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【 読書 裁判 】「結局、『すぐやる人』がすべてを手に入れる」(著者:藤由達藏)

【判決】
★★★★☆
行動力に自信がない人は今すぐに嫁!


【判決の理由】


嫁ではなく、読めだった


いきなり誤変換を泳がせてのスタートですが・・・

もはや説明不要のベストセラー、2018年12月に発売されて以来、35万部を突破してるそうですが読めば納得です。

元人事の立場からすると、評価されたり成果を出している人は例外なく行動した人です。

逆を言えば行動してない人が高い評価を受けたり成果を出してるのを見たことがありません。

何もしなければ、何も起きないという結果しか出ないので当然といえば当然です。

年功序列が残る会社では、長年働いた人に「もうそろそろ、彼にも役職を」と意味不明な理由でちょっとだけ昇進させることはあります。

ただ、それは昇進というよりは、もはや賞ですよね?

「自らが行動し、何かを手に入れる」ということではなさそうです。

いまだに日本企業では「真面目に」「コツコツ」を美徳とする傾向がありますが、この言葉が恐ろしい。

真面目にコツコツと仕事をすることは大切なことです、ただ、そこに「変化を受け入れ、変化し続けながら進化する」というエッセンスを加えることがとても大切なわけです。

で、この変化を受け容れる、変化する、進化する、あたりを「行動」という言葉に置き換えているのではないでしょうか。

そしてこの本は「真面目にコツコツとだけやってりゃいい」そんなオールドタイプジャパニーズピーポーにうってつけだと思います。

『チャンスに出会わない人間は一人もいない。それをチャンスにできなかっただけである』アンドリュー・カーネギー

さて。ここからは、なるほどポイントを抜粋してご紹介したいと思います。
※ネタバレ含みますのでご注意ください。




1.行動できない人は「時間があれば解決策は見つかる」と考える



誰もが「1日28時間あったらなぁ」と考えたことがあるかと思います。

ですが、この考え方は明らかに誤りで、夏休みの最終日になってから宿題に取り組むあの頃の私のようなものです。

たとえ時間があっても、結局締め切りが近づけば「時間がない!」「ヤバイ!」と考える。こういう人は残り時間と仕事を進める時間がわかっていないからです、とこの本では指摘しています。

もっと時間があればいいのに、と考える気持ちは理解できても、それはただの『ないものねだり』です。何も解決いたしません。

ではどうすればいい?

と考えたとき、33P目というかなり序盤の段階で刺激ビンビンの名言が出現です。

時間は有限、だが、打つ手は無限。

もうね、名言っていうかリズムが良くて何度も言いたくなります。

まず「時間は有限」問題について。

これを解決するには「時間をいかに捻出するか大会=時間を無駄に使わない大会」に出場する必要があります。

とにかく要らないことをやらない、ということです。

次に、「打つ手は無限」問題について。

ここでのポイントは古参社員が唱えがちな現状維持呪文「イママデコウシテキタカラ」に捕らわれ選択肢が狭まっていないか確認します。

打ち手が無限と意識してこそ、今までと異なる打ち手が見つかるのです。



2.行動できない人は、「二度あることは三度ある」を誤解している


【間違った解釈】
二度失敗したらきっと次もまた失敗する→失敗し続ける→やめとこう

この解釈に基づくと、ちょっと失敗しただけでもうやめとこうということになります。そりゃ行動しなくなりますよね。

【正しい解釈】
二度も起こるようなことは、さらにもう一度起こる可能性があるから、十分に気を付けよう

この解釈に基づけば、失敗を活かして次の行動を変えようとなります。

行動しなくなる人と、修正行動する人との差って恐ろしくないですか?

さらに福島正伸さん(株式会社アントレプレナーセンター代表取締役)の講演での名言が紹介されます。

「人生には成功と失敗があるのではなく、成功と成長があるだけだ」

はい、これまたビンビン名言きました。

失敗を成長か成功に導けるかどうかを選択するのは自分次第ですよね。



3.10秒で行動する人は、考えるが、悩まない


10秒で行動できる人は、考えはしても、悩むことはしません。

逆に行動できない人の多くは「すぐ悩む」という特徴がある、とこの本は指摘しています。

この本ではとにかく「10秒」に拘り、10秒で考え、10秒で行動せよ、と伝えています。

もしこの10秒理論に対して「え?9秒でもええんちゃう?」などと考えた人がいたとしたら、私と同じひねくれ者だと思われます。

まぁ確かに。元人事の立場から見ると、確かに伸び悩んでる人は「悩んでる」フェーズが長い特徴があると思います。悩んでるだけで何も行動しない(何も変わらない)感じです。

パスカルは人間は考える葦とは言ってますが悩める葦とは言ってません。

【考える】
論理的思考法を使ってなんらかの解決を図るために頭を使うこと
【悩む】
行動に結びつかないように考えること

考えると悩むは、似ているようで結果がまったく違うのです。

ということは、思い悩んだり立ち止まってる時に自分にこう言ってみましょう。


私は今、悩んでる?それとも考えてる?


悩んでても仕方ないとはよく耳にする言葉ですが、まさにそのとおりで。
簡単に言うとこの逆のことをすれば「悩む」から脱出できるのです。

ということで、この本が紹介する悩むから脱出する方法がこちらです。

【行動につながる「考える」5つのプロセス】
1.ポジティブな気分に浸る
2.仮でもいいから結果を出す
3.「どうしたらできるか」をとことん考える
4.他人のアドバイスは自ら取捨選択する
5.結論が出たら行動する


もう答え言うてもうてるやん


働いて成果を出す、そうするための行動を引き起こす答えと言っても過言ではないでしょう。

誰でも悩むことはあるので、悩んでる人を応援する意味もありますしサクッと読めてわかりやすい内容で、悩める子羊にピッタリの本です。

★4つにしたのは、抽象的な部分も多く読み手によっては物足りない感もあるからですが、★5にかなり近い★4ということで。

おすすめの本でございました。勉強になりましたありがとうございます。


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