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柿を干す。

 柿の実をとった。

 枝をかなり伐採したのに、今年も実って、なんだかすごいと思い、それでも、高枝切りバサミで、それをとっていく作業は、ハサミの切れ味がかなり悪くなっていることや、ずっと上を向いているので、やっぱり疲れはあった。

 それでも、そのまだ枝のあれこれがついている柿の実を、妻が次の日には整理してくれて、いくつかの袋に分けてくれ、そのうちの一つは、すぐに「欲しい」と言ってくれている人に届けてくれた。

 渋柿で、干さないと食べられないのに、そうやって、必要とされていて、少しあちこちに広がっていくのは、ちょっとうれしい。


柿を干す

 柿の実の皮をむいて、少しだけ枝を残して、ヒモをつけて、軒先にぶら下げる。

 そこまでの、柿を干す、という作業をしないと、渋柿は、人間には食べられる状態にならないのだけど、まず、手間がかかる。

 そのことも妻がやってくれていて、柿の実の5つを一列にして、それを4列、いつの間にか、物干し場に干されていた。一応、都内で、それも外れにある地域とはいえ、さらに一気にどこかの田園地域のような感じになる。

 干した柿は、体積で言えば、それほどでもないのだけど、それだけの気配の影響力があるのは、割と毎年のようにあることなのだけど、ちょっと感心もする。

柿を分ける

 それからほどなく、家の前の道路を妻の知り合いが通りかかり、柿を干した話をしたら、興味を持ってくれて、それで、あげることにしたそうだ。

 4本下がっている柿のうち、1本をとって、渡してから、さらに、道路で立ち話をしていたらしいので、二人の女性が話をしていて、一人は、柿が5つぶら下がっているヒモを持っている姿になっていたという。

 その間に通った人は、ちょっと変わった光景を見ることになったのだろう。

 全部で60個くらいとったから、渋柿とはいえ、まだ袋は2つあって、さらに誰かの元に、この柿は分けられていくのだろうと思うし、渋柿で、干さないと甘くならずに食べられないのだけど、それでも欲しいと言ってくれる人がいる。

 妻は、いろいろと手間もかかって大変だけど、家の庭の柿の実が、あちこちに旅立って、いろいろなお宅に行くのは、なんだか広がりがあって、やっぱり、ありがたいような気持ちにもなる。

干し柿

 それから、また柿の実をとった。20数個になった。

 妻がむいて、干してくれたので、軒先の柿はまた増えた。
 柔らかいだいだい色は、やっぱり、そのあたりの印象を変える。




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