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肩関節外転の正常運動とは??

このノートでは、正常運動のパートとして、肩関節外転の正常運動について学んでいただきます。

正常な動きを知っていることで、異常な動きを察知することが可能となります。

日頃の臨床現場では異常な運動をみることが多く、なかなか正常を学ぶ機会が少ないと考えます。

患側の反対側は、健側なのだから正常な運動も知っている!と思うかもしれませんが、人間は片側だけに異常が出るのではなく、全身を使って(左右でバランスを取っている)調整しているので、全身のどこに問題があってもおかしくないはずです。

まずは、教科書的な肩関節の正常な屈曲と外転について知りましょう!

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肩関節外転

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肩関節外転:3つのフェーズ理解

肩関節の外転も屈曲と同様に3つのフェーズで捉えます。

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肩関節屈曲は、右上肢挙上のスライドでしたが、

肩関節外転は、左上肢挙上のスライドです。

第1フェーズは上腕骨のみでの運動です(0〜60°)。

動力筋は、「三角筋」、「棘上筋」です。

第2フェーズは上腕骨と肩甲骨での運動です(60〜120°)。

動力筋は、第1フェーズの筋に加え、「僧帽筋」、「前鋸筋」が追加されます。

第3フェーズは全身運動です(120〜180°)。

動力筋は、第1・2フェーズの筋のほかに、「脊柱起立筋群」が加わります。

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肩関節外転:臼蓋骨頭リズム

肩関節外転時の臼蓋骨頭リズムは、上腕骨頭の後下面から開始し、後外側を通って結節間溝で終了します。

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