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とってぃーの先生実践録 vol.20

今日は国際ヨガデーだそうです。

インドで学んだ呼吸法と太陽礼拝をすることで、スッキリと目覚めることができました。


平日の朝も出勤前にzoomでヨガ会をしているので、興味がある人は一緒にやりましょ〜〜

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さて今日は、支援が必要な子がどのようにして周囲の環境に溶け込んでいくかのポイントをお話します。


子どもたちはいずれ社会の中で自立していく必要があるため、集団の中で適応していく力を身につける必要があります。


そこで、通級(通常学級での支援・指導)を行いながら、子どもたちは学校生活を過ごしています。

通級で学習する学年の学級を交流学級と表現することが多いです。

交流学級では、実態に応じて学習を支援するために、支援級の担任や学級支援員が一緒にクラスに入ります。


課題となってくることは支援級の子どもたちの支援が手厚いほど、周囲とは違う環境に見えてしまうことです。

先生方、周囲の子どもたち、そして当事者の子ども自身が、感じている悩みだと思います。


フィンランドで教育実習をさせてもらった時に、現地の先生がいかに「支援級の子どもだと分からなくするかが大切」とおっしゃっていました。

フィンランドでの学びを活かして、普段から実践していることをシェアしますね。

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①居場所が二つある

子どもにも、大人にも言える重要なマインドセットです。


インクルーシブ教育をまさに表現している認識だと思っていて、支援級の子どもは支援級の子どもと明確に分けてしまうことで、溶け込むことは難しくなります。


そこで、子どもたちには学級開きのタイミングで、支援級も交流学級もどちらも自分のクラスだということを伝えます。

子どもたちはどちらの環境で学べるという選択ができるのです。


交流学級の担任もこの認識で、子どもたちを迎え入れてくれるだけでも雰囲気が変わってきます。


雰囲気がよくなるコツとして、挨拶が挙げられます。

支援級に戻る時に「行ってきます」と言い、周囲が「行ってらっしゃい」と言うやりとりがあると、とても温かくなります。

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②掲示物を揃える

細かい部分ですが、交流学級の掲示物が支援級の子どもの分がなかったり、更新されていなかったりすることがたまにあります。


その状況を子どもたちが見たら、どのような感情を抱くでしょうか。


必ずしも交流学級で学習したことを掲示する必要はなく、支援級で行った学習を持っていくこともできます。

仮に、みんなと同じペースで完成できなくても、じっくりと支援級で学習し、完成した成果がみんなと同じ環境で飾られていたら、とても嬉しいと思います。

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③支援の距離感を保つ

支援級の担任や学級支援員がべったり付きっきりの支援、果たして本当に必要でしょうか??


フィンランドの教育実習で衝撃を受けたことがあって、先生を子どもたちを放置しながら授業を進めていたのです。


放置となると、賛否両論があると思いますが、自分は支援の距離感を保っていると解釈しました。


付きっきりの支援があれば、学習内容が理解できるかもしれませんが、子どもたちが自立していくための力を育むことはできません。


もし、交流学級で支援を行う際に、あっ自分がいなくても大丈夫だなと判断したときは、教室の後ろで見守ります。


きっと、フィンランドの先生も放置していたのではなく、見守るというスタンスだったのだと思います。

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今日のまとめ

今日はマインドセットから細かいポイントまでの実践を紹介しました。

きっと、すぐにアクションできることばかりだと思います。

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支援が必要な子がどのようにして周囲の環境に溶け込んでいくか価値観が大きく影響しています。


根本的に、周囲が特別視するのではなく、特別視している自分の価値観を変えてみることから始めてほしいです。


支援級の子どもたちも含め、全員がかけがえのない子どもたちですので、どんな時でも忘れずに関わっていただけたらと思います。


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