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小説未読の者が司馬さんに会いに行った。:司馬遼太郎記念館(大阪)

小説未読の者が司馬さんに会いに行った。:司馬遼太郎記念館(大阪)

大阪という都市は罪深い。

食に然り、芸術に然り、私を幾重にも引き寄せてしまう。

かつての天下人が城を構えた商業と水の都市を巡る旅は、長年の好奇心に迫る旅となった。

司馬遼太郎は私にとって大変とっつきにくい作家であった。

私は司馬遼太郎の小説は1冊も読んだことがない。
もともと歴史小説や時代小説に苦手意識があり、さらに「坂の上の雲」や「竜馬がゆく」など濃厚な歴史シリーズものを何冊も書いている

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鹿とぬる坊と足の甲に関する考察│奈良放浪記。

鹿とぬる坊と足の甲に関する考察│奈良放浪記。

もう居ても立ってもいられない。

 今の会社を退職をしてから次の仕事が始まるまで、しばし時間がある。
    幾度となく流行と収束を繰り返すコロナ禍で、完全に収まるまで封印した筈の一人で遠くに行きたいという欲求。

 数年前に作ったいつか行きたい街リストのなかで、沸々と湧いてはたち消えていた平城の京、奈良。
 中学の修学旅行でおおよそ京都とセットでくっついて計画されていたせいもあり、五重塔くらいし

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続・関西流浪記。

続・関西流浪記。

久々の放浪旅をしよう。

そう決めていた今回の関西遠征。

 前回はのんべんだらりと心に刻んだ神戸・大阪での思い出に後ろ髪を惹かれつつ、いざ京の都へ上洛。ここで友人らと別れ、ここからは単独で自分が行きたい京都市内のスポットへ行く。

古都・京都。

悠久の時が流れるこの街は、僕の今までの人生の中で最早欠かせないものとなっている。

中学の修学旅行で初めて御室仁和寺の庭園の美しさ、そして静寂さに心惹

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関西流浪記。

関西流浪記。

旧友2名と未知なる関西ワールドへ浸りに行った。

僕は神戸、ほか二人は大阪、京都。
3人が3人とも初めての街があるとのことで、いっそのこと全部廻ってみようとの結論に至り巡ってきた。

GWの初日から東京駅は大混雑。
次から次へと新幹線の出発アナウンスが流れる中、泣き止まぬ赤ん坊や駅のホームを尋ねるご老人など、そこにはかつてのコロナ前の賑わいが戻っていた。

移動すること3時間。
まずは異国情緒溢れ

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