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#環境音

30分間の信越トレイル

30分間の信越トレイル

飯山市の地域おこし協力隊として制作した風景映像、『30分間の信越トレイル 沼の原湿原〜希望湖』が公開となりました。山の映像はどうしても「画+音楽」になりがちなのですが、映画やオーケストラの録音経験を活かし、“現場の音” で仕上げています。

また、習作である『小菅の里 冬から春』は、甘露池の微細な雫音を捉えた意欲作です。併せてご覧いただけると嬉しいです。

協力隊を卒業後は、このような「環境音をい

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山映像を、音楽じゃなくて現地の環境音で

山映像を、音楽じゃなくて現地の環境音で

山関連の映像って、「絵(画)になるけど音にならない」が悩みのタネだと思ってるんです。ドローン映像は魅力的だけど、その音は録れませんしね。だから、ほとんどのコンテンツは、

映像+音楽

になってる気がするんですよね。標高をあげるほど見た目には稀有なものになるけど、音は反比例するがごとく録りづらく、かつ映えるような要素も少なくなっていきます(よね?)。

ま、そういう大変なヤツは放送局にまかせておい

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小菅神社【甘露池】の音を録る

小菅神社【甘露池】の音を録る

飯山市は小菅の里にある、小菅神社・奥社の【甘露池】の音を録りに行ってきました。本殿の小窓(?) に耳を押し付けると、御神体とされている【甘露池】に滴る水音がかすかに聞こえます。

この、「耳を澄ましてようやく聞こえる音」を捉えるのは非常に難しく、初回の録音では簡易な機材だったこともあり、「サー」というノイズが大きすぎて使い物になりませんでした。いわゆる「s/n が悪い」ってやつです。

そこで、s

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グラサン・マイクロフォン

グラサン・マイクロフォン

あまとみトレイルの音をどうやって録ろうかと試行錯誤した結果、サングラスにマイクロフォンを仕込むことにしました。信越トレイルや熊野古道と同じアプローチでは面白くないので、今回は「歩きながら録る」をテーマにしたのです。

まず思いついたのは、帽子にマイクロフォンを仕込む方法。

……と、良い線まで行ったのですが激しい動きに耐えられないようで、マイクロフォンを安定させる方法を考えること数年(いや、数分w

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音のzine 『熊野古道の静けさ』 発売

音のzine 『熊野古道の静けさ』 発売

音の zine をこさえました。

信越トレイルはCDですが、こちらは SDカードを冊子に封入しています。詳しくはストアにてご確認ください。

初回10部発行、2023年5月8日発売です。

↓ あわせてご覧ください

なんと、熊野古道を「無音の道」として捉えた記事に出会いました!
併せてどうぞ。

 【74分間の信越トレイル】 長野県立美術館ミュージアムショップにて販売

【74分間の信越トレイル】 長野県立美術館ミュージアムショップにて販売

長野と新潟県境の里山を巡る「信越トレイル」を歩きながら録った音風景をまとめたCD、『74分間の信越トレイル』が信州に初上陸。善光寺からほど近い、長野県立美術館にあるミュージアムショップにて販売となりました。

年始に帰省の折なんとなく美術館に入り、ミュージアムショップでなんとなく『小屋番三六五日』を買い求め、「あ、この山関連の棚にCDを置いてもらえたら嬉しいな」と思い、なんの準備もなしに店員さんに

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