で話す余裕がある。いつも思っていたけれど、アディブ先輩は普通じゃない。
フェニックス号の居間にあるテレビを付けた。
とにかく、情報を集めなくては。
地元チャンネルは、どこもこの立てこもりのニュースを特別番組で放送していた。
コッペリ社から二百メートル以上離れた規制線の外から中継している。
十五階建てのコッペリ社のビルはそんなに高くない。ほかのビルの影になっていて、本社の様子はほとんど見えない。
腕章を着けた記者やカメラマン、あふれ返る脚立と三脚が、現場近くの緊張感を伝えている。
「人質の情報が入ってきました。コッペリ社の十五階では社員ら三人が人質になっている模様です。女性が一人います。この女性は社員ではなく取引先の関係者ということです」
ティリー先輩だ。
そんなに時間のかかる仕事じゃなかったのに、どうして先輩はこんなことに巻き込まれているのだろう。さっぱり、わからない。 (11)へ続く
・第一話からの連載をまとめたマガジン
・イラスト集のマガジン
ティリー「サポートしていただけたらうれしいです」 レイター「船を維持するにゃ、カネがかかるんだよな」 ティリー「フェニックス号のためじゃないです。この世界を維持するためです」 レイター「なんか、すげぇな……」