見出し画像

「スマホも携帯も持ったことがない人間が、見ている景色」ー その後の報告。

 今でもスマホも携帯も持っていない。(リンクあり)。

 特に「持たない」という主義でもなく、堅い決意で持たないわけでもなく、ただ、貧乏で持っていないのだけど、それでも、その言葉や、その理由自体が通用しにくいのも、理解している、と思う。

 だけど、2018年まで19年間、介護を続けて、仕事を全くしない時間が15年あって、貯金や親の年金などでやっとの思いで生きてきたので、心身ともに消耗もして、それに加えて、収入がない状況にいると、経済的な疲弊もひどく、特に毎月の定期的な出費に対して、警戒心と恐怖心すら持つようになり、だから、ずっと携帯もスマホも持てずにきた。同時に、持っていないことに対して、年々、うしろめたさと、申し訳なさが増してきた。

 2018年の年末に、突然、介護が終わったのだけど、思った以上に心身の消耗が強く、その上、ずっと夜間担当の介護のために、午前5時半に寝ていた習慣が本当に抜けなかった。やっと午前3時くらいには眠れるようになったのが、2020年に入ってからだった。それは、情けないとは思うのだけど、10数年の習慣は、なかなかとれなかった。介護が終わったのに、早く寝ると何かが起こりそうで怖い時間が続いていた。

コロナ禍の影響

 それから、やっと抜け出したので、体力への不安もあったし、年齢的にもキャリア的にも、仕事そのものがあるような気もしなかったのだけど、それでも、なんとか働く時間を増やして、と思った頃に、コロナ禍になった。

 家には、持病を持った人間がいるので、何しろ、自分も含めて、感染しないように、ということを優先しようと思った。だから、働くのは、なるべく生きていくぎりぎりの最小限にして、できる限り外出を控え、可能な限り満員電車を避ける生活に入った。

 本当だったら、収入を増やして、2021年は、「スマホを買いました」ということと、それによって、どんな風に気持ちが変わっていったのか?を、お伝えすることができればいいのに、と秘かに願っていたのですが、それは、情けないことに、また実現が遠くなってしまいました。すみません。

公衆電話の現在

 そして、今も外出したら、公衆電話を使っている。
 だんだん数は減っている。

 以前は、4台も5台も並んでいた場所は、たとえば、1台だけ残して、あとはなくなり、ただの銀色の台みたいなものになっていた時期が続いた。
 なぜか、今も、公衆電話のそばで、スマホで通話をしている人が意外と多い。

 そして、1年くらい前は、金券ショップでテレフォンカードを買ったりしていたのだけど、今は外出が減ったせいもあって、コンビニで買うようになった。それもスタッフによっては、テレフォンカードありますか?と聞いても、同じお店でも、「ありません」とあっさり言われることまである。(売り切れなのかもしれない)。そして、「あります」と言ってくれるスタッフがいる時に、全く面白味のない事務服みたいなテレフォンカードを定価で買っている。それでも1000円のテレフォンカードで、105度数だから、50円分だけお得らしい。

 今は、公衆電話での通話時間は、市内通話でも10円で1分もない。2019年の消費税値上げの影響で、また微妙に話せる時間が減っている。(関心が広く持たれないことは、本当に知られることが少なくなる)。

公衆電話まわりの現在

 そして、この1年くらいだと思うけれど、公衆電話があった場所に見慣れないものが設置されるようになった。(見出し写真の、真ん中付近の黒っぽい物体です)。

 それは、モバイルバッテリーレンタルのスタンドだった。充電された携帯やスマホのバッテリーを貸し出す、というシステムらしい。レンタルということは返さないといけないのだけど、どこでも、同じスタンドがあれば返せることになっているという。だから、駅に設置してあるようだ。あちこちの駅に設置すれば、ここの駅で借りて、電車に乗って、遠い駅でも返せるようになるかもしれない。でも、今の自分には、公衆電話で電話をしている時に、目に入るのだけど、まったく縁がない物体でしかない。

 もし、この事業がうまくいかなかった場合は、次はまた別の装置が置かれるのだろうか。

 公衆電話があった場所は、今のところは、次の本格的な開発まで、とりあえず駐車場にしておけば、といった古くからの土地をひきついだ子孫の発想のように、いろいろなものが置かれたあと、何か別のもの、たとえば、小さいショップみたいなものができるのだろうか。

 また、何か公衆電話まわりに動きがあったら、すでに関心がある方は、とても少ないとは思うのですが、それでも、機会があれば、お伝えしたいと思います。

仕方がないけど、残念だったこと

 最近、面白く、時に感心もして、毎週見ている番組(リンクあり)が、「あちこちオードリー 」で、さらに、配信の番組を行うと知り、申し込もうとした。

 配信イベントへの申し込みの途中までは問題がなかったのだけど、携帯番号を打ち込むところがあった。イープラスの会員になる必要があったのだけど、携帯の番号がないと申し込めなかった。あきらめきれなかったので、「携帯がないと申し込めないでしょうか?」と「イープラス」に問い合わせをしたら、すぐに返信がきて、ありがたかった。

 でも、その内容はあっさりとしていた。
 営利目的のチケットの転売を防ぐためなどに、携帯電話によるSMS認証が行えない場合は、恐れながら申し込むことができません、といった返信だった。

 とても残念だけど、仕方がなかった。すでに、自分のせいだと思うけれど、かすかに社会排除な感覚はおぼえた。

 もしかしたら、無用な情報かもしれませんが、また何かありましたら、一応はお伝えしようと思っています。その際は、よろしくお願いします。



(他にもいろいろと書いています↓。クリックして読んでいただければ、うれしいです)。

新世紀エヴァンゲリオン 地上波補完計画」についての短いレポート

「外食産業時間」①『ロッテリア』。川崎地下街アゼリア店。

いろいろなことを、考えてみました。

とても個人的な「平成史」

「コロナ禍日記 ー 身のまわりの気持ち」② 2020年4月  (有料マガジンです)。


#携帯電話   #スマホ   #モバイルバッテリーレンタルサービス

#テレフォンカード   #コロナ禍   #介護   #自己紹介

#毎日投稿   #公衆電話   #あちこちオードリー   #配信番組

#イープラス   #スマホも携帯も持ったことがない人間



 


この記事が参加している募集

記事を読んでいただき、ありがとうございました。もし、面白かったり、役に立ったのであれば、サポートをお願いできたら、有り難く思います。より良い文章を書こうとする試みを、続けるための力になります。