#32 ドラゴンブラッド 最強の力を引き出すペンデュラム
Pierre(ピエール)に案内された
ショーケースのカウンター前の豪華な椅子に座り
店の奥に入ったPierreを待った。
Pierreは右手にトレーを持って
大切そうに何かを運んできた。
「お待たせしました。
コチラが、つい先日入ってきた
貴重な宝石”ドラゴンブラッド”です。」
「ドラゴン…ブラッド…?
…ドラゴンの血?」
「そうそう、正解!
こちらはドラゴンの血から形成される宝石です。
先月原石が入ってきて、
つい先日カットが完了したんですよ。」
Pierreはとても嬉しそうに続けてこう語った。
「実はね、去年、
昔ドラゴンがたくさん棲んでいたらしい
洞窟が発見されてね。
色々採掘されたんですよ。
その中にこのドラゴンブラッドがね。」
「へぇ…
ドラゴンって、まだ生きているんですか?」
「いますけど、かなり希少ですね…
ほとんどもう目にすることはありませんよ。
ドラゴンブラッドが発見されるのは
大抵、何百年も前のドラゴンの棲み処ですが
今回の洞窟はかなり大規模みたいでね。」
「そうなんですね。
この色の違いってなんですか?」
「それはね、ドラゴンの色で変わるんですよ。
緑、青、紫、赤…
ドラゴンの色は、それぞれその血も少し色が違います。
そして、ここまで発色が良いのは希少だし
一ヶ所でこんなに採れるのは稀なんです。」
「へぇ…すごいですね。
とても深い色だけど
奥からキラキラしたものが見えて
とても綺麗…。」
「そうでしょう?とても美しい…。
ほら、よく見て。
シンプルにシルバーっぽい輝きと
虹やオーロラのように様々な色の輝きが
見られるんですよ。」
カウンター越しに
グッと身を乗り出して話すPierreからは
男性用の香水の香りがした。
Pierreの顔は、
夢中になって遊ぶ子供のような
キラキラの目をしていた。
「この四角錐の形には
何か意味があるんですか?」
「これはね、ペンデュラム型カットと言って
ダウジングとかに使われる時の形なんです。
ドラゴンは最強の力を持つ生き物だから
ドラゴンブラッドのこの形の宝石は
持つ人の最強の力を引き出す魔力を持ってます。」
「最強の力を引き出す…」
「そう、実際にダウジングに使うだけじゃなくて
身に着けていると
自然と力を引き出してくれるんですよ。」
「へぇ、すごい!」
「気に入ってくれました?
そうそう、それとね、
もうひとつ是非見てほしいんです…」
と言ってPierreはまた
店の奥に入っていった。
これがドラゴンブラッド ペンデュラムを
仕入れた時のおはなし。
続きはまた次回に。
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