「営業」という仕事の楽しさを、より感じられる環境へ。未経験の業界に飛び込み、1年間のスランプから得た学びとは?
「47(よんなな)グループにはどんな人がいるの?」という疑問にお答えするべく、今回は47株式会社でオフィス仲介コンサルタントのマネージャーをつとめる谷内さんのインタビューをお届けします。
求めていたのは、営業としての“手触り感”。貢献実感を取り戻すため、未経験の業界へ
── 谷内さんが47に転職しようと思ったきっかけを教えてください!
前職は動画配信用の基盤システムを販売するIT企業で、現在と同じく営業職として従事していました。仕事自体は非常に楽しく、魅力を感じていたのですが、次第に営業としての“手触り感”が薄れてしまい、転職を考えるようになりました。
前職では7年勤めていたので、社歴が長くなるにつれて大型案件を扱う機会も増え、それなりに成果を出せていたのですが、案件が大きくなればなるほどプロジェクトチームが巨大化し、自分がタッチできる範囲が狭まっていました。システム商材を扱っていたため、営業ではなくエンジニアがメイン担当になる場面が増え、営業は金額や納期の調整をするのみ。大型案件を受注しながらも、「自分はお客さまの役に立っているのだろうか?」と、悶々とする日々が続いていました。
世間一般では、「売れてさえいればOK」と思う営業の方も、きっと多いと思います。でも、私はそれでは納得できなくて。もっとお客さまと密にコミュニケーションを取りたい、貢献実感を持てるような営業活動がしたい、という気持ちが強かったんです。
営業職を続けたい意思はあったので、思い切ってまったく別の業界に転職してみよう、と考えました。長く勤めた会社を辞めることへの不安もありましたが、20代のうちに自分のキャリアを見つめ直し、早いうちに新たなステップを踏み出したいという思いもあり、転職活動をスタートしました。
47を知ったのは、人材会社の方から紹介を受けたのがきっかけです。転職活動中は様々な業界を見ていましたが、不動産・内装・家具まで幅広くサービス提供している企業は他になく、面白そうだと思ったのを覚えています。
── 47に入社しようと思った決め手は何ですか?
選考を受ける中で、嘘がなくオープンな印象を受けたからです。一次面接から最終面接までの間に複数名とお話させていただきましたが、どなたからも一貫して誠実さを感じました。「顧客志向」という言葉が建前ではなく、サービスでしっかり体現されている点も好印象でした。
不動産業界は専門知識を覚えなければなりませんが、前職でもIT関連の専門知識をゼロから覚えた経験があるので、そこまで心配はしていなかったです。
初めての転職という意味では、「本当にやっていけるだろうか…?」という不安は正直ありました。これは47だからではなく、どの会社でも同じだったと思います。でも最後は「自分が良いと思って選んだ会社なのだから、そこで活躍できるように頑張ろう」と気持ちを固めて、47に入社しました。
入社後1年は、成果が出せず悩む日々。念願の初達成がブレイクスルーに
── オフィス仲介コンサルタントに転身して、どんなことに苦労しましたか?
前職との大きな違いが「他社商材を扱うビジネスモデル」という点で、慣れるまで時間がかかりました。
前職では自社で開発したシステムを販売していたので、お客さまから質問を受けた際、大半は自分で回答することができました。一方、47のオフィス仲介は自社の所有・管理物件があるわけではなく、外部のオーナーさま・管理会社さまの物件を扱わせていただいているので、不明点が出てきたら都度確認をする必要があります。
お客さまに質問をいただいてから、オーナーさま・管理会社さまに確認をし、それをまたお客さまに回答するという流れで、やりとりが複数回に渡ります。連絡に時間がかかってしまったり、うっかり回答漏れが出てしまわないよう管理する必要があったりと、コツを掴むまでは大変でした。
また、入社してから約1年は、目標の売上金額を達成できずに悩んでいました。不動産業界の経験が無かったことも1つの要因ですが、前職に比べて営業一人あたりの案件数が多く、自身の業務をコントロールしきれずにいたことも大きかったです。
── どうやってその困難を乗り越えたのでしょうか?
まずは業界自体に慣れるため、分からないことを一つずつ潰していきました。知らない業界用語が出てきたり、条件交渉につまづいたりしたら、その度に社内の先輩に質問・相談をしました。47の中途メンバーは業界未経験者が多いこともあり、先輩が丁寧にサポートしてくださるので心強かったです。
目標達成のためにどうやって業務をコントロールするかについても、マネージャーに色々とアドバイスをもらい、実践・失敗を重ねながらコツを掴んでいきました。やみくもに目標を追うのは計画性に欠けますし、自分のコントロール下にある状態とは言えません。数ヶ月先を見据えてゴールを設定し、それまでのプロセスを整理して各タスクの期限を決め、常に逆算をしながら今何をやるべきかを明確にする。この作業を全案件で徹底的に行いました。
そして入社から約1年後の2021年末に、ようやく念願の初達成をすることができました。かなり時間がかかってしまいましたが、その後は安定して達成できるようになったので、今振り返ると初達成が自分にとってのブレイクスルーだったと思います。
── 困難を乗り越える過程で、どんな学びを得ましたか?
仲介コンサルタントとして仕事をする上で、大切なことを2つ学びました。
一つは、行動量を一定に保ち続けること。目標達成できる月も、そうでない月も、とにかくアクションを打ち続けることが大事だ、と気付きました。オフィス仲介は数ヶ月~1年単位でプロジェクトを進行していくので、当月頑張って当月達成できるような仕事ではありません。常に先を見据え、未来の自分を助けるつもりで行動していくことが、継続的な目標達成に繋がると実感しました。
もう一つは、意思を持って行動すること。自分が今どんな案件を持っていて、それをどう進行していきたいのかを考え、意思を持って業務にあたるように、とマネージャーから教わりました。お客さまの意思を尊重することと、お客さまに言われたことだけをやるというのは、全くの別物です。無理に契約させるという意味ではなく、コンサルタントとして担当するからにはプロジェクトの進行管理者としての自覚を強く持つべきだ、と感じています。
新たなチャレンジは、自身の成長のきっかけ。メンバーに寄り添い、共に前進していきたい
── 谷内さんは同期の中途メンバーも多く、皆さんの存在が刺激になっていたと聞きました。
そうですね。同じ時期に入社した仲介コンサルタントの皆と、よく集まって仕事の話をしたり、悩みを打ち明けたりしていました。年齢も性別もバラバラですが、良き相談相手であり、良きライバルです。私にとっては初めての転職で不安もありましたが、同期の存在が心の支えになっていました。
私は初達成まで時間がかかったので、同期が達成している姿を見ると自分のことのように嬉しい反面、「私も早く追いつきたい…!」と悔しい気持ちを募らせていました。今考えると、あの悔しさも自分の原動力になっていたのだと思います。
── 谷内さんにとって、ずばり成果とは何ですか?
成果は、お客さまの満足度そのものだと思います。お客さまの満足度が低い状態で、成果をあげることは不可能です。だからこそ、満足していただけるような仕事をすれば、自ずと成果に繋がると考えています。
もちろん、営業職としての目標数字はありますが、それだけを追っていても本質的な成果は出ない、というのが私の持論です。目の前のお客さまとしっかり向き合い、最大の価値を提供できるよう全力を尽くすことこそが、営業職のやりがいであり楽しさだと思います。
── 前職から抱いていた「営業が好き」という気持ちが、今でもずっと根底にあるんですね。
そうですね。「営業が好き」と言うと珍しがられるんですが、本当に面白い仕事だと思うんです。目標が分かりやすく定められている一方で、そこに到達するための方法は自由ですし、いくらでも工夫できます。トライアンドエラーを繰り返して模索していく過程が、たまらなく楽しいです。個人の頑張りが直結するからこそ、「営業」はとても誇れる仕事だと思います。
未経験でオフィス仲介の世界に飛び込み、他社商材を扱うビジネスモデルに戸惑った時期もありましたが、今では提案の選択肢が多いという「強み」だと認識しています。その分、コンサルタントとしての提案力が求められているので、自身のスキルアップにも繋がっていますね。
そして何より、オフィスという企業にとって欠かせない“場”を提供していることに大きな意義を感じますし、非常に責任のある仕事をさせてもらっていると実感しています。
── 2022年10月にマネージャーに就任されましたが、今後の抱負を教えてください!
マネージャーになると求められる役割が変わるので、一筋縄ではいかないことばかりだと思いますが、きっと人として成長できるはずだと前向きに捉えています。もともとマネージャーになりたいと思っていたので、とても嬉しいですし、改めて身が引き締まる思いです。
中途入社ならではの経験を活かして、同じような境遇のメンバーの不安や苦労に寄り添ってあげられる存在になれるよう、そして困難を一緒に乗り越えていけるよう、全力でフォローしていきたいと思っています。
そして、自分が抱いている「営業が好き」という気持ちであったり、仕事の楽しさ、難しさ、やりがいを、メンバーに伝えていきたいです。また、新しいことにチャレンジする姿勢は、これからも変わらずに持ち続けたいですね。メンバーの成長に伴走しながら、自分自身もより高みを目指していきたいと思います。
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