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ゆっくり移動しています。メモ帳。主に閲覧用。 noteはBSK(僕の方が先に考えた話)の証明として使っているので、新規投稿は推敲前の完全版ではありません。乱文等ご了承ください。 移動先▶https://sanzu.cloudfree.jp/

マガジン

  • Original Sin②[第17話から第32話]現在連載中

    「おうちに帰るまでは『りんね』です」 ▶マガジン➂https://note.com/3z_s/m/mb2317ffdfdd9🌔⋆*▶マガジン①https://note.com/3z_s/m/mcc32d71a0849🦀⋆*

  • ■(雑)学解説集【Original Sin🍎サブタイトル】

    雑学集です。小説【Original Sin】のサブタイトルに使った言葉を私なりに解説しております🦀

  • Original Sin③[第33話から]現在連載中

    「おうちに帰るまでは『りんね』です」 マガジン①https://note.com/3z_s/m/mcc32d71a0849🦀⋆*マガジン②https://note.com/3z_s/m/mdb76130a69bf🌖˖ ࣪⊹

  • ラストモーメント

    「私の話をしたいの」 「それから私達の話をしよう」

  • Original Sin①[第1話から第16話]現在連載中

    「大人になったら『普通』になりたい」 ▶マガジン②[第17話以降]🍎*⋆https://note.com/3z_s/m/mdb76130a69bf

最近の記事

第50話.キラキラ光るコウモリさん【Original Sin】

「今、百音と、福袋レビュアーのブログ、見ていました」  空港デッキの入り口付近でケータイ越しに千景の話に耳を傾ける梶。 「去年の福袋は120から160のサイズ展開。キャラクターを全面に出した< カラフル >と、高学年や男児も着やすい< シンプル >の2バージョン。怜莉の彼女が着ていたパーカーは< シンプル >の物です。それから」 「まだあるの?」 「キッズチャンネル経由の購入特典も持ってました。トートバッグです」  真横に立って、話を訊いている國村にちらっと顔を向ける梶。続け

    • 第48話.認知的不協和【Original Sin】

       千景が車を止めて、シートベルトを外す怜莉。 「ありがとう。今日、國村先生も梶さんも居ないみたいだから、明日、話してみる」 「梶さんは昨日初めて知った事も多そうだったけどね」 「ね。千景。どうして國村先生は梶さんにすら云わなかったんだろう?」 「代表が居たから、に決まってるじゃん。違和感に気付いて声掛けて、信頼してもらえる努力した?」 「……少なくともオレは出来ていないと思う」 「さっきも話したけど國村先生の母親、『中央』と関わったせいで死んだ様なものだし、桜海の幼馴染だって

      • 第47話.ブルーマンデーキッズ【Original Sin】

        「修治がこれから乗る飛行機。……落ちないと良いな?」 「縁起でもない事、云わないでください。他の人も乗るんですから」 「いや、敢えて云わせて。もう誰か亡くすの嫌なんだよ」  バッグを置いたまま、梶は立ち上がる。その間も目の前の飛行場は忙しない。 「修治が見繕ってくれた資料、3分の2程、目を通した」 「朝迄、事務所に居たんですか」 「一旦、家に帰ったよ。昔、勉強してた頃の手帳を取りに戻って」  瞬きもせず、話し続ける梶。黙って横顔を眺めている國村。 「思い出してた。気が合う友人

        • 第46話.404 outside range【Original Sin】

           不揃いに並んだ歩道との仕切り石。両開きの木製の扉の前に一匹の白い猫。被っていたフードを外し、石を跨いで、コンクリートの上にしゃがむ鏡花。 「最近、変なんだ、私。昨日も仕事、休んじゃったの。本当は私が居なくても、真屋先生の治療院、困らないと思う」  鏡花が撫でても温和しくしている猫。 「此処何処だろう? お寺?」  立ち上がって、古い扉に触れようとした手を伸ばした途端、仰向けに転る猫が鏡花の脚にぶつかる。体制を斜めに崩した鏡花の周りに突然、現れるスチールのドア枠。思わず、銀色

        第50話.キラキラ光るコウモリさん【Original Sin】

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        • Original Sin②[第17話から第32話]現在連載中
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        • ■(雑)学解説集【Original Sin🍎サブタイトル】
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        記事

          第45話.ニュートンのキャットドア【Original Sin】

           降車ボタンを押す怜莉。手元のケータイを閉じて、暫くするとバスが停まる。降りた先には洋菓子店の駐車場。そして、千景が自分の車に寄りかかっている。 「ごめん。急用だった?」  声を掛ける怜莉。 「千景、此処、従業員用じゃないの?」 「明日のハロウィンのお菓子、追加注文に来て、店長の出勤待ち」  未だ開いていない店の入り口を見る二人。白とオレンジがアンバランスに配置された店の壁にアンティーク調のガラスドア。 「ごめん。昨日、電話貰ったの、さっき思い出した」 「変だよね?」 「何が

          第45話.ニュートンのキャットドア【Original Sin】

          第44話.ビオ・サバールの法則【Original Sin】

           怜莉は手を伸ばし、コンロのつまみを回す。 「……名前」  云うと其の場に座り込もうとする鏡花を右腕で抱え込む怜莉。それから左腕も添える。 「怜莉さん。私は……りんねだよ」  顔を覆い、泣いている鏡花が答える。下がる掌に落ちるフリースの袖。 「……うん」  怜莉は背にあるうさ耳のフードを静かに被せる。前に垂れる白く長い耳が鏡花の顔を隠す。 「りんね。落ち着いて。大丈夫。ずっと一緒にいるから」  兎の片方の耳に触れた後。いつもよりも僅かに背の低い『りんね』を、怜莉は強く抱き締め

          第44話.ビオ・サバールの法則【Original Sin】

          第43話.シミュレーション仮説【Original Sin】

           警察署内の廊下を歩く梶と刑事の小松。 「朝から訪ねてきて、一体何なんですか?」 「警察って24時間いつでも来て良いんじゃないの?」 「大体、何ですか? あの時の部屋って」  立ち止まる梶を振り返る小松。 「小松が協力的なのは分かるよ? 結果的に怜莉を傷付けたの気にしてるんだろ? 他はどうよ?」 「他? 民間人に協力してもらえる範囲なんて限られています」 「そうじゃなくてさ。同じ場所に同じ人が居て、毎回決まった話を繰り返している。何処に行っても基本は変わらない。でも時折、重要

          第43話.シミュレーション仮説【Original Sin】

          第42話.亀がアキレスに言ったこと【Original Sin】

          「怜莉さん。今日は2007年10月29日で合ってる……?」 2001年10月。 仕事中のまりかは積み重ねた段ボールを抱え、店の裏口から出る。従業員用の自転車が複数並べてある方向。誰かに名前を呼ばれ、顔を上げる。 「……梶さん」 「どうして、あたしの事、思い出したの?」  店の裏の低いブロック塀に軽く寄りかかる梶。天壇青の様な色のスーツを着ている。まりかもまたカナリア色のエプロン姿で、塀に寄りかかる。それからスーツの内ポケットからソフトパックの煙草を取り出す梶。 「忘れてい

          第42話.亀がアキレスに言ったこと【Original Sin】

          第41話.Image of God【Original Sin】

           それから千景は運転席側のドアを開ける。ケータイを耳に当て、呼び出し音を聴くものの応答は無い。  遠くから響く音で目を覚ます、りんね。突き当りには白い壁。身体を起こし、逆さまになったウーパールーパーのぬいぐるみを抱き締める。シルクのパジャマを着たりんねはぬいぐるみを抱いたまま、寝室と居間の間の小部屋から、複数の音がするキッチンを覗く。 正面を向き直すと見慣れたローソファの背凭れ。黒いテーブルの上でケータイが振動している。 「過去の報告によれば、多くはイブが泣いている処にア

          第41話.Image of God【Original Sin】

          第40話.ロッシュ限界【Original Sin】

             水を含む緩い土に桜海の草履が沈む。千景は玄関ポーチから庭全体に広がる薄い水溜りに目を移す。 「まりかちゃんの事、覚えているの?」 「それなりには」  梶は桜海にそう返すと、また玄関前のコンクリートにしゃがみ込み、大きな溜息を吐く。 「千景はどうする? 此処で話を訊き続けたら、いよいよ巻き込まれると思うけど?」 「乗り掛かった舟状態だと」 「沈んでいる船なのに?」  動かない千景と、其の場に影を作る梶。 「二人とも何の話しているの?」  桜海が様子を交互に窺いながら、声

          第40話.ロッシュ限界【Original Sin】

          第39話.天空のティーポット【Original Sin】

             和室の床の間に押し込まれて置かれた本棚と、床脇の地袋上の本立てに資料集を戻し終える千景。松田が部屋を出た後、梶と國村の前に積まれて、時折、手に取られる資料以外を綺麗に片付ける。 「平安時代から生きている人間の倫理観とか、道徳とか、善悪正邪ってどうなっているんでしょうね?」  足を崩して座っている二人の前に腰を下ろす千景。 「生まれ変わっているかもしれないなら父親と母親が必要ですし、少なくとも産まれる時には母親がいますね? 記憶を引き継げるとしても……あ。凄いスピードで成

          第39話.天空のティーポット【Original Sin】

          第38話.バックルームのプロバカートル【Original Sin】

             車の助手席に乗り込む八足(やたり)。後部座席には、ふわふわとした金髪ボブカット、紺色の制服を着た少女が座っている。傍らにはラベンダー色のランドセル。 「落ち込んでる?」「別に」「連絡先、教えたんでしょ? 来たくなったら来ると思うよ」  八足がシートベルトを締めたのを確認して、車を出す千景。 「莉恋(りこ)が熱出して、学校に迎えに行ってたんだよね。八足くんを塾で降ろしたら、今日は仕事早退するから」 「夏目先生」  車列の流れを見て、国道に入るタイミングを窺う千景。 「橘さ

          第38話.バックルームのプロバカートル【Original Sin】

          第37話.嘘つきのパラドックス【Original Sin】

           駅前のバス停のべンチ。白いスタンドカラーのブラウスと黒いジャンバースカート。黒いキャップを深く被った鏡花が灰色の横髪を俯くままに風に浮かせて、座っている。やがて、隣に通学バッグとクラフト紙の袋が置かれ、学ラン姿の八足(やたり)もべンチに座る。 「あんた、一時間半も待ってたの? 塾の説明はしたろ? 先に行っとけって」  硬い制服の袖を上げて、チープカシオの針を確認する八足は気まずそうに「……メールしろよ。何で黙って待ってんだよ」と独り言の様に呟く。 「……八足くんが此処の駅で

          第37話.嘘つきのパラドックス【Original Sin】

          第36話.燻製ニシンの虚偽【Original Sin】

          「……こういうのって、お金が入っているんじゃないの?」  地面に落ちた香典袋をしゃがんで拾い集める八足(やたり)の背を、定まらない視界の中、見つめている鏡花。渡したら即座に立ち去るつもりだった八足は、黒と白の水引を直視して、溜息を吐く。 「……葬式で渡すものじゃん」  受け取りを拒まれた袋を集め終えて立ち上がる八足。鏡花は動きにつられて上を向いて、しかし顔を強張らせ、動けない。 「昔からなんだよ。知らない人に声掛けられたり、頼まれたり」  あからさまに嫌な顔をして、押し付けら

          第36話.燻製ニシンの虚偽【Original Sin】

          [ 1 + 1 = 2 ] になる理由。

          1 + 1 = 2 [ いちたすいちはなぜに ]のかというと 運営側の都合です。 数学の世界のスライムは合体しない。 これは数学の神様が決めたルールです。 そして算数が数学になるのも、また中学数学と高校数学も名前こそ同じ数学だけれども別物なのも。 高校数学は解けても中学数学は解けない事例もあります。 ゲームにはルールがあります。 双六で出たマスに従うのは双六のルール。 モンスターが落としていくのもRPGのルール。 理由を考え始めればゲームは難解になり、躓きま

          [ 1 + 1 = 2 ] になる理由。

          [50の質問]ぼっちさん、ソロ充、お一人様という言葉に敏感な人に50の質問

          今更敢えての自己紹介を兼ねて改めてまして何度目かのはじめまして🦀⸰ 𖥔 ͙ࣳはじめましての方は初めてのはじめまして⸰ 𖥔 ͙ࣳ の50質問に答えてみました。  ぼっちさん、ソロ充、お一人様という言葉に敏感な人に50の質問 年齢は? 【子供(大人になるのはやめました】 性別を教えてください 【♀】 まずは人となりをお聞きします。ご趣味はなんですか? 【料理と掃除】 その趣味は一人でも楽しめますか? 【作業中はワンオペオンリー】 好きな本(漫画、雑誌、小説等)はなん

          [50の質問]ぼっちさん、ソロ充、お一人様という言葉に敏感な人に50の質問