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絵本が好きな、3児(9歳👦4歳👧2歳👧)の母親です。絵本のある子育ての楽しさをシェアす…

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絵本が好きな、3児(9歳👦4歳👧2歳👧)の母親です。絵本のある子育ての楽しさをシェアする『さんじのえほん。』主宰。3000冊以上の絵本や本に囲まれて暮らしています。絵本講師。Instagram @ayufurtea3

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【自己紹介】はじめまして

京都の端っこの小さな絵本ハウスにて、3人の子ども達と絵本のある子育てを楽しんでいます。ayumiと申します。 長男が生まれてから絵本に出会い、その魅力にどっぷりとハマってしまい、気付けば溢れんばかりの絵本達に囲まれて絵本がライフワークとなっていました。 絵本のある暮らし、絵本のある子育ての楽しさを少しでも多くの親子さん達と共有したいという想いから、『さんじのえほん。』という活動を細々と続けています。 メインはInstagramですが、こちらでは、絵本紹介や子育てについて

    • 『よくきたね』

      くまのお母さんのあたたかな眼差しが印象的なこの絵本。 柔らかな色合いの表紙は、決して目を引くわけでもなく華美なものではありませんが、ここに描かれている愛情はとても深く、心を優しく包んでくれます。 優しさ溢れる文章の繰り返し。 単調で大きな展開もありませんが、「よくきたね」と語りかける声は、自然と優しくなります。 この絵本は、息子がまだ赤ちゃんの頃、とある絵本屋さんで出会いました。 絵本選びのいろはも全くわからずに、「目を引く絵本」や「仕掛けの面白い絵本」、「成長に繋がりそ

      • 『ちっちゃな ほわほわ かぞく』

        谷川俊太郎さんの詩的な言葉から始まるこの絵本。 わたしの中では、この絵本こそが「絵本」だと感じられる至高の一冊です。 ほわほわとうさん、ほわほわかあさん、ほわほわこどもの3人(匹?)家族。 世間に出て仕事をし、家族を守るほわほわとうさん。 いつでもぬくぬくのきで、あたたかく迎えてくれるほわほわかあさん。 ざわざわもりを自由に駆け回るほわほわこども。 そしてそんなこどもを包み込んでくれる、自然や周りの人。 絵本には様々な愛情が描かれています。 その愛情こそが、絵本の最たる魅

        • 『いちにのさんぽ』

          歌絵本ではないけれど、まるで歌う様に楽しめる絵本がこちら。 思わず体が揺れてしまうリズム感は、子ども達も大好きです。 散歩をしながら出会うのは、ありさん、いぬさん、くまさん、きょうりゅうさん。 小さなものから大きなものへ、少しずつ対象が大きくなっていきます。 最初から大きなものにチャレンジするのではなく、スモールステップで一歩ずつ。 新しい世界を探索する子ども達にとって、このスモールステップはとても心地いいものになります。 絵本をめくるとわかりますが、場面が常に一定なの

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          『スイミー』

          普段絵本を読まない方でも、このお話は知っているという方も多いのではないのでしょうか。 教科書にも長年採用され続けているロングセラー絵本です。 からすがいよりも真っ黒な色をしたスイミーは、他の兄弟とは色が違います。 誰よりも泳ぐのが速いスイミーは、他の兄弟達が大きなまぐろに食べられてしまった時も逃げることに成功します。 ひとりぼっちになってしまったスイミー。 とても悲しく寂しい思いをしますが、1人になったことで見えてきた海の美しさがありました。 1人になったからこそ見えて

          『スイミー』

          『もじもじこぶくん』

          我が家の3人きょうだいは、全員恥ずかしがり屋です。 内弁慶で、家の中ではそんなこともないのに外では一気に無口になったり。 人見知りの全くない天真爛漫な子とは雲泥の差。 そんな我が家の子ども達と重なるのが、この絵本のこぶくんです。 こぶたのこぶくんは、とってもはずかしがりや。 アイスクリームを買いに行くのですが、なかなか注文ができません。 次から次へとお客さんが買いに来る中、こぶくんはもじもじしたままどんどん先を越されてしまいます。 子ども達は、小さな頃は万能感に溢れてい

          『もじもじこぶくん』

          『しろくまちゃんのほっとけーき』

          ほかほかと美味しそうなほっとけーきを思わず頬張りたくなった子ども達は、きっと数知れず。 長年愛され続けている、大定番の一冊です。 シンプルなフォルムと色鮮やかなページの背景は、小さな人達の目を惹きつけてくれます。 この色合いは、ディックブルーナの『ちいさなうさこちゃん』シリーズの日本版を意識して作られたそう。 オレンジ色ではなく、柿色に近い色味。確かに、日本に生まれたわたし達に親しみやすい色合いです。 うさこちゃん同様、シリーズを通して長年愛され続けている理由がわかります。

          『しろくまちゃんのほっとけーき』

          『きゅっ きゅっ きゅっ』

          生きる力の基盤を養っている赤ちゃん期。 食事は生きる上でとても大切な行為です。 離乳食が始まると、またひとつ成長を感じますよね。 ⁡ 食べ物の絵本は様々な種類のものがありますが、この時期はまず「食べる」という行為を身近に、楽しく感じてもらうことが大切。 この絵本もまた、食事に対して親しみを感じさせてくれる1冊です。 ⁡ 絵本を読んで離乳食が進んだり、苦手なものが食べられる様になったり、偏食が治ったり...は、しません。笑 何かのきっかけにはなるかもしれませんが、それを期待して

          『きゅっ きゅっ きゅっ』

          『めうしのジャスミン』

          ある日めうしのジャスミンは、素敵な帽子を拾います。 自分にピッタリと似合うその帽子をご機嫌に被っているジャスミン。 そんな他とは違うジャスミンを見て、農場の仲間達は気を悪くします。 けれどもジャスミンは、毅然としてこう言うのです。 まるで社会の縮図の様な農場の世界。 みんなと少しでも違うと、奇異な目で見られ、噂話をされる。 個性を尊重することが大切だといわれる世の中になってはきているものの、実際はまだまだ同調圧力も強く、枠内に収まることで安心感を覚える大人も多いのが現実

          『めうしのジャスミン』

          『くまのコールテンくん』

          おもちゃ売り場にいるコールテンくんは、いつも迎えてくれる誰かを待っています。 でも、吊り紐のボタンが取れてしまっているコールテンくんを迎えてくれる人は、なかなか現れません。 コールテンくんは、自分に「欠けている」吊り紐のボタンを探しに、夜のデパートの冒険へ出かけます。 大人の目線で読むと、この絵本に描かれているのは「友達の大切さ」や「思いやりの心」などが浮かんできます。 ですがこの絵本の本質は、わたしはそこではないと思っています。 ⁡ コールテンくんは自分の欠落に果敢に挑

          『くまのコールテンくん』

          『おおきなかぶ』

          普段絵本を読まない、絵本を全く知らないという方でも、このお話は記憶の片隅にあるのではないでしょうか。 国語の教科書の定番でもあるロシアの民話。 絵本で読んだ、幼稚園の劇でやった、学校で習ったなど、様々な形で記憶されているストーリーだと思います。 ⁡ そうした側面もあるからか、この絵本の意図するところが「みんなで力を合わせたら何でもできる!」といったメッセージだと思われがちでもあります。 ですが、この絵本を絵本として隅々まで読むと、とてつもないナンセンスなコメディであることが

          『おおきなかぶ』

          『くだもの』

          みずみずしい果物の絵と、「さあ どうぞ」の優しい文章で綴られるこの絵本。 とてもシンプルな一冊ですが、このシンプルさが小さな人たちにとっては大切です。 まだまだ集中力もなく、色んなものに興味が移り変わる子ども達にとって、「描き込まれすぎていない」ということはとても重要なポイント。 この絵本も、限りなくシンプルで、必要な絵のみで構成されています。 一方で、果物のお皿や差し出す人の袖口などで、その果物の魅力や季節感が最大限に表現されている。 この絵本を開く度に、絵本の奥深さ

          『くだもの』

          『ごぶごぶ ごぼごぼ』

          出産祝いに、わたしが1番よく選んでいる絵本がこの絵本です。 大人の感性で見たら、「え?何なの?」と思われがちの一冊。笑 なかなか知らないと自分からは選ばない絵本だからこそ敢えて、出産祝いに選んでいます。 だってこの絵本、本当に赤ちゃんの心を鷲掴みにする一冊だから。 是非とも出会って欲しいのです。 音 こんな風に、赤ちゃんの大好きな擬音が満載。 言葉や音に意味を既に意味を見出してしまっている大人からしたら、こうした音を本能で楽しむことはなかなか難しい。 「どういう意味

          『ごぶごぶ ごぼごぼ』

          『ラチとらいおん』

          ラチはとっても弱虫の男の子。 暗いところは苦手だし、お友達にもいつもビクビク。 そんな泣いてばかりのラチのところにやってきたのは、ちいさな可愛らしいらいおん。 見た目は愛らしいのに、とっても強く逞しいらいおんの特訓のおかげで、ラチは徐々に強くなっていき、勇気を持てるようになります。 誰にでもひとつやふたつは苦手なところもあるし、自分の嫌いなところだってある。 周りと比べて、どうしても劣等感を抱きやすい時期に、ありのままのラチの姿や成長は、勇気をくれると思います。 ⁡

          『ラチとらいおん』

          『かいじゅうたちのいるところ』

          絵本は絵を読むものだとよく言われますが、この絵本を手に取るたびに、絵と物語とが見事に融合した作品だと感動を覚えます。 ⁡文章だけ追っていても、お話は十分入ってきます。 ですが、そこにこのセンダックのこだわり抜かれた絵が交わると、途端に世界が深く広がっていく。 子ども達はより絵を読み込むからこそ、この絵本が大好きなのだと感じます。 ⁡ 典型的な「行って帰る物語り」の構成ですが、その枠組みはしっかりと絵で表現されています。 マックスが想像力を膨らませて、かいじゅうたちのいる世界

          『かいじゅうたちのいるところ』

          『ちびゴリラのちびちび』

          大きくなるってとても嬉しく誇らしいこと。 でも、成長するに従って、無条件で可愛がられ守られていた頃とはまた変わってきます。 ⁡ 少しずつ言葉を覚え、自我が芽生えてくると、これまでとは違った大変さが子育ての中にも生じてきます。 つい怒ってしまうこと、うまくいかないこと、わたしも幾度となく経験してきました。 ⁡ 自我が芽生えることも、自己主張が激しくなってくることも、全て子の成長の証。 本当なら手放しで喜んで受け止めてあげたいけれど、実際の生活の中ではなかなか難しいことも多いです

          『ちびゴリラのちびちび』