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音のzine 『熊野古道の静けさ』 発売

音の zine をこさえました。

2023年2月、熊野古道・中辺路を一週間ほどかけて歩きました。あちこちで見る写真から、とても静かそうな場所を想像していたのですが……上空を飛行機が頻繁に行き交っておりました。この日本に、本当に静かな場所はどれほど残っているのでしょう。

本作のテーマは「熊野古道の静けさ」としました。鳥のさえずりや川のせせらぎといった特徴ある音ではなく、とりたてて主張のない “場の音” を収録しています。

すこし、技術的な話をします。小さな音を録るときは、マイクプリアンプ(マイクロフォンの微弱な電気信号を増幅する機器)で通常よりも大きめに増幅するのが王道(音質面で有利)なのです。でも、あえてそうはしていません。道で誰かとすれ違って挨拶をかわしたとしても音割れしない程度の “余裕” をもたせて録っています。つまり、「暗いからといって無理やり明るくしない」みたいなことです。

お聞きになるときは、ぜひ、いつも音楽を聞く程度のボリュームで再生してみてください。

zine『熊野古道の静けさ』より

信越トレイルはCDですが、こちらは SDカードを冊子に封入しています。詳しくはストアにてご確認ください。

初回10部発行、2023年5月8日発売です。


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