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とってぃーの先生実践録 vol.19

分散登校が始まり、2週間が経ちました。


学級の子どもたちが半分に分かれ、交互に登校する日々が続いています。

しかし、人数が分散したとはいえ、息をつく暇もなく一日終わっていきます。

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実は自分は、特別支援学級の定員を超えた9人の子どもたちの担任をしています。

おそらく日本でも世界でも、こんなに多い人数は自分のクラスくらいです。


それぞれ2年生、4年生、5年生、6年生と四学年の子どもたちがいて、それぞれの内容を指導する時間もあります。

教科を揃えて指導をしますが、四学年をまたぐと、流石に頭の中がパンクしそうですw


今日は、特別支援学級でいかに、複数の子どもたちを指導・支援していくかのポイントを紹介します。

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①学習空間のデザイン

まず、教室レイアウトを子どもたちに合うカタチにデザインすることがとても重要です。


一人一人の特性や子ども同士の相性、先生や学習支援員との関係性などなど、様々な角度から「学びやすさ」を考慮していきます。


このことは、通常学級でも同じです。何も机や椅子を黒板の方向に揃えて向けるという規定はありません。


自分の教室レイアウトを紹介します。

こんなレイアウトありなの??という教室になっております。


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教室の中央が壁で別れていて、二部屋あるようなイメージです。

一人一人学習内容が違ってくるので、一人一人向きを変えて学習に集中しやすい工夫をしています。


主に個人のペースで学習を進めることが多いですが、異学年同士が学び合う学習も行うこともあるので、その時は右の部屋に集まります。


また、今の時期は密を避ける必要があるので、2m以上のソーシャルディスタンスをしっかりとキープしています。


先生はレイアウトからも分かるように大忙しで、部屋を行ったり来たりします。

子どもは必要な時だけ、先生を呼ぶように指導していますが、かまってちゃんばかりなので、常に呼ばれています。

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学級に一人、学習支援員が付いていています。おそらく、自分一人で対応することは難しいでしょう。

本当に助かっています。


ただ注意事項として、学習支援員はあくまで子どもの支援に徹することが役割なので、学習指導はできません。



②交流学級との連携

ちなみに9人の子どもたちが在籍していると言いましたが、9人が顔を合わせる場面は朝、給食、帰りの三場面くらいです。


後の時間は、子どもたちが交流学級で過ごしている時間もあるため、全員集合は珍しいです。

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特別支援学級の子どもは二つの学級に所属している認識で、同学年の学級も大切な居場所の一つです。


子どもの実態に合わせて、交流できる子は、交流での活動をできる限り増やしていくことを目指しています。


ただ、交流に行かせて終わりではなく、交流学級の担任に前もって、どのような支援が必要か共有しています。


例えば、書くことに苦手意識を持っている児童がいれば、事前に板書が難しいことを説明し、全てを書き写すことはしていません。


一人一人の学びのゴールがどこにあるのか、しっかりと連携しながら実現していこうと思っています。

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また、子どもたち同士の関係性も忘れてはいけません。

小学生の場合、一歩間違えばいじめに発展する可能性もあります。


複数の先生の目で観察しながら、より良い関係性を築きつつ、インクルーシブな視点を育んでいきます。

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今日のまとめ

いかがでしたか??

特別支援学級のリアルを今日はお伝えしました。

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確かに定員オーバーのエレベーターに乗っていますが、かけがえのない一人には変わらないので、誰一人見捨てずに、これからも学びを届けていきます。


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それでは、また〜〜



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