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坂道編〜文京台東荒川あたり

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本郷台地と上野台地のはざまで。文京区、台東区、荒川区の境目あたりの坂道コレクション。
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#文京区

小石川「吹上坂」

小石川「吹上坂」

小石川、小石川植物園に直行するように走る坂である。坂下に共同印刷、播磨坂の南東を並行するように走る。坂上は254号線、茗荷谷に出る。

坂下は「旧白山御殿町」とある。

湯島「無縁坂」

湯島「無縁坂」

湯島から弥生をつなぐ。坂上には東京大学、坂下には岩崎庭園、不忍池がある。

千駄木「アトリエ坂」

千駄木「アトリエ坂」

本郷台地と不忍通りをつなぐ。坂に沿って須藤公園が広がり、坂下には講談社発祥の地のがあるプレートがある。

千駄木「大給坂」

千駄木「大給坂」

本郷台地の保健所通りと不忍通りをつなぐ。坂上には安田楠雄邸庭園、坂中腹の公園に大給邸跡の大銀杏、坂下に如意輪観世菩薩の社がある。
かつてここに子爵・大給家の屋敷があり、後に内閣総理大臣になる大平正芳が住んだこともあった。

谷中「三崎坂」

谷中「三崎坂」

谷中霊園と千駄木をつなぐ。千駄木から団子坂となり本郷方面に続く。坂上には谷中霊園、坂中腹に谷中小学校、坂下に旧藍染川の枇杷橋の跡、千駄木駅があり、坂に面して古刹が並ぶ。
界隈の旧町名は谷中三崎坂北町(中腹北側)、谷中茶屋町。

谷中1-根津「三浦坂」

谷中1-根津「三浦坂」

谷中1丁目から根津をつなぐ。坂上には谷中のシンボル・ヒマラヤ杉や健脚のご利益で有名な日荷堂の延寿寺がある。坂の南側はほぼ宗善寺の墓地である。坂下は根津観音通り周辺は個人経営の飲食店が集まる雰囲気の良い通り。

弥生-根津「弥生坂(鉄砲坂)」

弥生-根津「弥生坂(鉄砲坂)」

弥生一丁目と二丁目をつなぐ坂。言問通り。坂上に東大の本郷キャンパスや「弥生式土器発掘ゆかりの地」石碑、坂の両側には弥生キャンパス・浅野キャンパス、坂下には根津駅があり、そこから上野台地への上り坂「善光寺坂」に続く。界隈の旧町名は向ヶ丘弥生町。

弥生-池之端「暗闇坂」

弥生-池之端「暗闇坂」

弥生坂上から池之端をつなぐ。坂上には東京大学弥生門、坂下には池之端門、弥生美術館、竹久夢二美術館がある。坂に沿って東京大学の本郷キャンパスの重厚な建築が見られるのがよい。坂名の由来は不明。界隈の旧町名は向ヶ丘弥生町(下記リンク参照)。

弥生「異人坂」

弥生「異人坂」

弥生2-13の北側に位置する。根津神社裏からおばけ階段をのぼり、弥生坂に抜ける坂。カーブや途中上下に分岐する箇所があり起伏に富んだ坂。昭和54年に擁壁が改修されている。

弥生「おばけ階段」

弥生「おばけ階段」

根津神社と異人坂を結ぶ階段。不思議なカーブと途中から階段が途切れる部分があることからこう呼ばれたのだろうか?

根津「根津裏門坂」

根津「根津裏門坂」

坂上には日本医科大学、坂下には根津神社北門がある。界隈の旧町名は根津西須賀町。

本駒込4-千駄木4「動坂(堂坂)」

本駒込4-千駄木4「動坂(堂坂)」

駒込病院から千駄木、田端方面に下る坂。坂上には明治12年に感染症(コレラ)を診療するために設立された駒込病院(現在は東京都の感染症とがん診療の拠点)、坂下には輸入食品やコーヒーを扱うJUPTER本社がある。

千駄木2-千駄木3「団子坂」

千駄木2-千駄木3「団子坂」

白山・本駒込方面と千駄木駅(根津側出口)をつなぐ坂。江戸川乱歩『D坂の殺人事件』のD坂とはこの団子坂のことである。坂上には鴎外記念館、本郷図書館、坂下には千駄木駅がある。

千駄木3「狸坂」

千駄木3「狸坂」

千駄木3-12から千駄木3-20をつなぐ坂。坂上には都内で最も古く保存状態がよいとされる茶席・都重宝「半床庵」(武者小路千家 官休庵東京稽古場)、たぬき山公園がある。