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「コロナワクチン接種1回目」からの「48時間」

 ワクチン接種券が入っているオレンジ色の封筒が、2021年6月25日の夕方に着いた。

ワクチン予約

 自治体のワクチン接種は、医療従事者以外では、高齢者に関しては、すでに始まっていて、私自身も、同行もしている。さらに年齢が低い人間は、自分も含めて、いつになるのかわからなかったのに、気がついたら、こうしてワクチン接種券が届くようになったのだから、確かにスピードアップがしているのだと思う。

 中を見たら、大田区の予約は「7月7日から予約開始」といった文章を見つけて、まだしばらく後だった。その文章によると「接種は7月9日から」ということになっていた。

 ただ、その封筒の中に入っている大田区の個別接種医療機関の一覧があって、そこには、この前、同行したクリニックも入っていて、その表示が、「電話で問い合わせも可」だったので、じゃあ、一度は問い合わせしてみようと思う。

 届いたのが金曜日の夕方だったから、来週にしよう、と思った。

 だけど、月曜日に電話をするのを忘れてしまったので、6月29日、火曜日。午前11時にクリニックに電話をする。

 そのクリニックの受付は、すごくスムーズに対応してくれる。7月7日。午後4時半にキャンセルが出ていますが、それ以降だと、7月20日以降になりますが、どうされますか?その話を聞き、自分の手帳を見て、7月7日に、お願いする。

 すると、2回目の接種は、自動的に3週間後の、7月28日の午後4時半と言われる。

 さらに聞かれたのは、住所と、名前と電話番号と生年月日だった。

 拍子抜けするほど、手続きはスムーズで、あっさりと決まって、この前、早起きして、サイトで予約した時とは違っていた。

コロナワクチンの悪い噂

 交友関係の少ない私にまで、コロナワクチンの「悪い噂」は届いている。

 そういう情報を届けてくれるのは、善意による行為なので、責める気も全くない。ただ、同時に、信じることもできない。

 もしも、このコロナワクチンの開発に関すること。その特徴。集団免疫の意義。副反応について。そんなことに関して、国のリーダーが、自らの言葉で、心を込めて、繰り返し何度も説明をしていれば、それでも「悪い噂」を全部をゼロにすることはできないけれど、少なくとも、「ワクチンに関する悪い噂」はもう少し減ったのではないか、と思うことはある。

 それがあまり期待できないのが、今の時代の悲しさみたいなものかもしれない。

ワクチン1回目 予約 7月7日

 午後4時30分が予約時刻だけど、同行の経験でも、30分ほど前に行かないといけないらしく、その前に、依頼していた名刺ができたというので近所の小さい印刷会社に、それを引き取りに行って、それから自転車をこいで、クリニックに向かう。

 午後4時少し前に現地に着く。
 窓口で、問診票の不明点などを聞いたら、医師に伝えてください、と言われ、その後に熱を画像で測る。「少し距離をとってください。36、5度です。平熱です。ありがとうございます」と言われる。

 そういえば、受付のスタッフが、他の人に対しても、ずっとお礼を言ってくれている。
「あとは、お名前を呼ぶまで、お待ちください」。

 少し緊張して、座る。
 待合室には5〜6人の人が待っている。高齢者が多い。

 もし、キャンセルがなかったら、多分、7月下旬から、8月になっていたのだと思う。

 人が数分おきに、入り口から入ってくる印象。

 注射をする前に聞くことがあって、それは解熱剤のことと、自分の病気のこと。忘れないようにメモをする。

 午後4時15分。まだ人の出入りはひっきりなしに続く。

ワクチン接種

 午後4時19分。予定は午後4時30分のはずだったから早めに、名前を呼ばれるが、病院で氏名をアナウンスされること自体が久しぶりだった。

 診察室へ向かう。
 ちょっともたもたしていたら、部屋から医師が顔を出して、また名前を呼ばれ、小走りで移動する。

「よろしくお願いします」。

 すでに何百回も行ってきたであろう注意事項を、医師が伝えてくれる。

 もまないでください。
 激しい運動は控えてください。
 水分を多めにとって早めに休んでください。
 できれば入浴はやめて、シャワー程度にしてください。
 熱さましはありますか?

「ないです」と答えると、カゴにセッティングされているものを渡してくれる。

 そのあと、自分の持病のことを尋ねる。

「昔、心房細動の発作を起こし、今は薬も飲んでいないのですが、それは大丈夫でしょうか?」。

「熱が上がったときは、交感神経を刺激して、その可能性がないとは言えませんが、かなり確率は低いでしょう」と笑顔で言われる。

 安心もさせてくれ、ありがたかったし、そういえば、心房細動には精神的なストレスが一番良くないと、その時の主治医に言われていたことを、改めて思い出す。何より、素人の感覚で言えば、神経系の異常による発作なのだった。

 左腕、というよりは、上腕のほぼ肩よりに注射をする。
 重い感じ。入っていく感触。

 診察室へ入ってから、ほんの1分くらい。

 解熱剤はカロナール。1回1錠だった。

 診察室を出るときに、医師は、こちらに背中を向けて、まだ色々と作業をしていたが、ちょっとだけ動きが止まっていたので、そのときに、このクリニックで、103歳まで生きてくれた義母がお世話になったので、その時のお礼を伝えた。どこまで分かってもらえたかは不明だが、その言葉も笑顔で受けてくれた。

15分の待ち時間

 待合室に戻る。
 ここから15分待つことになる。

 急性のアレルギー反応の経過観察のためらしい。

 座っていると、中年の女性と10代くらいの若い男性が入ってきて、どうやら、男性の方がワクチン接種を受けるようで、こんなに若い人がいるのを初めてみた。

 待合室には、10人くらいの人がいて、基本的には静かだった。

 左の腕が痛いような気もする。重いような感触もあるけど、それも気のせいかもしれない、などと気持ちの中で言い聞かせるようにして、時間が過ぎる。

 受付には、15分たって、呼ばれて、次のことを伝えられている、おそらくは80歳くらいの夫婦らしき2人がいる。その男性が「お聞きしたいことがあるんですが」と話し始める。声が大きめなので、おそらく待合室の中にいる人にはみんな聞こえていたと思うけれど、それがその人自身のことではなかった。

「40代の息子がいるんですが、いつ打てるんでしょうか?」

 何か事情があるかもしれないけれど、でも、自分でできるかかもしれないことを、聞いている。親なんだ、と思う。

 そうしたら、受付からの答えはすぐに戻ってくる。

「ここは、もういっぱいなんですね。
 供給量が決まっていますので、予約ができません。大田区のサイトがありますから、そこから予約してください」。

 その答えを聞いて、それから、二人で帰っていった。

 人の出入りは、一人ずつが多いけど、止まることはない。
 午後4時36分に呼ばれる。

 もう15分たっている。

2回目のこと

 受付の奥が見えたら、いくつもタイマーが並んでいて、それで15分を計測しているから当然だけど、少なくとも4台はあった。

「接種券をお返しします。
 それから、問診票を次の会場で、出してください」。

 「次の会場」という言葉に、あれ、と思って、聞いてみる。

「すみません。2回目も、こちらで、と言われたというか、3週間後に予約をとっているはずなんですが」。

 受付のスタッフは「ちょっと待ってください」と奥に行き、書類をめくって、「あ、すみません。3週間後、同じ時間ですね」と言ってくれる。

「そうです。すみません。よろしくお願いします」。

 何かの手違いか、こちらの勘違いか分からないけれど、2回目の予約が消滅していたら、ワクチン不足と言われ始めているのだから、二度目の接種ができなくなったら、その間隔が長くなりすぎると、一度目の接種も、確か意味がなくなるはずで、だから、ちょっとヒヤッとしていた。

 薬の代金を払い、そして、クリニックを出た。
 ちょっとホッとした。

接種後24時間

 その夜は、早めに寝てください、と言われていたので、意識していたけれど、やっぱり、いつものように午前1時を過ぎてしまう。

 少し寝ていて、起きたら、まだ左腕が痛い。
 仰向けだと感じないが、横を向くと、左腕が下になっても、上になっても、痛みが増す。
 もちろん激痛ではなく、鈍い痛みではあるのだけど、ワクチンの注射で、これだけ長く痛みが残る経験はない。あまり眠れなかった。


 翌日、7月8日、起きても、まだ少し痛い。
 他の症状は、今のところないけど、疲労、という副反応もあるらしい。

 これだけ痛みが残ったりするから、ワクチンの中にはチップが入っているなどという「ワクチンの悪い噂」が起こったりするのかも、などと思った。

 2日目は、夜になっても、まだ鈍い痛みが左腕の上部に残っていて、左手をあげると、痛かった。

 このところ毎日していた筋トレはやめようと決めた。

 精密な作業などが必要な人は、ワクチン接種後は大事をとって、余裕のあるスケジュールを組んだ方がいいのかも、などとも思った。

ワクチン接種後48時間

 水曜日にワクチンを接種して、2日たった金曜日。

 起きたら、左腕の痛みはほとんどなくなっていた。

 やっぱりホッとした。

 今日は、午後4時に、2回目のワクチン接種の同行がある。


 午後3時40分過ぎに、クリニックに着く。今週二度目の場所。

 結構、待合室には人が多かったので、私は、同行しているだけなので、途中まではクリニックの外で待っていた。
 15分待たないくらいで、名前を呼ばれて、診察室へ行き、2回目の接種も無事に終わったのを見届ける。


 さらに、15分、待合室で待って、受付で名前を呼ばれて、ワクチン接種をした日付や場所が入っている小さめのカードのようなものを渡されたようで、それだけで終了だった。

 ここまでは、長かった。
 そんな感想を聞いた。

 二度目のワクチン接種の方が、副反応が出やすい、という噂は聞いているけれど、人によって違うので、何ともいえない。
 それでも、とにかく終わったことは、やっぱりホッとはしたようだった。


 午後4時30分は、私の1回目の接種からは48時間経っていたが、家に戻る途中の道の上だった。腕の痛みもなくなっていて、疲れもあるような気がするが、それは、クリニックに同行したせいかもしれない。

 2回目のワクチン接種は、7月下旬だから、まだ時間はある。





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