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「夏休みと、感染対策」。2023.7.22.

 いわゆる「猛暑日」は、暑いと思うけれど、それよりも気温が低めだと、それほど暑く感じなくなっている。

 それでも、今日は30度くらいはあるのに、暑さに慣れてきた、ということかもしれない。


静かさ

 午前9時前には、家を出る。

 少し曇っている。

 駅までの道路には、人が少ない。

 今日は、地元の商店街の祭りがあって、その準備がもう始まっている。

 駅のホームに着いたら、電車を待っている人は10人と少しくらいで、しかも、何か静かだった。

 電車が来て、電車に乗ったら、車両も空いている。

 窓は閉まっていて、マスクをしている人は半分くらいになっている。

くしゃみ

 終点に着いて、路線を乗り換える。

 改札のそばの除菌アルコールを使ったのは、今日も私1人だった。

 階段でホームに降りる。

 今日はスーツケースが目立つと思っていたら、目の前を通りすぎようとする女性が、ちょうど「へ、クション」と、くしゃみをして、去っていった。

遅延情報

 ホームで待っていたら、予定通りに電車が来た。

 家を出る前に見た情報では、この路線は、一部遅延の情報が目について、やや焦って、いつもよりも一本早い電車で、ここまで来たのだけど、すでに、通常のダイヤに戻ったようだった。

 この路線も、冷房は入って、窓が開いていない。

 朝から、ドアの上の小さい画面ではニュースが流れている。

ストロベリーソルト

 少し遠いところに、若い女性2人が並んで立っている。

 1人が、大きめの袋を片手で持っている。

 ストロベリーソルトポテトチップス。

 と文字もはっきりと読める。

 何か、かっこいい名前だった。

セミの声

 目的の駅に着く。

 階段を上って、改札を出ると、駅の構内には、待ち合わせらしき人が多くいる。その人たちの間を縫うように歩いて、向こう側の改札そばの除菌アルコールポンプを使ったけれど、ここでも、私1人だけだった。

 駅の建物の外へ出て、道路を歩いていると、近くの樹木の中から、セミの声が響いてくる。

 いろいろなセミがいるのはわかるけれど、その音量も、先週と比べて、倍くらいに上がっている。

 夏がやってくる、と伝えているようだ。

感染対策

 新型コロナウイルス新規感染者の増加がこのところ、各メディアで取りざたされている。

厚生労働省が7月21日に発表した新型コロナウイルス新規感染者数は計5万4150人(定点医療機関に10~16日に報告された速報値)。1定点あたり11.04人で、前週の1.21倍であることがわかった。

松野博一官房長官は同日の記者会見で、「動向を見ながら、幅広い医療機関で対応する体制への移行やワクチン接種を含め、先手先手で必要な対応をおこなっていく」と述べていた。

(「Smart FLASH」より)

 こうした記者会見での言葉は、2020年以降のコロナ禍の渦中では何度も聞いてきた。だけど、それが言葉通りに「先手先手」の対応がされてきた記憶はない。

「最多は沖縄県の31.83人で、こちらは2週連続で減少傾向にありますが、ピーク時には “医療崩壊” というワードまで出ていました。

 7月9日、『琉球新報』は、6月26日~7月2日には搬送先が見つからず、最大で21回も医療機関に問い合わせたケースがあったと報じています。また、県防災危機管理課が週単位でまとめている県内の救急搬送人員は、10~16日が1915人となり、昨夏の同時期に最多を記録した1922人に迫っているといいます。

 7月11日には、県立八重山病院が緊急会見を開き、医療現場が崩壊の危機にあると窮状を訴えていました。こうしたことから、官房長官の “先手で対応” という発言に違和感を覚える人が多いようです」(週刊誌記者)

(「Smart FLASH」より)

 違和感を覚える人が多い、と匿名の週刊誌記者が語っているのだから、その信憑性については、やや確度が下がるとはしても、確かに、こうした官房長官の発言には、違和感だけではなく、不信感が募っても仕方がない。

「7月7日時点で、後藤茂之新型コロナ対策担当相は、“第9波” には入っていないという認識を示しています。これは、日本医師会の見解とは真逆のもので、国民の不安を煽るだけになりました。

 ネット上では、“誰も信じることなく、自分なりの対策をしよう” というスタンスの人が多いです。コロナに対する政府の信用度が “ゼロ” に等しい証拠でしょう」(同)

(「Smart FLASH」より)

 個人的には、どうすれば、その信用度が少しでも上がるかを、これからでもいいので、対応策を考えてほしい、と思っている。

 基本的には、重症化リスクが高い場合には「これからも、5類移行前と同様な対策をする」としても、個人ができることには限界もあるし、もしも感染した時に、適切に素早い治療を受けられるという体制を整えることができるのは、政策レベルだから、それは政府の対応に頼るしかない。

 やっぱり、夏に向けて、不安はふくらんでいく。


夕方

 午後4時過ぎ。いつもよりも少し遅い時刻に用事が終わり、朝降りた駅に、再び、歩いていく。

 建物の外へ出たら、暑い夕方だった。

 暑いと、マスクをつけるのは、寒いときよりも、不快になるのは事実だった。だけど、電車の中など、人が多くいる場所では、マスクを着用して、感染拡大を少しでも予防しようとすることは、自分にとっては、変わりがない。

電車

 暑くても、穏やかな夕方に感じる。

 夏休みに入っているから、よりそういう空気になっているのかもしれない。

 駅のそばの公衆電話で、家に電話をする。妻の体調は良さそうだったので、途中の駅で待ち合わせをして、一緒に出かけられそうだ。

 よかった。

 いつもと少し違う土曜日になった。

スーツケース

 駅のホームに降りて、電車を待つ。

 それほど混んでいない。

 座席に座っている母親らしき若い女性が、ピンクの大きいサンタのブーツのような形のスーツケースを持っていて、そこに、その娘と思われる小さい女の子が2人、そのスーツケースに寄りかかっているのを見ていると、そこだけ違う平和に満ちた世界のようだ。

 次の駅で降りるらしく、準備を始めたとき、そこに若い男性がそばに来て、パパと呼ばれている。

 そして、電車が止まって、ドアが開いて、4人で降りていく。

ニュース

 ドアの上の小さい画面では、ニュースが流れている。

 世界水泳
 ミャンマー軍 大理石の巨大仏像公開
 月面探査車開発で、トヨタと三菱重が連携
 コロナ制限なしの「乾杯」 札幌でビアガーデン始まる
 林死刑囚
 四国と北陸 梅雨明け

 妻との待ち合わせに向かうために、いつもと違う駅で降りる。

 そして、普段は乗らない路線に乗り換える。

 もう、それだけで、いつもと違う土曜日になっている。

 違う街で見た雲は、あまり見ない形だった。




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